子供が挫折した?


子が4歳10ヶ月だ
分かりやすく言えば年中さんだ

来年の今頃は「春には小学生」ってラインだ
今彼はとても優しい そしてとても正しい
俺の粗野な部分ほとんど受け継いで無い

優しく正しくって誰でも出来るし価値のないアビリティ扱いされるけどオッサンになるとそれがどれだけ価値のある事かわかる
20代のころは「トムは優しいからな」と慰める様に言われた
ちょっと嫌だった

子が保育園のクラスで椅子取りゲームで勝てないと帰り道の道中ずっとグズグズ言っていた
文句ともとれる
「僕はのんびりしてるから勝てないんだ」と泣いていた
「君は優しいから椅子取りゲームでお友達とぶつかっちゃうのを遠慮しちゃうんじゃない?だから負けてしまう」ちょっと年中さんには難しいかったのか理解出来てない様子だった

俺は勝負が嫌いだ
だが人間はずっと何かと闘っている
ずっと誰かと競い合っている
学校のテストにムカついてた
興味無いことを勝手に教えられて勝手に覚えられてる順に点数つけられるのが嫌いだった

だから勝ち負けのない芸術、とりわけアニメが好きだった
二次元に勝ち負けは無いってのが俺の持論だ
そりゃ円盤の売り上げとかSNSのフォロー数だとか勝ち負けをつけたがる人間の尺度のせいで勝敗を無理矢理つける事は可能だけど
二次元は(誰かを傷付けるものでない限り)みんな優勝なのだ

子は早生まれだし運動神経はあまり良くはなさそう。
背も同年代の中では低い(顔面は良い。もちろん親バカだ)し俺に似てめちゃくちゃこだわりが強いから悩んだりする事もあるかもしれない
でも大人になってこのノートを見る事があれば言いたい

君は君でいるだけで優勝なのだ
この偉大なる天才の父が優勝だと言っておるのだから優勝だ

ってセリフに価値が生まれるようにこれからも絵を描いていこうと思う

他人の作った勝ち負けという尺度にどれだけうんこをぶつけられるかで人生の楽しさは変わるからね

あ、勉強しなくて良いって意味じゃねぇぞ
父も今でもずっと勉強だし多分一生勉強してる

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