ねじまき鳥クロニクル、ワタヤノボルと、オカダトオルの、小さな、核戦争

春樹先生の、超、特大長編小説のさ、【ねじまき鳥クロニクル】はさ、主人公の、僕【オカダトオル=ねじまき鳥さん=高校中退の、ユキが、つけた、ニックネーム】が、嫁の、クミコの、兄貴である、【ワタヤノボル】と、二人で、喫茶店で、待ち合わせして、会話する、描写、つまり、言葉のキャッチボールする、描写が、あるんだけどさ、最初は、ワタヤノボルの、言葉の暴力で、袋叩きに、されるんだけどさ、つまり、オカダトオルは、でもさ、それに対してさ、オカダトオルは、ワタヤノボルと、比べてさ、地位も名誉も、大した学歴も、持ち合わせていない、所謂、凡人なんだけどさ、ハッタリまがいの、それでいて、非常に的を得た、言葉で、反逆する、わけよ。つまり、主人公の、オカダトオルは、ワタヤノボルの、言葉の、暴力に対して、窮鼠猫を噛む、状態のことを、そのとき、ワタヤノボルに対して、そう、つまり、噛みついたわけよ。そう、言葉という、ナイフで、反撃した、わけよ、弱小、オカダトオルが。でもさ、その、オカダトオルの、放った、見えない、飛び道具【言葉】はさ、つまり、反逆はさ、ワタヤノボルにとって、なんの、痛みも、感じない、雑魚の、飛び道具【言葉】では、なかったことに、ワタヤノボルの、これまでの、数々の、修羅場を、くぐり抜けてきた、闘争本能がさ、そう、自分にとって、まったくの、無傷で、つまり、余裕で、この場を、去ることは、できそうには、ないなと、その時点で、悟る、わけよ。動物敵本能と、それまで、いくたの、自分が、経験しては、くぐり抜けてきた、修羅場の、体験から、身につけてきた、「問題解決能力=理論武装」は、オカダトオルには、どうやら、通用しそうには、ない、ことを、ワタヤノボルは、この時点で、悟る、わけよ。そう、つまり、オカダトオルの、見えない飛び道具【言葉】は、このまま、自分が無傷で、素通りできるほど、甘い相手では、ない、ということを、ワタヤノボルは、その時点で、悟る、わけよ。つまり、オカダトオルの、放った、ハッタリが、入り混じった、それでいて、的を得た、血肉の、とおった、言葉の、ふしぶしにはさ、恐らく、今まで、他人を舐めて、見てきて、誰も、友達と、呼べるような、存在を、つくることが、できなかった、ワタヤノボルにとって、そう、実の、親でさえ、つまり、肉親にさえ、言われたことがない、唯一、自分のことを、対、人間として、扱ってもらえた、愛のある、主人公の、オカダトオルの、言葉に対してさ、ワタヤノボルは、勿論、心を許す、という、段階までは、到達しては、いないんだけどさ、そう、ワタヤノボルにとって、オカダトオルとは、そう、はじめて、自分のことを、対、人間として、扱ってくれた男として、目に写ったわけよ。この日、はじめて。つまり、ワタヤノボルの、目には、オカダトオルは、そんな風に、映った、わけよ。それとさ、ワタヤノボルにとって、オカダトオルとは、はじめて、時分が、興味を示す、人間、つまり、存在に、映ったんだよ。で、ワタヤノボルは、そう、それまで、肉親である、親にさえ、腫れ物に触るような、接し方しか、されてこなかった、故に、凶悪、陰湿化してしまった時分を、もしかすると、この、オカダトオルなら、そう、時分のことを、打ち砕いてくれるんではないか?と、限りなく、小さくではあるが、かすかな陽光を、ワタヤノボルは、このとき、見た、わけよ。オカダトオルに、対して、そう、かすかな、期待が、持てた、わけよ、ワタヤノボルは。

で、そもそも、機能不全家族の、中で、育ってしまったが、故に、自分以外の、すべての、人間を、見下した、見方しか、できなくなってしまった、ワタヤノボルにとって、オカダトオルとは、とても、不思議な存在であり、なにより、自分が唯一、興味を持てた人間として、オカダトオルが、自分の、目に写ってる、つまり、ワタヤノボル本人でさえも、つまり、自分自身の、この、はじめて感じる、言いようのない感情に、ビックリしてるわけよ。つまり、ワタヤノボルな。そう、この、描写は、ねじまき鳥クロニクルのなかでも、そんな風にして、読んでるわけよ、俺は。

そんで、その、オカダトオルと、ワタヤノボルの、喫茶店で、行われた、二人だけの、小さな、小さな核戦争は、それでいて、とても、危険な、小さな、戦争は、オカダトオルの、心の、血肉のついた、言葉として、ワタヤノボルの、心を、はじめて、震わせることが、できた、オカダトオルの、言葉は、つまり、ボクシングで、言うところの、右ストレートは、一見、カメラでは、捉えきれないほどの、スビード故に、パンチは、当たっては、いないようにも、見えたけども、そう、確実に、ワタヤノボルの、左頬を、とらえてた、わけよ。で、そう、つまりさ、ここの描写は、そう、ワタヤノボルと、オカダトオルが、喫茶店で、対面して、言葉のキャッチボールを、した、描写はさ、【ねじまき鳥クロニクル】の、なかで、もっとも、最重要な、章に、なってる、わけよ。なんなら、マーカーペンで、線を引いて、毎朝毎朝、読み返しても、良いぐらい、重要な節、文章な、なわけよ。ここの、章は。つまり、要約すると、ワタヤノボルと、オカダトオルが、喫茶店で、交わす、会話の、部分な。
そして、椎名林檎にも、志水彩乃【ano】にも、兄貴が、いたな。そう、【ワタヤノボル】という名の、兄貴が。
やれやれ、どうやら、父と娘、母と娘、息子の、間感、以外にも、問題は、山積み、らしいな。

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