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【スタッフblog】フィリピンの観光が約2年ぶりに再開! 人気観光地「マラパスクア島」のいま

2022年2月10日、フィリピンへのビザなし入国がようやく再開しました! 約2年ぶりの入国制限解除。いやぁ、本当に長かったです。この日を心待ちにしていた皆さんと祝杯をあげたい気分です。

とはいえ、海外旅行保険への加入など、新たに追加された入国条件に加え、往復の航空券が高騰していて、以前のように気軽に行き来できるまでもう少しかかりそうです。それでもフィリピン旅行を計画したい方も多いと思います。また、観光地のコロナの影響も気になるところではないでしょうか。

今回は、2021年7月に訪れた「マラパスクア島」の様子や、セブ市からの行き方をご紹介します。これからこの島への旅行を予定する方の参考になれば幸いです。

見どころ豊富なフィリピンの島々。でもどこにも行けない。

マラパスクア島を紹介する前に質問です。
島国として知られるフィリピンですが、その数をご存知でしょうか?

正解は、7,641島です。(外務省HPより)

これだけの数から成る国なので、ビーチリゾートが盛んだったり、山間の景色を楽しむ人々が訪れたり、島によって違いがあります。Brightureの講師もそれぞれお気に入りのスポットがあり、おすすめを聞くとキラキラした目で答えてくれます。

それを聞いて、「いつか行こう!」とメモするのですが、目的地まで長時間移動のバスやフェリーを考えると、「うーん、また今度にしよう!」と先延ばしにし続けていたのです。

ところが、コロナでロックダウンになってからは、離島どころか、隣の市にすら行けなくなりました。いつでも行けると思うと腰が重いのに、行けなくなった途端にどこか行きたくなる。それが人間の性です。ロックダウンが延びるにつれ、「どこかに行きたい欲」が膨らんでいきました。

2020年の8月には、市を跨ぐ移動が段階的に緩和されました。しかし、国内旅行でも行ける場所が限られていたり、書類を用意しなくてはならなかったのです。また、感染者数が増えると、待ったなしで規制が強化されていたので、旅先から戻って来られなくなる可能性もあり、気軽に旅行ができる状況ではなかったです。

バーチャル引っ越しで運命の出会い

長期化するロックダウン生活。気分転換がしたくて、軽い気持ちで不動産やAirbnbのサイトを使って「バーチャル引っ越し」をやってみました。書き留めておいた「行きたい場所リスト」の地名を片っ端から入力して空き物件を検索します。コロナの影響で多くの賃貸物件が家賃を下げています。パソコンの画面には「コロナ前は、この値段で住むことはできなかったんだろうな……」という素敵なお部屋が並んでいました。

物件情報を見ながら「やっぱり海が見える部屋がいいな」とか「近くに大きめのモールかスーパーがあったほうがいいな」と、その部屋で生活している妄想が止まりません。

想像を膨らませながら画面内の地図をスクロールして島を渡り歩いていると、1ヶ月で約1万4千円という破格のお宿が表示されました!(2021年5月の検索結果です)

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あまりの安さに、検索条件をミスったんじゃないかと、何度か確認しました。でも何度見てもこの値段。驚きの75%割引!! もしかしてとんでもなく建物が古いとかかな……と思いましたが、そんなことありません。気になる水回りも、写真で見る限り清潔です。

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宿のある場所を調べると、セブ島の最北端から浅い海峡を渡った先にある、サンゴ礁に囲まれた「マラパスクア島」という島でした。ここは長さ2.5キロメートル、広さ1キロメートルの小さな島です。

下書き【スタッフblog】人気だった観光地にコロナはどう影響したのか

ダイビングスポットとして有名で、幻のサメと言われるニタリザメ(別名:オナガザメ)が見られることで知られています。

破格の宿代と、海好きの心を刺激しまくる立地。「バーチャル」ということは忘れて、実際に引っ越しすることを考え始めました。まずはその前に、島の様子や仕事で使用するネット環境の確認をするために、お試しで1週間滞在することにしました。

セブ市からマラパスクア島への行き方(セブ市ーマヤ港)

セブ市からマラパスクア島へ行くには、まずセブ島の北にある「マヤ港」まで陸路で移動します。このときの移動手段は、①タクシー、②バス(エアコンなし)、③ワゴン(エアコンあり)の3つです。

①タクシー
メリット:自宅からサクッと乗れる、移動時間が一番短い(2〜3時間程度)
デメリット:料金が高い(3,000〜4,000ペソ)

