「握り」と言っても「鮨」ではなく…、

「剣」の握り…否、「竹刀」の握りについてです。敢えて「竹刀」と書いたのにはそれなりの理由があります。
私の子供の頃からの竹刀の柄革の鍔元1㌢くらいのところに、マジックインキで鍔と同方向に線が印されていました。
それは、右の握りの位置を記したもので
「鍔元一杯を握るな…。」
ということです。
又、竹刀を床に置いて柄革の真ん中にある(はず)縫い目にVの字が書かれていました。
「右手の親指と人差し指の股を当てる位置」です。
登場、昭和30年代後半から40年代に於いて「鍔元一杯を握るな。」
「小指、中指、親指の3本指で握る。」
「中指と人差し指の間くらいに親指が位置する。」
というような教示する人は珍しく、大概の元立ち先生に注意、指摘をされたものです。
もう一つの拘りは「左肘を手繰るな!」
「伸ばせ!」でした。
左肘を「銃剣道の突き」の使い方のように打つことは厳禁!
肘が浮くと叩かれました。
先程の3本指の握り竹刀を振れば竹刀は相手額にピタッと位置するのです。
剣道具や極稀にCM等に剣道のシーンが登場しても多くの場合に「手繰り打ち」になっていて嘆いていたものです。
私の高校時代の先生は、大学時代より活躍された実績と後に八段になられた立派な先生でありましたが、その先生も当時20代後半「鍔元を余すな!」派でしたので…。
「云うことを聞かない奴!」
でした…。
この「握り」は左右の握りの幅にも影響して私の習った「握り」ですと「幅狭」になります。
大学時代(昭和50年代)になりますと柄革を自分でバラして長さを再調整したりする先輩や友人を観て真似をしました。
それでも、「握り角度」は出ます。
篭手をはめても其れは出ますね。
学生時代には其処を注意されたことはありませんでした。
しかし、「右手を添えてる程度」にしていると「握れ!」と云われる先生もいらっしゃいました。
道場で大変お世話になった先生は、攻め手の小指、薬指で調子を取るというか角度を着けるといいますか…、技によっては位置もずらす方でした…。
職場でお世話になった柔道の先生曰く
「柔道でもあるな…、」
「握ると摘むは違うよな…、」










この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?