エンディングから考える
戦略の目的は、長期利益の実現である。
なぜ儲けるのか。それは顧客に何らかの価値を提供するからである。
エンディングを固めるためには、実現するべき競争優位とコンセプトの二つをはっきりとイメージしなければならない。
目標は長期利益。目標を達成する理由であり、手段となるのが競争優位である。
目的はコンセプトである。実現しようとする顧客価値がコンセプトに凝縮され、それが組織の人々に共通の目的になる必要がある。
優れたコンセプトを構想するためには、ターゲット顧客をはっきりさせるだけでなく、そうした人々の心と体の動きを頭の中でよくよくイメージしてみる必要がある。
どのような状況と動機で、
どのようにその製品やサービスとかかわり、
どのように使用し、
その結果として、どのように喜ぶのか。
顧客の側で起こる一連のストーリーを頭の中でしつこくイメージするということである。ターゲット顧客の動きを細部までリアルに思い浮かべてみることが大切である。
ストーリーの中で登場人物を自然と動かすためには、本当のところ
「何を」提供するのか、
それを「誰が」「なぜ」喜ぶのかを突き詰めなければならない。
コンセプトが誰に何をなぜの三つにこだわったものになっていることが大切である。
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