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まつげダニが繁殖してしまいそうなお客様にアイリストができること

こんにちは。yukiです。今日はマツゲダニについてです。
「このお客様いつもメイクの残りが睫毛の際にこびりついてるな~」
「睫毛の際にいつもフケのようなのがついてるな~」ってことありませんか?

そのままにしておくと、まつげダニの繁殖に繋がってしまうことがあります。
もしくはもう繁殖してしまっている可能性も。

まつげダニの特徴やお客様への対応を解説していきますね。


【まつげダニの種類】
人に寄生するダニは2種類

まつげダニは顔ダニの一種で和名では
毛嚢虫(もうのうちゅう)や毛包虫(もうほうちゅう)と呼ばれ、毛根や皮脂腺などヒトの皮膚に生息している寄生虫です。
現在、人に生息するダニは2種類。

学名:Demodex folliculorum(デモデックス フォリキュロラム)
大きさは0.3~0.4mm、幅0.05mm。形は一般的に知られるダニとは著しく異なり、細長いイモ虫状であるのが特徴です。生まれてから死ぬまでの全生活過程(生活史)は卵→幼ダニ→前若ダニ→後若ダニ→親ダニの5つの段階からなります。全てのステージでヒトの毛根周辺部に寄生して生活しています。

学名:Demodex brevis(デモデックス ブレビス)
毛根周辺に生息するDemodex folliculorum(デモデックス フォリキュロラム)とは異なり、皮脂腺やマイボーム腺の深部に生息しているのが特徴です。体長は0.15~0.2mmと短めであることから、コニキビダニとも呼ばれます。繁殖活動も皮脂腺やマイボーム腺などで行います。

まつげダニ

提供:筑波大学・加治優一准教授

これらダニは、頬や前額部、鼻、外耳道などの特に皮脂の分泌が盛んな部分でも繁殖しやすい傾向にあります。肉眼で観察することは難しいですが、約40倍に拡大すると視認することができる程度の大きさです。人体にとって、まつげダニが寄生すること自体はさほど問題ではありません。では、どのような場合に不快症状の引き起こすのでしょうか?

【不快症状を引き起こす原因】

まつげダニは目元の皮脂やマスカラの繊維などをエサにして生活しています。なので、睫毛の際にメイクの残りがこびり付いていたりフケのようなものが付いていると睫毛ダニの繁殖率が上がってしまうんですね。

通常のクレンジングや洗顔などを行っていれば、まつげダニの影響で目元のトラブルが発生するということはないでしょう。
しかしマツエクを装着していると、マツエクのモチを良くするために「目元はあまり触れません」ってお客様もなかにはいらっしゃいます。

クレンジングがいきとどいていないと
不衛生な状態=まつげダニのエサが豊富
ということに繋がります。豊富なエサ場を得たまつげダニは、急速に繁殖する場合があります。


まつげダニが繁殖すると
×かゆみが発生
×目がコロコロする
×睫毛が抜ける
×睫毛が細くなる
×まつげ美容液の効果が期待できない

このようなことが起こってきます。

まつげダニが繁殖しているか判断するには?
私たちアイリストがお客様のお目元を見て
「まつげダニがいるのでは?」
「これからまつげダニが大繁殖しそう」と疑うには、まつげ周辺の様子だけで十分です。

まつげダニ2

毛穴詰まりやフケなどのいわゆる酸化した皮脂はまつげダニの大好物で、ダニが繁殖するための格好のエサ場となるためです。
化粧残りのこびり付きも同じ理由が考えられます。

特に夏場は目もとが乾燥しやすく皮脂の分泌が活発になり、お手入れがおろそかになるとすぐに「まつ毛ダニ」が繁殖する環境が整ってしまいます。

まつげダニが繁殖してしまいそうなお客様にアイリストができる事

伝え方によっては、お客様を不快にさせてしまうかもしれない
デリケートな話題です。しかし、お化粧残りや皮脂が溜まっていることで共通して起きてしまうのはまつげが弱ってしまうということ。
せっかくマツエクをしたのに、モチが悪いと残念ですよね。

現状を改善する=大切な睫毛を育てていく
このことをお客様にお伝えしていくことが大切なのではないでしょうか。

<お化粧残りがある場合>
使っているメイク用品、クレンジングなどを話題にお化粧残りがあることをお伝えし、クレンジング方法などを見直してもらう。

<フケのような皮脂が付着している場合>
目の痒みなどを確認する。
お化粧残りがある方に比べると、睫毛が細くなっていたり少なくなっていたり、睫毛へのダメージが既に出ている場合が多い。(全員にあてはまる訳ではありませんが、私の経験上。)

わたしたちアイリストが提案できること

このような原因はクレンジングなどが不十分な状態が続いていたことが考えられるのでぜひアイシャンプーをおすすめしてみてください。

アイシャンプーを続けていると、睫毛ダニの繁殖が止まったというデータも出ています。

またお化粧残りが拭き取りきれない場合はオフさせてもらうなど、メニューの変更を提案することも必要だったりします。


お客様に健康なお目元と睫毛でマツエクやラッシュリフトを楽しんで頂けるようにしたいですね。

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