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【ライブ日記#10】真造圭伍 『ひらやすみ原画展 四季と日常』


先輩に『ひらやすみ』を貸してもらった。
良い本特有のざらざらした手触りが好きだった。なんならジャンプの本よりちょっと大きいのも好き。要するに読む前からなんか好きなマンガだなと思った。

読み終え、そしてちゃんと好きになった。出てくる人がみんな良い人でおせっかいでちょっぴり不器用。でもその不器用さが人の魅力であることに気付かされる。言いたいことそのまま言えばいいのに変に回りくどく言っちゃって、行きたい場所にす〜ごい遠回りで向かってしまうあの感じに似てる。でも遠回りしちゃったからこそ、今まで見えなかった日常のきらめきとか、見たことなかった人の側面に気づいたりもする。行きたい場所に着いたら、なんだ遠回りじゃなくて、一番楽しい近道だったのかもと思える。

そんなこんなで作者の真造さんのTwitterをフォローしてたら、なんと原画展をやるとのこと!絶対に観たいし、何より杉並区役所でやるのが好きだなと思った。場所にすらユーモアがある。3巻の表紙にもなっている阿佐ヶ谷駅で降りる。

見てビックリ。本当にざらざらした良い紙に書いてたんだ。生で見たらもっとあたたかい絵で好きになった。しかも絵の具で描いてるんですね。真造さんがたっぷり時間を使って描いた絵をふんふんとわかった気になって素通りするのがちょっぴり申し訳なかった。だからこれからはもっとじっくりたくさん時間をかけて私も漫画読みます。読ませてください。

せっかくならと、マンガにも出てくるお店でご飯も食べた。とってもけむたくて、机が小さくて、ホールのおばちゃんがチャーミングな居酒屋だった。すごいたくさん食べたのに安くてびっくりした。阿佐ヶ谷の空気はどこかずーっと暖かくていい。

新巻もとっても楽しみにしてます。

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