②バス(エアコンなし)
メリット:安い(約200ペソ)
デメリット:暑い、移動時間が長い(4〜5時間)

③ワゴン(エアコンあり)
メリット:安い(300〜350ペソ)
デメリット:移動時間が長い(4〜5時間)

②バスと③ワゴンはSM City Cebuというモールのそばにあるバスターミナルから出ています。Googleマップで検索すると「NEW CEBU NORTH BUS TERMINAL」と表示されます。

時間帯によって渋滞もあり、その場合は6〜7時間かかるようです。また、それぞれの料金に相場はありますが、実際はドライバーの言い値なので交渉次第で金額は上下します。さらに、成長著しいフィリピンでは物価がどんどん上昇していますので、数ヶ月で相場が上がる可能性があります。ネットなどで最新の情報が入手できますので、利用する場合は大体の相場を事前にご確認ください。

私は、③ワゴン(エアコンあり)で行くことにしました。結果、これでよかったと思います。エアコンが効いていて、車内も清潔で快適でした。
ただ、値段交渉に失敗してしまいました。バスターミナルに入ってすぐ、ドライバーやその関係者が声をかけてきます。行き先を伝えると、手前に止まっているワゴンを指差しながら「300ペソ」と言われました。ここで手を打っておけばいいものを、もっと安いのがあるんじゃないかと思い、奥まで進むと「200ペソ!」と声をかけられました。「100ペソも安いやつあるじゃん。ラッキー!」と思って指定されたバスを見ると、エアコンなしで、到着する頃にはお尻が悲鳴をあげるんじゃないかというような座席。しかも中には誰も乗っていません。ある程度乗客が集まってから出発するはずなので、何時にセブ市を出られるのかも不明だったので、トイレに行くふりをしてそのバスから離れました。

そして最初に声をかけてくれたワゴンに戻ったら「350ペソだな」と言われました。ほんの数分の間に50ペソの値上がり。この一角だけ経済成長が凄まじすぎます!! でも他に選択肢はないので、大人しくそのワゴンに乗り込みました。この時点で乗車率90%。その後、大量の荷物をもったご夫婦が現れてすぐに出発となりました。

到着まで4〜5時間くらいかな……と思っていましたが、この時のドライバーがだいぶせっかちな人だったようで、セブ市からマヤ港まで約2時間で到着しました。タクシー並みの早さです。

セブ市からマラパスクア島への行き方(マヤ港ーマラパスクア)

マヤ港からマラパスクア島へはフェリーが朝7時から30分おきに出ています。港内にある小さな事務所でターミナル料金120ペソとボート料金を支払います。運賃は基本150ペソですが、乗客の人数が少ない場合は少し高くなります。

料金を払おうとすると、「乗る人が少ないから、ある程度集まるまで出発しない」と言われました。マラパスクアまですぐそこなのに、まさかの足止めです。すると「1,500ペソでチャーターするならすぐに出発するよ」と畳み掛けてきました。私が港に到着したのは14:00頃だったのですが、旅行などでマラパスクアに行く人は、午前中の早い時間にほとんど出てしまって、この時間以降はもう誰も来ないとのことです。

ワゴン代で50ペソ多く取られただけでも、ちくしょーと思ったのに、10倍の値段をふっかけてくるなんて……時間はたっぷりあるし、最終の時間になれば人が集まってなくてもボート出すでしょ! と、事務所内で待たせてもらうことにしました。
すると、「1,200で出すよ」と、一気に300ペソの値下げ! おやおや〜、これはもしかするともっと下がるのでは!? と思いながら、事務所にいるスタッフとお菓子を食べながら雑談していると……最終的に650ペソで決着しました! 最初に提示された金額の半額以下です。「仕方ないなぁ。チャーターするよ」と言いながらも笑みを隠しきれない私。決着までにかかった時間は30分でした。後から聞くと、結局最終ボートの時間まで誰も港に来なかったらしいので、そこで手を打ってよかったです。

ちなみに、マヤ港とマラパスクアを行き来しているボートは、きちんとした組合のような団体が運営しているようでした。チャーターする場合の1,500ペソは、そこで決められた正規金額だったみたいです。「ふっかけやがって」と思ってごめんなさい。
それでも今回のように値下げしてくれることもあるので、スケジュールに余裕がある場合や、現地の方との値段交渉をしたい方はチャレンジしてみてもいいと思います。

運賃を払い終え、ボートに乗り込みます。チャーターだと思っていたボートにはすでに数人のフィリピン人が待機していました。その方たちはマラパスクアの住人で、島に向かうボートに一緒に乗って帰って行くようです。

いざマラパスクア島へ!

