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Kroi Live Tour 2023 "Dig the Deep"大阪公演・広島公演

11/18  Zepp Namba
w/ Nulbarich


突然のNulbarichコラボ曲披露で興奮冷めやらぬ中、始まったKroiのステージは最初からトップギア。怜央君挨拶の声のトーンが違う。

新曲も続く曲のびっくりアレンジも今や余裕たっぷり。神アレンジのファンデは過去一の熱量で前半をブチ上げる。
かと思うと侵攻ネバエンAstral Sonarと畳み掛けるチル。ネバエンの静けさが素晴らしくて、最後のファルセットにも息を呑む。侵攻のギターに絡み寄り添う鍵盤も美しい。

アンコールはシャウトから始まるフルバージョンJuden。イヤモニもサングラスも外した怜央君が序盤から前に出て煽り倒す。熱狂のアウトロが終わりメンバーがステージを去っても鳴り止まない拍手。JQさんの言葉通り焼け野原となったフロア、そこにはただ放心のため息が満ちた。

                               (2023/11/19 13:31)


11/19  広島クラブクアトロ
w/ Bialystocks


クアトロを小箱と呼ぶのが適切なのかどうかわからないが、ここしばらくZeppや大型フェスでの彼らを観てきたせいか久しぶりに小箱に戻ってきたという感じがした。入場した瞬間から、もう。

定位置の悠生君が見えづらいのも、怜央君がジャンプすると天井に届きそうなのも、つい半年前くらいまでそうだったはずなのに。おかえり。ただいま。このキャパが落ち着くのは我々も同じ。今をときめく最新曲Hyperをここで聴けるなんて。いやなかなか始まらないけども。

前日からの勢いと楽屋のノリをそのままに、もうすっかり仕上がったセトリで自由に演奏を繰り広げたこの夜、最高だった。メンバーと観客が互いに同じ距離感で、音を通してひとつになっていた。HORNでイヤモニを外してみんなの声を聴きながら笑う怜央君の口がもっと!と動くのが見えた。

去年同じクアトロのステージで観た"ハネちゃった"ネバエンを思い出しながら、沁み入るようにこの日のネバエンを聴く。そして侵攻の匂い立つような熱情、帰路の葛藤と希望。直に震える魂に触れたような、世界が目の前のシーンだけになる一瞬。

帰りの車中でふと、彼らがMステに2回も出演したアーティストだと思い出してハッとした。小さなステージで観るKroiは不思議なくらい変わってないし、普通に最高にとびきりの、私たちのKroiだった。
きっとこの夜はいつまでもキラキラ記憶に残る。ステージの奥で輝くスパンコールみたいに。

          (2023/11/21 23:26)

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