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エッセイ集「気ままのままに」

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#創作

[エッセイ] 生きるに賭ける

誰にだって 「俺の人生、このまま終わるかも」なんて そう思って哀しむ夜がある きっと、皆それぞれの人生が輝くなんて そんな無責任なことは二日酔いでも言えないけどね 空を見ると、沢山の星が輝いていて きっと、あの星の数のように 輝く前に終わった人生なんて沢山ある 人生は皆に訪れた一回きりの賭け事のようだ 今、辛くても 生きるっていう一つの縄を握っているだけで 人生が輝くかもしれない ただ、それが何時になるかなんて誰にも分からない ただその可能性を信じな

[エッセイ]ベッドサイドエッセイ

夜寝るときに、YouTubeで雑学の類いを流しながら 寝落ちすることが当たり前になっている。 医者の誰彼が 「お前は異常だ」 と言えばそれまでだが 世の中には、まだまだ、こんなこともあるかもしれない。 そう思って眠る夜が大好きだ。 よく、寝れない人のために 「ベッドサイドミュージック」 というのがあるのと同じように 僕には 「ベッドサイドYouTube」 があるのだ。 人の話とかって本当に眠気作用になる。 普段生活していて 一番眠くなるのは 人

[エッセイ]味について

こう言っては難だが、僕は誰とも合わないところがある。 ちょっと言い過ぎかも知れないが、誰にだってそんな感覚があると思う。 それが味なのだ。 まず断っておくのだが、決して味覚が劣っているわけではない。しっかりと、味の分別はある。 この前、家族と一緒に晩飯を食べた時に新潟の米が美味しいだの、あの店の食パンの耳は不味いから捨てた、だのと話をする。 逆に、新潟以外の米は不味いだとか、あそこのパン屋の耳はあの店が美味しいなどと言っている。 僕はこの時に笑ってしまった。

[エッセイ]髪型について

理容師さんに髪の毛を切ってもらっているときに、 「あ!この髪型いいな!」 と切ってる途中の未完成の髪型になりたい時があるんだ。 これは、乗り物で目的地に向かうのと一緒で その道中の景色は、すごく楽しいのに いざ、目的地に着くと、そうでもないことがあるよね。 理容師は、すぐに、その可能性をはらんだ前髪を 無残にも、切ってしまうんだ。 いざ鏡を渡されて自分の後ろ姿を見ても 頭の形が卵型ってことぐらいしか分からなくて 極端だけど、何が自分であるのかが分からなくな