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古いアニメシリーズ 「明日のジョー」

超有名アニメ『あしたのジョー』 は、原作:梶原一騎・作画:ちばてつやによるボクシングをテーマにした作品です。

2010年12月時点で単行本累計発行部数は2500万部を突破しています。
キャストは、矢吹ジョー・力石徹・丹下段平などなど、実に人間味あふれる登場人物です。

少年マガジン連載中から社会的反響は素覚ましく、ジョーのライバルである力石徹が死んだときは、本当に葬儀が行われたという逸話があります。

さらに、よど号ハイジャック事件の犯人が「われわれはあしたのジョーである。」との、声明を公に出したほど国民のヒーローとして定着していました。

作品の人気は今も衰えを知らず、カレンダーやタオル・時計などのモデルが人気を集めていて多くの商品が販売されています。

このタイトルは原作者が井上靖の有名小説「あした来る人」を読んでいて、そこから閃いたそうです。

ラストで「ジョー」が、放ったセリフ「燃え尽きた、灰になった。」リングサイドで、叫んでいる「丹下団平」の雄たけび「立つんだジョー」は、時代を超えて今でも鉄板の名セリフですね。

この力石徹は、本来なら矢吹ジョーと、永遠のライバルとして戦い生きていくというストーリー展開もあったそうです。
しかし、漫画で登場した力石徹は大きく描かれていたため、あまりにもウェイトが違い過ぎていたので、急遽減量させることになったものの、今度は急激な減量で生気が失われていくという問題に突き当たりました。
そこで、ジョーとの戦いで亡くなるという設定が生まれたそうです。

さらに、最終回への展開も、アナザーストーリーがあったそうです。
何と、最後にジョーへの恋慕の心を打ち明けた「白木葉子」と、別荘でのんびりと引退後の生活を謳歌しているジョーとの二人のシーン。

ええええ、と驚くかもしれませんが「燃え尽きた、灰になった。」このシーンは、作者と作画者との激論の末にやっと決まった落としどころなのだそうです。
つまり、試合後のジョーは死んだのか、それとも燃え尽きただけなのか。・・・
皆さんのアナザーストーリーでは、ジョーはどうなっていますか。

連載が終わった後は、ちばてつやさんは、5日間は眠れなかったそうです。
精魂込めた作品を書き終えて、正しく灰になった作画人生の一コマだったようです。

知らない世代の方達は、一度この魂のドラマをご覧くださいませ。



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