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T.Y HARBORの存在と私

密かにnoteデビューをした私の最初のフォローをしてくれた寺田心平さんにまず感謝いたします。

ありがとうございます!

このT.Y HARBORを磨き続けられたオーナーで、私にとっての恩人です。今の天王洲アイル、日本のウォーターフロントにおいて、ピカイチの水辺シーンを創ってこられた御方です。

1997年のちょうど今頃だったでしょうか、ここに出来立てのT.Y HARBORを目の当たりにしたのは。一気にこの施設の醸し出す雰囲気に魅せられたといいましょうか、あぁ、日本にもこんなところがあったんだと思ってしまいました。

こんなところ・・・の私の中のモチーフになっていたのは、カナダバンクーバーの水辺の雰囲気、中でもT.Yとオーバーラップしたのは、グランビルアイランドの景観や雰囲気でした。

ウォーターフロント開発や水辺のまちづくりに関心を持ち、いつかその道に進みたいと思い続けて来た私の中に、この日以降、大きな存在が生まれました。

それまでの私が知る、日本国内のウォーターフロント開発や水辺のいい場所と言われていたところはことごとく訪れてみたのですが、なかなかズギュンとくるものではなかったのです。今も、水辺での再開発で誕生している新たな空間はあるのですが、未だに、ここを超えるものには出会っていません。

何が凄いのか。
どうして、独特の雰囲気を醸し出しているのか、私が思うに、まず大事な視点としては、圧倒的にヒューマンスケール空間だということだと思います。一見、漠としがちなウォーターフロント、水辺空間では、それに呼応するというか、否応なしにといいますか、スーパーグリッドのような大空間にいろんなものを収めていく作法になりがちですが、ここはもともと下地が倉庫そのもので、しかも荷役の主役があくまで人の肩のようなヒューマンスケールの倉庫空間をそのまま活かしたために親しみやすく包まれたような味が醸し出されてくるのだと私は捉えています。

だから、ここを開発した寺田倉庫が偉かったのは、そうした素材を活かしきったということに尽きると思います。その思想といいますか、個性は、ヒューマンスケールを超えるような大型の商業モールのような場所から誘致の声があっても、オーナーの心平さんがご自身のnoteで語られているように出店されない、そうしたイズムのようなに繋がっていっているものなのかなと思うところでもあります。

とにかく、私はこの風景が大好きです。1997年のあの日からです。見るたびに、凄いよなと思います。そして、こんな素敵な空間をもっともっと広げていくお手伝いが出来ないかなと思います。

この事例が指し示していることは普遍で、日本一のモデルです。ここでの作法や思想を汎用化して、日本の水辺をもっと豊かなものにしたい、これが私の夢でもあります。

出会えたこと、関わりを持たせていただいていることに感謝です。

大好きなT.Y HARBORから得られた気づきを今後も綴っていけたらと思っております。


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