【2023年8月〜12月まで】ゼクス最強デッキランキング!
前書き
次に書くのは3月の予定でしたが、環境デッキの移り変わりを記録するなら3〜4ヶ月ペースがいいのかなと思い書いてしまいました。
そもそも、ゼクスというカードゲームにおいて環境を定義する必要があるのか、という考えもあるかもしれませんが、書きたいから書いているということで御容赦下さい。
人によって考え方は異なります。自分の基準の正誤で合わない考え方は切り捨てることが一番楽ですし、付き合いたくない人や意見に付き合う必要は全くありません。ですが、色々な意見から自分の基準を明確にして、考えを深めることも大切だと僕は思っています。自分の考えを確認するために、言語化してブログを書いてる節もあるので、読んで感想を下さる方には感謝しかない。
さて、今回環境デッキを選んだ指標は次の5点です。前々回の指標とは少し異なる部分もあります。これらを5段階で評価しました。
・再現性
安定して目標の動きを行えるかどうか。
・対応力
幅広いタイプのデッキに対して有利性を持てているかどうか。
・速度
ゲームを終わらせるターンの速さ、または盤面を完成させるターンの速さ。
・行動力
1ターン中に取れる行動回数の多さ、または質の高さ。
・突破力
完成した盤面を突破する力の高さ。
点数と選出デッキは完全に僕の主観です。これは違うだろと思った人に環境論記事を書いてもらうことがこの記事の真の狙いです(
では以下から僕が考える現在の環境デッキを紹介します。対戦よろしくお願いします。
Tier1デッキ(強さの総合値が高いデッキ)
・グロリア
再現性☆4.5
対応力☆5
速度 ☆5
行動力☆5
突破力☆5
計24.5点
前回、継続して強化を貰える予定なことを評価ポイントにしていましたが、マジで強化され続けています。レイドとリンクがテーマの2023年度ゼクスの顔として、環境トップに立ち続けていますね。
上半期、唯一の弱点だった公開領域の広がり難さを下半期最初の追加であっという間に解決しました。またAPがリンク貼り直しと回収をするので、レイドを構えやすくなったり、「画竜点睛」を連打しやすくなったりしてしまいました。
また「選ばれし大難ベルゼブブ」との相性が異常に良く、「ベルゼブブ」が複数トラッシュにいる状態で一度「画竜点睛」をプレイするだけでもうえらいことになってしまいます。
構築の段階でアイコンの枠をどう取るか、メインの枠を防御に寄せるか攻撃に寄せるかで贅沢に悩むこともできます。
冬の通常弾でUR枠の強化が来ることも内定しているので、まだまだグロリアが環境にいる状況は続きそうです。春の新システムも気になりますね。
・TT
再現性☆4.5
対応力☆5
速度 ☆5
行動力☆5
突破力☆5
計24.5点
お次はTT。刺さるカードが刷られ続けていますが、結局環境に残り続けています。
何故なら、対策する側よりされる側の方が基本的には優位に立っていることと、TTの行動(早期展開、能力登場封じ、起動コスト増加)自体が、ゼクス環境を定義する『メタ』そのものであるからだと僕は考えています。
大量の再録により組みやすくなったのもグッドポイントですね。(「ユウ」の値段から目をそらす)
直接的な名称強化はありませんでしたが、相性の良いカードを取り込んでいます。
序盤の展開を「霊猫アビィ」に頼っている部分が大きいので、山上3枚次第で下ブレてしまう所だけが弱点ですが、そもそも1ターン目の行動として相対的に「霊猫アビィ」が破格なこと、1回の「霊猫アビィ」失敗でそのゲームが駄目になる訳ではないことが、TTのデッキパワーを物語っていると思います。
まだまだ追加強化があるかもしれないので要チェックのデッキです。とか書いてたら1月ゼクストプロモで強化貰ってて腰抜かしました。
枠が難しいカードではありますが、これが許されるならまだまだ強化来そう。安くなったので僕も組んで動き方を研究していくつもりです。
・エンジュ
再現性☆5
対応力☆5
速度 ☆4.5
行動力☆5
突破力☆4
計23.5点
1年前からずっと環境に居残ってることを考えると本当にすごい。一部のプレイヤーがほぼ毎回CSで結果出してるせいなんですが(
基本は高速リソブからの大型展開とブレイク、リリースイベント、「サマーローリエ」を絡めた盤面制圧のデッキです。それがシンプルに強すぎる。
鳳凰木を封神されてもなお環境に居座れるのは、「サマーレッスン」「波打ち際」「cometrue」などのしっかりした土台故ですね。
APとLRが公開されましたが、既存のLR、ブレイク、リリースイベントが強すぎるため採用されないのではないかという風潮。明らかに強いAPのシステムを否定し得る既存のカードってなんだよ(
リソース起こして構え始めたら本当に手に負えないので速やかに〆に行くか、軽いコストで打てる全体除去を持っておきたい。いったいいつまで環境に居座るのか、ここまで来たら見物でもあります(でも個人的には一番対面に来てほしくない