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約30分でマラパスクア島の港に到着しました。綺麗に整備された桟橋を渡って島内に入ると、すぐにハバルハバル(バイクタクシー)のドライバーたちが声をかけてきます。私が取った宿は港から歩いてすぐだったので、その誘いを片っ端から断って散歩しながら宿に向かいました。

しばらくすると港周辺の賑やかな雰囲気がなくなり、静かな通りに出ました。なんとなく地元の雰囲気に似た道を歩きながら「あー、ここ落ち着くなー」と、島到着10分でノスタルジックな気分に浸っていました。

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近くのビーチまで徒歩1分という立地の宿に着くと、オーナーのお母さんとその娘さん、そして看板犬が暖かく迎えてくれました。部屋に荷物を置いて一休みしたあと、島内散策へ!

島内を歩いていると、営業を停止している宿や飲食店を多く見かけます。この大きさの離島にしては、さまざまなジャンルの飲食店があり、お土産屋さんやダイビングショップの看板もあちこちで見かけます。コロナ前は多くの観光客で賑わっていたことがわかりました。

宿で教えてもらったお店でお目当てのルンピア(春巻き)を食べていると、「夕方からお父さんの誕生日パーティーをするからおいで」と招待されました。会って5分でお誕生日会に招待してくれるフレンドリーさに歓喜しながら、「あとで戻ってくるね」と伝え、散歩を再開。

下書き【スタッフblog】人気だった観光地にコロナはどう影響したのか のコピー

ビーチ沿いに出ると、昼間からやっているcafe&barが何店舗か並んでいました。その中の1軒に入ってスプライトで涼みながらスタッフとおしゃべり。その方はセブ島からマラパスクアに出稼ぎにきていました。コロナの影響で観光客が激減していても、ここには仕事を求めて人が集まるんだなと、この島の逞しさを感じました。

翌日は島の人たちが「絶対行ったほうがいい」と必ず言う、島の北にある「North Beach」に行くことにしました。歩いていけないこともないけど、バイクで行ったほうがいいとアドバイスされていたので、大人しくハバルハバル(バイクタクシー)で向かいました。相場は30〜40ペソでした。

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島民おすすめのNorth Beach

North Beachは、地元の人がおすすめするだけあって、とても居心地がよかったです。ビーチの入り口に可愛らしいカフェがあって、そこでお昼を食べながらしたオーナー女性とのおしゃべりが楽しくて、彼女の人柄の良さや島を大切に思う気持ちに癒されました。

1週間滞在してみて

仕事をしながらの滞在だったので、ネット環境が気になっていましたが、全く問題ありませんでした。宿もwifiが完備されていましたし、ビーチ沿いのcafeでもwifiが使えるので、海を見ながら作業していました。めちゃくちゃ幸せでした。

島の人たちは気さくに声をかけてくれます。英語が通じなくて困るということはありませんでした。島内にはスーパーマーケットやコンビニなどはありませんが、サリサリ(売店)で必要なものは手に入ります。また、ATMがあちこちに設置されているので、手持ちの現金がなくなって困ることもありません。

ですが、どうしてもセブ市までの移動距離が長くて引っ越しは断念しました。基本的に、島外に出る必要はないですが、2ヶ月に1度のビザ更新を考えると、たとえ2ヶ月に1度でも、最低でも往復6時間の移動が私には耐えられなかったです。

最後に、滞在中に一番心に残ったことは、そこに住む人たちがマラパスクア島のことをとても大切にしていることでした。
廃業したのか休業中なのか、わからない店舗がたくさんあって、コロナの影響を強く感じましたが、この島で会った島民に必ず「いいときに来たね」と言われました。そして彼らは「観光客が来なくなって、生活は厳しいけど、でもそのおかげで海が元気になったよ!」と、優しい笑顔を見せます。その顔には島に対する愛情が溢れていました。そんなマラパスクアの海は、私がこれまで見てきた中でダントツの透明度でした。

これからたくさんの観光客が島に戻ってくると思います。以前のように活気溢れる島になると思いますが、人の出入りがあるとどうしても自然は少しずつ本来の姿ではなくなっていきます。自然を壊さない付き合い方をして、いつまでも美しい海と、人々の笑顔であふれる島であってほしいと思います。

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