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変わりゆく思いー東京レインボープライド2024を通じてー
エリックゼミでは先日、東京レインボープライド2024に参加して来ました!
1.東京レインボープライドとは
東京レインボープライドは、
LGBTQ+当事者並びにその支援者(Ally)と共に「“性”と“生”の多様性」を祝福するイベントです。「つながる場」を提供することで、性的指向および性自認にかかわらず、すべての人が差別や偏見にさらされることなく、より自分らしく生きていくことができる社会の実現を目指しています。
上記のように、東京レインボープライドとは「すべての人が自分らしく誇りを持って前向きに生きていくことができる社会の実現」を目指しているイベントです。世界各地では、恒例行事として毎年レインボープライドが実施され、100万~300万人の動員数を記録する規模のものもあるそうです。
2.イベントの参加状況
日本で初めてプライドパレードが開催されてから今年で30周年を迎えました。今回のイベント全体の動員数は過去最高の約270,000人。
レインボープライドの最終日に行われるパレードには過去最高の15,000人が参加しました。「LGBTQをはじめとするセクシュアル・マイノリティの存在を社会に広め、“性”と“生”の多様性を祝福すること」を趣旨に、「変わるまで、あきらめない。」をテーマに渋谷を大行進しました。
3.昨年の思い
昨年も参加したプライドパレード。昨年はこう思っていました。
「たとえ自分がセクシュアル・マイノリティでなくても、街の中を歩きレインボープライドというイベントの存在を様々な人に伝えることが、パレードの趣旨である LGBTQ+をはじめとするセクシュアル・マイノリティの存在を社会に広め、‟性”と‟生”の多様性を祝福すること に繋がるのではないか」と。
4.思いの変化
しかし、ゼミの仲間たちとの事前インプットやディスカッション、当日パレードへの参加を通してふと疑問を抱きました。
そもそもLGBTQ+をはじめとするセクシュアル・マイノリティの存在を広めることが、本当に多様性を祝福することに繋がるのだろうか?
LGBTQ+という言葉である種の「枠」をつくり特別な存在として抽出することは、返って彼らを苦しめることになり兼ねないのではないか?
このような疑問に対して、自身が大切にしている言葉をヒントに新たな考えが思い浮かびました。
私が大切にしている言葉は、ウィリアム・モリスの「The true secret of happiness lies in taking a genuine interest in all the details of daily lifeー幸せは日常生活の些細なことにも興味を持つことから生まれるー」という言葉です。
日常生活の些細なこと、それは自身を取り巻く環境(ヒト・モノ・コト)であると私は考えています。
「セクシュアル・マイノリティ」と聞くと途端に構えてしまったり、何だか遠い存在のように感じてしまう人も少なくないのではないでしょうか。しかし、セクシュアル・マイノリティの人たちは私たちと共に生きていく仲間、私たちと同じ人間、私たちを取り巻く環境(ヒト)であることには変わりないと思います。彼らを特別な環境(ヒト)としてではなく、私たちの日常に溶け込む身近な存在として捉えることが大切だと思います。そして、彼らに興味を持つことで自然とコミュニケーションが生まれ、対話を重ねることで心と心の繋がりがうまれるのではないかと考えます。他者との信頼関係が私たちそれぞれの人生を豊かにし、それぞれに幸せをもたらしてくれるのではないかと思います。
多様性を祝福するためには、多様性を尊重し合える社会になっていくことが必要です。また、多様性を尊重し合う社会をつくるためには、私たち1人1人が自分と他者の違いを当たり前とする前提を持っていることが大切です。
セクシュアル・マイノリティの人たちが本当に求めているのは、レインボープライドやLGBTQ+といった言葉が先行する社会ではなく、他者のことを知ろうとする自発的な行動や違いを受け入れようとする寄り添いの気持ちがある社会なのではないでしょうか。
セクシュアル・マイノリティに限らず自分のそばにいる様々な人に興味を持つこと、これが今まさに私たち1人1人が取るべきアクションなのではないかと思います。
東京レインボープライド2024とプライドパレードへの参加は、改めて自分自身を見つめ直す機会となりました。今回得た学びを体現できるよう、日々の生活で心がけていきたいと思います!
最後まで読んでいただき、有難うございました。
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