・ディンギル
再現性☆4
対応力☆4.5
速度 ☆4.5
行動力☆5
突破力☆5
計23点
理不尽の極みのディンギルも変わらず環境に存在感を出しています。デッキの再録もあり、実は安く組めるようにもなっています。(組みたい時に手元にないことが多々あるので、カードガチャのデッキ販売は難しい……)
一応、僕の手元にはあります。(なお必要なのは練習
アッパー引ければ勝てるやろ〜という簡単なデッキではないですが、レベルという制約により繰り出される高速展開と連パンとハンデスやチャージ除外はやはり別格です。
赤色のタッチ具合に個人差があり、中々構築が難しい所もありますが、そこが面白い要素でもありますね。
「異界城の主」がかなりクリティカルなメタカードのはずなんですが、先に回れば関係ないの精神で相変わらず結果を出していますね。これ以上強化来たらマジでヤバいから止めてほしいですが、黒の新イベントアッパーと破天ディンギルがまだなので、それが来ちゃったらまた話変わってきそう。
・ベルゼブブループ
再現性☆4
対応力☆4
速度 ☆5
行動力☆5
突破力☆5
計23点
ここからは新顔です。遂にループデッキが明確に環境入りしてしまいました。ここでは七尾型の紹介です。「未曾有の大難ベルゼブブ」「武装:マルチプルダガー」「正義§継承 獅子島七尾」の3種が主なループパーツです。
最速3ターン目に達成可能な耐性付き無限パンチループが許されるカードゲームは存在してはいけないと思うので、早めに公式から何らかの対処をしてほしいというのが正直な感想です。
何も制限がかからなかったら死ぬ気で「マルチプルダガー」をトラッシュから消しましょう。それでも普通に異海村パッケージでビートダウンしてくるのがベルゼブブループの悪い所です。マジでなんとかしてくれ。
・魔眼
再現性☆4
対応力☆4
速度 ☆5
行動力☆5
突破力☆5
計23点
前回の記事で、エンジョイデッキとして紹介しましたが、回したり相手をしたりしている内に『これヤバい側のデッキだ』と判断したためここに記載させていただきます。
魔眼はそこまでのレベルではない、と考える方も多いと思いますので、魔眼をこの位置付けにした理由を簡単に2つ説明します。
1.完成した盤面の厄介さ
魔眼の完成盤面は「インウィディア」+「ムラサメ」or「ラケルタ」を含めた8面埋めです。
つまり『登場したゼクスを任意に破壊+ゼクス2体破壊と5以下展開or2リソ寝かせ』を突破しないといけません。これを対処できない段階で対面は沈んでいきます。イメージとしては、アーク期の姫君のように答えを持ち合わせていないデッキを狩る能力に特化している感じです。また、相手の完成した盤面は「ミーティア」で比較的容易に溶かすことができるのも強力です。
2.トラッシュ加速の速さ
トラッシュ加速の速さで環境に上がったと言えば【異海村】ですが、魔眼も現環境速度に追いつくためのカード「カラット」を貰い、異次元のトラッシュ加速を行うようになりました。
「カラット」にアクセスできるか否かが魔眼の出力に直結するため、スタリソ緑で「ユグドラシル」や「ミユ」を採用する型も見られます。
魔眼自体、カードプールが豊富かつ、最近は汎用カードが多く配られているので、今後もまだまだリストの研究が必要です。しかし、使用プレイヤーが増えたら厄介なデッキ筆頭だと思います。
群雄割拠のTier2
今回は6つのデッキをTier1として挙げました。Tier1内でも点差がありますが、0.5点ごとにTierを分けていくのもなと思ったので、6つを一括りにしました。
現在のTier1とTier2のデッキ間に超えられない壁があるかと言われたら決してそうではありません。むしろ前回のランキングを書いた時より差は縮まっていると思います。
理由はやはりAPの登場です。1コスでできる展開が追加されたことにより、P指定のあるデッキは大幅に強化されました。また、夏以降に追加された種族、名称カテゴリデッキのカードも非常に強いものが多く、ゼクスというゲーム全体のカードパワーが上がっていることを感じます。
なので僕はTier2のデッキを『APを貰っているデッキ』と『夏以降に強化を貰っているカテゴリデッキ』だと考えています。
しかしこれだと流石に括りが広すぎるので、個人的に10個に絞るとしたら、
フォスフラム
リンドウ
リゲル
クレプス
ペクティリス
クシュル
アラネ
獄・異海村
キルクズ
マジカル
この十個を選びます。アラネは贔屓じゃないことを頑張って証明していきたい(
ここは個人の好みで差が出ると思います。普段遊ぶ環境で、何が多く使われているかもありますね。
レイド・リンク・AP環境で意識する構築とプレイング
現在の環境で求められるのは『どのタイミングでレイド(リンカーゼクスをプレイ)してリンクを貼るか』だと思います。逆に言えば、1点取った後に優先権を渡すと相手にレイドする隙を与えてしまいます。盤面を攻撃して開ける場合は、できるだけ点を取る前にやることが望ましいですね。
