呼吸器外科専門医試験のすゝめ

これから呼吸器外科専門医試験に挑む先生方、呼吸器外科テキストを買ったはいいもののどうしていいのかわからないという方がほとんどではないでしょうか?
その他、あればいいかなと思った成書は肺癌取り扱い規約と区域アトラスです。
取り扱い規約は必要ですが、区域切除の問題は1〜2問しか出ないため必須ではないと思います。

まず、呼吸器外科専門医試験は学会がHPで公開しているように試験時間3時間の長丁場の試験です。
試験問題は110〜120問もあり、心臓血管外科領域の3問以外はほぼ全てX2(5択の選択肢のうち2択を選ぶ)の問題です。
以前は記述問題もあったようですが、近年は廃止されています。

5つある選択肢のうち1つはわかることが多いのですが、残りの1つがなかなか確信を持って選べません。
消去法で消して行っても最後の2択で悩みます。より正確な知識が必要な試験と言えます。
学会が公表している過去問の正答率が軒並み5割を切っているのを見ても難易度の高さがわかります。

では、どういった勉強をすればいいかというと過去問を見てそこから派生した知識を付けていく勉強がいいと思います。
実際の試験は過去問から派生問題や類題を含めると半分ほど出題されます。
しかし、この試験は問題が回収されるため、基本的には過去問が存在しません。
過去問を入手できたら、そこから派生した知識をつけていくことが合格への近道と言えます。
試験は相対評価ですので、みんなが解けない問題を解ける必要はありません。

余談ですが、TNM分類やStageを問う問題は毎年出ていますので、試験開始と同時にTNM分類とStageの表をざっと書いておくと問題を解く時に役に立ちます。

皆様の健闘をお祈りします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?