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「直心」 (直筆の部旗)

揚石先生に纏わる話をいくつか…。
「正月の過ごし方」の回にある書は、高校時代の書道の揚石先生に書いていただいたものです。私は、美術選択だったのですが美術室に行く前に通る書道室から声を掛けていただき「一途に行う大切さ」等の話をしてくださいました。母校勤務時代はもちろん高校生時代から可愛がっていただきました。
「一念一生」
この言葉は実際には無いらしいのでそういったものを書家の方はなかなか書かれません。

「直心」
高校時代の恩師が校舎新築落成の際に掲げた言葉で剣道部の手拭い(面タオル)にも染め抜かれています。
私が恩師の後任として顧問になった際に
「部旗のように作りたい」
と揚石先生にお願いすると
「大きなカーテン生地に直に書くから」
と快諾以上の展開にしていただきまして・・・
A4サイズより大きいかもという硯と350mℓ缶のような墨を渡され、三日摺り続けて言われた通りにバケツに溜めました。
2日後ぐらいでしたか
「日にち掛かると固まってしまうよ・・・。」と、
そして、次の朝お見えになって
「今日、書きます。」
と伝えられ・・・道場で書いてくださいました。
さて、どうでしょう、この部旗の行方は・・・。
それに直心の二文字を縦に付けて書いた文字が試合用の胴の左上に印字されています。
「『徳』と云うことになる…。」
と聞いたように思うのですが・・・、

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