![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84646004/rectangle_large_type_2_227c1f436f0ae13eb61722d9098b6a5b.png?width=800)
ほら、どうせこんなのが良いんでしょ
愛情なんて微妙なもの、あんまり頼ることは出来ないな
訴訟書類を片付けている最中、そう思った。2人で揃えた家具が、やたらちっぽけに見える。
私は都内の私立文型大学に通う大学生だ。偶然にも顔が良く生まれたおかげで、大学生活には不自由しなかった。高校生の頃から、インスタを始めた。可愛い可愛いと言われていたので、お手軽に有名人気分を味わえた。フォロワーが多い子と連絡が取れるようになって、友達にも「格」が出来るようになった。派手な飲み会にも呼ばれた。柔らかなヤンキーカルチャーに、私は染まっていった。
でも、私より可愛い子はそこら中にいた。その時、私ってプライドが高いんだなと気づいた。嫉妬した。もっともっと可愛くならなきゃ、と思ってダイエットをした。カラコンもして、マツエクもして、ネイルもして、パーソナルカラー診断をして、男ウケのいいsnidelの服を着て、流行りのDIORの鞄を持って。努力しても努力しても、私より可愛い子はまだいる。憎い、何で。
「どうせ、あんなの整形なんだから」
そう呟いた時、私は気づいた。そっか、整形すればいいんだ。今まで何で気が付かなかったんだろう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?