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偏愛徒然MAP〜奇想ファンタジー編|YouTubeの紹介


King GnuのYouTubeで、ひとつ凝視してしまうくらい好きになった動画があった。

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▶硝子窓/King Gnu


メンバーの常田大希氏は芸術系の家庭で育ったらしく、このMVは彼がかなり監修しているようだ。




私は子どもの頃毎日NHKで人形劇を観てきた。人形に対しては想いが強いほうだが、まずKing GnuのYouTubeで想起したのは、辻村ジュサブローの作品、セルジュ・ルタンス、ティム・バートンだった。



辻村ジュサブロー



(お時間とお気が向けば以下のアーカイブをご高覧下さい。

人形に対するジュサブローの方向性が見えます。

あと、本物の花魁おいらんが出てくるのが面白い!!)

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🌹ART WORKS🌹


人形の表情の作り方が秀逸。まるで生きているような・・・とはこういうものを指すと思う。


それぞれに魂が宿り、性格や宿命まで透けて見える。



セルジュ・ルタンス




🌹人物像🌹


『ルタンスが器用するモデル達は、顔立ちは固より、性格から思考まで吟味される。また、ルタンスの初期の頃の作品に登場するモデル達は、撮影の一週間前から花で溢れた部屋で花に囲まれて過ごし、薔薇の花びらのスープや、薔薇の花びらのサラダを食べてルタンスの世界を体現する為の準備をしたという。』

山口小夜子談


🌹ART WORKS🌹


もしかすると、ルタンスが目指したものは人間の剥製みたいなものだったのかもしれない。それは女性的な表象ではなく、熱を持たない、乾いたフェティシズムである。彼女らは絶対的な美として時間の不可逆性に抵抗し、ある場所であるがままに未来永劫存在する。

sogo hiraiwa氏blog


セルジュ・ルタンスは辻村ジュサブローと真逆で、「生あるものを生なき永遠のものにする」ART WORKSだ。


それがよく分かるのが以下のCMのYouTube。

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こちらは「硝子窓」に近い世界。
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ティム・バートン



🌹Corpus Bride🌹

ティム・バートン監督の「コープス・ブライド」は、映像が滑らかなので信じ難いが全篇人形のコマ撮りだ。


現代ではCG(コンピューターグラフィックス)が殆どだが、敢えて監督の意向で手作業で制作されている。



【あらすじ】

ある気弱な主人公ビクターが、間違いを繰り返して延期された結婚式の儀式セレモニーを、森の中でひとり練習する。

そして枯れ枝に指輪をはめてみたら、枯れ枝ではなく、以前亡くなった死体の花嫁《Corpus Bride》の指だった。


それから、Corpus Brideとの新たな関係が結ばれてしまうこととなる・・


奇妙ながらも美し過ぎるピアノシーン。

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コープス・ブライドの魂が昇華するラストシーン。リリシズムが全開!

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・・・以上3人のART WORKSに言えるのは、「人の手が作る神秘」「人の手をかけることの力」を心から信頼しているということだ。対象が人形であっても、人間であっても。


そして、King Gnuの「硝子窓」では、そのこなし具合(アナログな動き方、人形の作り込み、きらきらしたデコレーション)が絶妙で、何とも言えないノスタルジアにうっとりしてしまう。


他のMVも観てみたが、常田大希氏は凄い!!(拍手)


これからKing Gnuを意識して追っていきたいと思った。


まとまりないけれども、今夜は此処まで。現場からは以上です。



🌟Iam a little noter.🌟



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