【悲報】星のカービィWii DXのまさかの展開に俺氏途方に暮れる。

俺はクリエイターを目指しています。中でもアニメ映画に強い関心があり、今作『星のカービィ』シリーズも眼中に収めておりました。しかし、この展開はあまりにもうますぎて、言葉がてないのです。もういいや、星のカービィはハル研さんに任せよう。


以下ネタバレを含みます。











うまいところ①

マホロア仲直りエンドという迎合を潜り抜け、see you aroundという公式にしかできない最高のマホロアを提供した。

星のカービィシリーズはwii以後、anotherとしてのマホロアが数多く登場しました。公式はここを利用したのですね。マホロアを多面的に運用することによって、彼は救われず、つまりイカサマたまごという裏切りモチーフを維持しつつ、さらに面白いものを提供しています。

エピローグでもやはり、マホロアは時空に消えていきます。これは俺自身、wiiの頃から好きな演出でした。なんと言ってもあの消えて褪せていく様子が法悦を連想させてたまらないのですね。今回の場合、マホロアは涙を流して、反省の色を背中で語りますが、彼はたとえ反省したとしても救われない。このメッセージをマホロアが昇華することによって描く切る。うーん真似できないです。


うまいところ②

裏ボスはマスタークラウン。星のカービィシリーズ的アニミズムを活用し、ハルカンドラの遺物マスタークラウンをさらに奥深いものにした。


俺がまず星のカービィシリーズのボスを誰にしようかと考えるとき、まずは人物を想定してしまいます。過去作を遡ってみても大抵はその類です(一部例外あり)。しかし公式はまさかのマスタークラウンにしてしまったのですね。マスタークラウンはマホロアが形態変化した時点で大抵のプレイヤーは「マスタークラウンやば!」となってしまうのですが、「マスタークラウンえぐ!」の域にまで引き延ばした公式さんは少しパないのかも知れません。
なにより「ウィスピーウッズをさらにネタ化させている」というのが一番の衝撃です。『スターアライズ』の時のユグドラルウッズのように二段構えで、ブラフの役割をするのではなく、裏ボスに化けさせるのだからまた面白いです。
ハルカンドラの考察は界隈ではかなり盛り上がっていますが、実際はどうなのでしょうか。個人的には考察はあまり好きではないですが、今後が楽しみです。


うまいところ③

ソウル強すぎ問題?実はそうでもない今作。


ボス関連でいうとソウル系が原作と比べてかなり強くなり過ぎているというのもゲームシステムとマッチしていて素晴らしいと思いました。初心者から上級者までプレイヤー層を広げる姿勢は『ディスカバリー』の頃から見受けられます(アイテム持ち込みオッケー、アクション性の増加、、、)。どっちの層もクリアするという快感を得られる仕組みになっているように感じる、つまり上級者とは縛りプレイが好きな自尊心の高いプレイヤーのことか、、、と気づいてしまった公式はやはり素晴らしい審美眼を持ち合わせています。そう今作はリーフやサンドといったコピー能力を使えば全然余裕で倒せてしまうのですね。しかし上級者はけしからんとクソ強コピー能力を放棄する。そしてひいひいと言いながらRTA。とても良くできているゲームだと感じてしまいます。



もちろん全てが素晴らしいと言っているわけではありません。最後の謎剣(強いていうならウルトラソード?)レバガチャはまたそれかよ!と思ってしまいますし、ボス戦以外はまぁ飽きます。しかしそれでもwiiの時には止まっていたマホロアのその後をこういった形で押さえてきたというのが衝撃的すぎて書いてしまいました。星のカービィ、だっけ?俺やっぱお前んこと好きだわ。


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