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【2024/4/21(日) ゆふいん本楽の日 Spring】

 4月21日(日)に行われた「ゆふいん本楽の日」。雨天により初めての屋内開催となり、ゆふいん文学の森 碧雲荘 2階の5部屋と1階奥広間をお借りしました。
 部屋割りは出店者の参加予定人数(部屋の広さ勘案)と、主催者の主観で決めました。

 屋内でのコンパクトな展開を強いることになりましたが、結果的に皆さんイメージ通りのディスプレイでブースを設えていただき、楽しく過ごせました。

(以下、【 】は参加者の屋号、[ ]は碧雲荘の部屋の名前、『 』は書名等タイトルの区別とします。)

①まず、2階に上がってすぐの洗面所スペースに【伽鹿舎】。イベントの受付とインフォメーションを兼ねたコーナー。
 伽鹿舎(かじかしゃ)は熊本の出版社で「九州を本の島に」というモットーを掲げる一般社団法人です。これまでにISBN取得書籍11点(+ひなた文庫1点)を刊行しています。

 前回 2023年秋の本楽の日に参加しヴァイオリンを弾いてくださいましたが、今月11日に逝去されたサン村田氏の著作『僕には明日しかない!』も伽鹿舎の書籍です。笑顔いっぱいの写真が添えられました。ご冥福をお祈りします。


②2階の最初の部屋、由布岳の眺めが素晴らしい[富嶽百景]には【チェレステ楽団】。
 プロの演奏家さんで今回初出店、著作のCDやCDブックをお持ちいただきました。パッケージCD以外に、ほぼ全ての配信サービスから試聴(視聴)・ダウンロードが可能です。詳しくはweb https://celegaku.com/ を。そして因みにお名前が太宰さんです。

 この日の2階は、森の木々に降り注ぐ雨音と鳥のさえずりとチェレステ楽団の音楽が融和し、ゆったりとした空間を創り出していました。



③[富嶽百景]の廊下を挟んで斜向いの部屋、[走れメロス]は妖怪部屋です。
 【空とオムライス】と【ヤタラモサク堂】は豊妖組合からのご出店。それぞれ『おおいた妖怪図鑑(壱)/(弐)』、『日本怪異妖怪事典 九州・沖縄』という著作をお持ちいただきました。

 【空とオムライス】は一夕斎ソラトさんとちーさんのユニット。お二人は絵を描かれるクリエイティブなお仕事をされています。
 『おおいた妖怪図鑑』は、大分県に伝わる妖怪を全18の市町村毎に紹介しています。その昔、「大分一村一品運動」という言葉がありました。『おおいた妖怪図鑑』には「一村一怪」というサブタイトルが付けられています。

 【ヤタラモサク堂】は豊妖組合代表「闇の中のジェイ」さん。
 日本全国の怪異現象や妖怪について8地域8巻からなる事典シリーズが編まれ、その最終第8弾として『日本怪異妖怪事典 九州・沖縄』(笠間書院)が昨年秋に刊行されました。その著者さんです。
さらに、表紙絵は前出のソラトさんです。

 大分県の妖怪についてのディープな研究誌も頒布されました。


④次の部屋[斜陽]には【八神さんとcadetさん】。
 お二方は大分市在住のライトノベル作家さん。それぞれ自著作品をお持ちいただきました。
 「ゆふいん本楽の日」には毎回参加していただいています。そして毎回由布院に宿泊し、イベント出店〜温泉〜酒宴というフルコースを楽しまれているご様子です。

 筆名「八神凪」さん(著作多数)
 筆名「cadet」さん(代表作『龍鎖のオリ』(一迅社)全Ⅳ巻が完結したばかりです。)

 そして、このお二方にいつも驚かされるのが、常に(隙あらば)執筆されていることです。イベントのブースに居ながらも。さらに先述したイベント後、酒宴後の宿でも‥。(上記筆名リンクのXのポストをご参照ください。)


⑤2階廊下の突き当たり左側、東南の角部屋は[HUMAN LOST]。太宰治が暮らし、「人間失格」の原型となった「HUMAN LOST」他の作品が実際に執筆された部屋です。
 この和室には【小さなとしょかん】が、手作りの布絵本などを展開。しおり作りのワークショップも。
 「ブックネットワーク北九州」という読書コミュニティの有志の方々で、北九州市から毎回参加していただいています。「走れメロス」の大型紙芝居や絵本の読み聞かせは「ゆふいん本楽の日」には欠かせないイベントです。

 小さなとしょかんInstagram


⑥[グッド・バイ]の部屋には【ウナム書房】。大分市のネット古書店です。
 コンパクト展開ながら、濃い内容の書籍が並びました。

 ウナム書房のネットショップXはこちらです。


⑦碧雲荘1階奥の広間(カフェスペースの中を抜けた先にあります)に、【コケケ】【ブックカバー処 本の装ひ堂】の2組。

 【コケケ】は熊本市から九州各地のブックイベントに出店されている🐔ファミリー🐤。常連さんなので、二人のお子様の成長を他参加者(主催者含む)が見守ります。文庫中心の古書を販売。「こんな本が読みたい」というご希望に、ご主人がおすすめの本を笑顔でチョイスしてくださいます。

 【コケケ】のXはこちらこちら


 大トリ(上に続く駄洒落ではありません)は【ブックカバー処 本の装ひ堂】。
 全国的知名度を誇る手作りブックカバーの専門店です。ネットショップは発売が開始されると分殺、いや秒殺も。福岡県筑後地方から各地のブックイベントにも精力的に出店されています。
 大分県で直接手にとって選べるのは、この「ゆふいん本楽の日」だけです。今回も県内各地から “装ひ堂さん目当て” で雨の由布院まで来られたお客様がいらっしゃいました。(本当です。)
 上記リンクからの各SNSで常にウォッチしておくことをおすすめします。


 そして、外のステージでできなかった大型紙芝居等のイベントをこの広間で縮小開催した様子がこちらです。
ジェイさんの妖怪語りはやっぱり面白い。どのくらいのレパートリーをお持ちか。これからも楽しみです。

 また、写真がないのが申し訳ないのですが、絵本セラピストの大西さんが会場内を漂いながらゲリラ読み聞かせをしてくださいました。ご本人さまのFacebookのポストがあります。

 参考までに、前回秋のステージでの様子はこちら。


 今回ご参加いただいた皆さま、ご協力いただいた文学の森オーナーさま、ご不便をおかけしたかと思いますが、無事に開催できました。心より御礼申し上げます。

 次回、秋の「ゆふいん本楽の日」は10月20日(日)です。
晴天を信じて、初秋の由布院でまたお会いしましょう。

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