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学マス曲、初印象で書く感想文−1

入る前に

アイドルマスターがずっと好きだった身としては、やっぱり、シリーズの新作「学園アイドルマスター」に触れずにはいられませんでした。でも残念ながら、自分の体力と時間の都合上、ゲームはあんまり触れていない状態です。つまり、アイドル一人一人について詳しくないです。自分のXのTLに流れる情報や、ちょっと触った時に知れたものくらいです。

それにもこの記事を書こうと思ったのは、ただの音楽オタクとして学園アイドルマスターの曲がすごく良かったこと、そしてこんなに多い曲がすごいペースでどんどん更新されることが嬉しいし、記録として残しておきたかったからです。いつかアイドル一人一人のことをもっと知った後にはまた印象が一変するかも知れませんが、とりあえずこの記事は「初印象」というところに焦点を置きたいです。


姫崎莉波(cv.薄井友里) - Clumsy trick

ワウペダルのリズムギターとジャジーなピアノ、ホーンサウンド、コード進行はレトロなものだけど、ところところedmのようなフィルターリング、サンプリング作法が挟まれていて、全体像として絶妙に今風だなと思いました。メロディ運びと歌詞が噛み合って焦ったい感情がすごく伝わる曲でした。

悩みを表現する歌詞とポップな音楽というコントラストでより良い曲に感じます。

藤田ことね(cv.飯田ヒカル) - 世界一可愛い私

HoneyWorksさんの好きな理由は曲の主人公の魅力が際立つからなんですよね。この曲も"藤田ことね"というキャラだけにスポットが当てられています。編曲とかに力を抜いて、その空白でキャラがもっと良く見えます。このシンプルで王道な編曲って、実は一番良い戦略だと思います。楽器の音よりも声、歌詞に耳が集中するんですよ。実際に初めて聴いた後にキャラ自体が一番鮮明に感じられる曲がこの曲でした。

有村麻央(cv.七瀬つむぎ) - Fluorite

星空のような綺麗なシンセ、重いキックとベース、ライジングサウンドなど、ある意味今回聴いた曲の中では一番「文法に合ってる」曲じゃないでしょうか。曲が文法通りに流れていくのだとすると、勝負は色んなディテールでつくと思いますけど、その点抜かりが無いです。ボーカルミックス、空間を広く感じさせろエフェクトなど、言葉選びなど、心地よくてずっと聴きたくなるような繊細さです。

はじめてKosmos, Cosmosを聴いた時と似たような感動がありました。

葛城リーリヤ(cv.花岩香奈) - 白線

初印象は「この子面白い」でした。異世界アニメのOPのような曲の中で独特な存在感を見せています。スタッカットがついているようなサビの最後のところがなぜかすごく印象に残っていますけど、それはこの曲全体に自分が感じている印象でもあります。ステップが軽い感じといいますか。

サビ前が普通のこういう曲の構成より2倍長いのもめっちゃ好きなポイントです。タイトルも相まって、晴れた日の朝に聴きたくなる曲でした。

月村手毬(cv.小鹿なお) - Luna say maybe

すごく特別というか、独特な印象を受けた曲です。というのも、サウンド的には割と耳馴染みがすごいバンド+オーケストラサウンドなんですが、曲の内圧が異常だと感じました。これ、この子の一曲目だよなぁ…え?ってなりました。

心に溜まっていた思いを爆発させるように、言葉の数がラップのように多くて、サビでは絶叫のようなセリフパート。楽器のソロパートも無くずっと突っ走っていくような感覚ですけど、何より好きなところは、この曲が月村手鞠の苦しい心情を吐露する曲じゃなくて、自分への誓いのような曲に聴こえるというところです。YoutubeのMV基準2:33あたりのところからマイナーからメジャーに曲調が変わるところも、3:04のところにキーが上がるところも急なのが、休む暇も無いというか、休むことなんて考えられないくらい心が燃えてる子なのかな、という印象でした。

月村手毬 (cv.小鹿なお)- アイヴイ

Luna Say Maybeが月村手毬の心境を表すような曲だったら、この曲は彼女が持ってる色を見せる曲だなーという印象でした。Luna say maybeは個人的に、聴くと涙目になるくらい揺さぶれるけど、だからいつも聴くような曲ではなかったですが、この曲はその意味では比較的に聴きやすさもありましたね。

早い四つ打ちロックとIDMがミックスされた曲。間奏のところのソロのシンセが最初は刻まれてる感じで、2回目はオーバードライブをかけたようなロングトーンで入っていて、曲に個性を与えています。サウンドもコード進行も歌詞も複雑だけどサビのメロディがまとまりがあって一回聴いても記憶に残る曲でした。

花海佑芽(cv.松田 彩音) - Rolling Riceball

最近、夢見りあむちゃんの「OTAHENアンセム」を見たからなのかも知れないけど、はじめて聴いた時、”これ、ライブでめっちゃ盛り上がりそうだな”と思いました。何か真面目に書くのがちょっと恥ずかしい気持ちがしなくも無いですが、曲の構成がすごく安定していることがすごく良いポイントだと思いました。合唱(したくなる)パート、ラップ、早口言葉、エモパートなど欲しいもの全部入れた感じだけど曲が散らかっている印象もなく、むしろすごくまとまってる感覚でした。多分、おにぎりという明確なシンボルがあるのも良かったのかなと思います。

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