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過去に自分が支払ったコストに囚われてはいけない!
私は以前、情報処理安全確保支援士という資格を取得したのですが、2年ほど前に辞めることにしました。
情報処理安全確保士というのは何かというと、経済産業省とIPAが実施している情報処理技術者試験のうち、情報処理安全確保支援士試験に合格し、かつ、登録手続きを行った人に与えられる国家資格のことです。
辞める理由ですが、維持するコストが高すぎ、かつ資格維持のためのコストを上回るリターンが特にないということです。
具体的にどのぐらいのコストがかかるかというと、オンライン講習というのを年に1回受ける必要があり、その受講料が2万円。そして、3年に一度、集合研修というものがありまして、その受講料が8万円、
つまり、トータルで3年で14万円かかるということになります。
14万円というのは、あまりにも高すぎます。
まだ、その見返りがあるのならばいいのでしょうが、それだけのコストをかけたからといって、私が勤務している会社では、給料に反映されるわけでもなく、この資格におけるリターンは実質ゼロと言ってもいいのかもしれません。
そんなわけで、資格維持のための講習の案内が来ていたのですが、無視することにしました。
既にそれまで資格維持のために、一周分(3年)くらいの講習代を払ってきましたが、それはサンクコストとして割り切ることにしました。
サンクコストとは既に支払ってしまった回収不能なコストのことです。
現時点で物事を決定する上で、既に払ってしまったコストを考慮に入れるべきではないという考えがあります。
このサンクコストの考え方は、正しい判断をする上で、非常に重要だと思っています。
ちなみに、2年前に半導体大手のエヌビディアの株を14万円分買ったとすると、現在、約8倍になっているので、112万円になっています。
今まで資格維持のために支払った分のお金がもったいないからといって、資格を維持するために受講料を支払い続けても、なんのリターンもありませんが、他の使い道にすることで大きなリターンを生む可能性があります。
過去のコストは、きっぱり切り捨てて、現在できる最善を選択することが重要です。
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