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今の幸せよりも先の幸せを

 昔、初詣に行った時におばあちゃんがいつも願っていたお願い事は「家族が健康でいられますように」だったことを今でも覚えている。

 子どもの頃は健康なんて当たり前で、私は身体も比較的強かったので、初詣したときに「健康でいられますように」なんてお願いしたことは一度も無い。だいたいが「頭がよくなりますように」であったり「モテますように」という自分の邪念をお願いしていたように記憶している。
 おばあちゃんはどうして「健康」に拘るんだろう、、、幼い私はずっと疑問を抱いていた。

 しかし最近になってその謎が解ける出来事があった。

 私は大学生になり、朝早くから家を出て授業を受け、夜はアルバイトか遊びに時間を費やし、睡眠や食事を規則正しくせずに疎かにしていた。若いし自分は体力があるから大丈夫と思い込み、身体を思いやる生活は全くしていなかった。長期的な充実よりも短期的な充実にばかり目を向けていたのだ。その結果、朝早くに起きられなくなったり、自律神経が乱れて情緒が不安定になり、軽い摂食障害を発症した。そして何度も死にたいと思うまでに心身ともに疲弊してしまったのだ。

 その経験から、心身ともに健康でいることの有り難みを知った。そして自分自身の身体をコントロール出来ない自分にも腹が立った。もともと自己肯定感が低く、向上心のある私は周りの人たちの幸せそうなエピソードを聞くたびに「私、まだまだこんなところで人生を終わらせたくない。心から幸せになりたい。」と感じるようになってから、少しずつだが健康を取り戻すために行動することが出来るようになった。今は私の中学の担任の先生の座右の銘である「継続は力なり。」これを意識して理想の自分になるために、そして自分の本当の幸せを見つけるために日々出来ることをコツコツと努力している。

 長い文章を読んでくれた方、本当にありがとうございます。皆さまが毎日何不自由なく活動出来ることは当たり前ではないことを自覚していただき、毎日自分自身に感謝し、今日がどんな一日だったとしても自分自身の存在を前向きに捉え、次の日の朝を迎えられることを祈っています。

#健康#ウィルビーイング#大学生

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