その頃の自分が

無理して元気にしていた頃、「今日は上がってるみたいだけどねえ」と言われた時、あ、バレてんのか、と思った瞬間「いつも元気ないい子」をやめたんだよな。

自分は5年前からやっと生きれるようになった。 
でもじゃあそれまでの32年ってなんだったのだ、無駄にしてしまった。
元々人の気持ちの分からないサイコキッズだった幼少期を経て中学時代の性的虐待を受けて全部ぶっ壊れて、そこから10年かけて陽キャに成り上がったのに大好きな子が死んじゃって、10年ひきこもって、いきなり結婚したと思えば離婚して、5年前、やっと生きようって思ったのに、去年の夏に流産して、また城が、ここまで築いた城がまた崩壊した気分になって、めちゃめちゃになった。本当に離婚の危機くらい最悪な感じだった。

不思議と死のうと思わなかった。ゴミみたいに生きてこ〜って思ってた。そんな折に、「今日上がってるね?」と言われて、無理してるのがバレたと思った。
自分で枷にしただけで、いつも元気で明るい私なんてそもそも誰も期待していない。人間だからダメな時くらいある。みんなそうだよ、私だけじゃない。みんなそれを知ってて、知らないのは私だけだった。全部見破られて、隠してるつもりが全然隠せてないと知った時、「いつも元気でいい子」をやめた。

肩の荷がおりて、楽になって、そして、よりいっそう、心を開いて人を愛せるようになったと思う。

今日は前向きになるのは到底無理だと思ったけれど、久し振りに友達に甘えて、そんなことを少し話した。溜飲が下がる思いがあった。

以前働いていた時に「どうせナスさんのことだから無理して頑張りすぎて潰れてるんでしょ」って言われたことがあった。「バレてる〜隠し切れてない〜」と思ったのにその人は気付いたらいなくなって連絡が取れなくなってしまって、でも、その人のことは多分ずっと忘れない。
弱みを見せられる友達がいなくて気軽に遊んでもらおうなんての連絡もできない時、あーわたし友達いねーなと思ってしまうことさえある。でもこれからはちょっとずつ笑ったり泣いたりを自由にしていける気がする。

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