また構築段階では、
・レイド・リンク・APを選択できるのか。
・レイド・リンク・APが構築の軸になるのか。
を考える必要があります。
レイド・リンク・APを採用できると、1点を取った後に指定のカードが手札に2枚あれば、攻めの陣形から1コストで2面以上の展開という明らかなアドバンテージがあるので、個人的には積極的に狙いたいポイントになると思ってます。
その上で、
・レイドを貼りたいタイミングはいつか。
・リンカーゼクスを2ターン目に4コストを払って手札からプレイするのを許容できるのか。
・相変わらずの高速環境である現代ゼクスで、3ターン目には動き出してレイドできる構築になっているのか。
この辺りの基準の明確化が大切になってくると思います。
あと、当然ですが各プレイヤーのレイド・リンク・APの効果もしっかり把握しておきたいですね。使われて初めてわかることも多いので、身内でのフリーだけでなく、ゼクスタにもどんどん出て覚えていきたいです。
現環境で注目されるカードと意識すべきカード
ここでは僕が注目しているカードをいくつか挙げていきます。
APが出たことにより、どのデッキも1ターン中の展開力や得点力が上がりました。APが強ければ強いほど、『APをサーチしたり回収できたりするカード』の評価値が上がっていくと感じています。
また、非緑色であれば『レイドするための1点』を低コストで狙えるカードも重要ですね。
そして、『盤面を速くまたは簡単に強力にできるカード』や『完成した盤面を簡単に返せるカード』もデッキ構築の際に思案すべきカードです。
個人的な見解ですが、ゼクス回収に長けた黒色がシステムとインフレに噛み合って環境に増えてきたことや、もはや黒色関係なくTier1にトラッシュを活用できるデッキが増えてきたので『トラッシュを妨害するカード』の評価値も高めです。
間違いなく地域差はありますので、CSに参加する際は、その地域で有力なプレイヤーや結果を出しているデッキをチェックしていくことは大切です。極わずかですが、全国を飛び回るプレイヤーもいるので気をつけましょう。村社会TCGだから顔メタがまかり通っていくのまあまあ面白い(
まとめ
以上になります。
何度も言いますが、このランキングは僕個人の見解です。『真の最強デッキは○○だ!』『手が勝手にIGするゼクスプレイヤーでもわかる最強デッキ○○の回し方講座!』『最強デッキ検証!10先するまで帰れま10』『○○デッキが強い100の理由』など、他の方がどんどん環境論やデッキ構築観をアップロードしてくれると僕は嬉しいです。
また、デッキレシピもあげてはいませんが、X(Twitter)で『調べたいデッキ名 #zx_tcg_deck 』で検索をかけるとたくさんデッキレシピが出るはずです。
デッキレシピも『○○さんがあげてるからもういいかな』で遠慮した結果、どんどん検索結果が痩せ細るより、色んな人の色んなレシピがあった方が、新しくそのデッキを組もうとした人は絶対に助かります。
そうやって、色んな人が色んな考えを発信していくことで、既存のプレイヤーのレベルがどんどん上がって対戦の駆引きが充実していったり、新規のプレイヤーにとっての道しるべになったりしていくといいなあと思っています。
あと、Tier1デッキ群をまとめていて切実に思ったのは『どのデッキも回すのにそれぞれの難しさがある』ということです。
固有名詞のオンパレードであるゼクスというカードゲームにおいて、最早簡単に回せるデッキなど無いのかもしれません。ですが、そのデッキの理解を深め、さらなる高みに持ち上げ、何よりゼクスに興味を持った新規プレイヤーを鷲掴みにするために、多くのゼクスプレイヤーが自分の所持デッキの動き方をどんな形でもよいので発表するということが求められているのではないかと思います。とりあえず僕は求めています(
1月からは、プロモが豪華になり競技思考が少し高くなった店舗大会『ゼクチャン』が始まります。参加費も安め(店舗によるのでブロッコリーTCGポータルでチェックしましょう)で時間もそんなに長引かないと思うので、CSはまだちょっと出る勇気がないな、という人も気軽に参加してほしいですね。
名古屋ゼクストリームでは2024年の春季夏期発表会もあるので楽しみです。予定が合えば応募して行きたい。
ジャンプフェスタに出展するなど、新規にアピールする努力もしているので、これからもどんどんゼクスが盛り上がっていくことを一人のプレイヤーとして願っています。既存のプレイヤーとして、常に新規のプレイヤーには優しい姿勢でいたい。
ブログを読んで下さった方、ゼクスタやCSで直接お相手して頂いた方、今年も一年ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。
それでは良いお年を。