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ある財産分与裁判の結果について

こんにちは。
今回は、センシティブな話題なので失礼します。
離婚時の金銭にまつわる話題です。
 
財産分与というワードを耳にしたことはありますか。
一般的な夫婦を例に挙げると、離婚する際に双方の共有財産を分ける手続きです。
 
こんな事例が、身近でありました。
 
近親者にある、A男とB子という一般夫婦が、凡そ30年の婚姻生活に終止符を打つことになり、離婚後に財産分与等について話し合いをしましたがまとまらず、家庭裁判所に調停を申し立てるに至りました。
その後、約2年間に渡る審議、そして裁判があり、財産分与にかかる決定が成されました。
 
注:ここまで読んでいただきNOTE家の方で「我が将来には一切不安要素はない。」という方は、飛ばしていただいて結構です。
 
しかし、この案件が少しでも気になったら、この裁判の行方を特にご夫婦の方は我がことに置き換えて考えてみてください。
 
それでは、本題に入ります。
もし、当時者となった場合には、財産分与についてどう考えますか。
 
民事訴訟法では、財産分与について次のような説明が成されています。
 
一般的な凡例をあげると、はっきりしている共有財産(給与・不動産・有価証券・土地・家屋、つまり夫婦共同での収益など)は、按分(半分)して、その他の特有財産(独身時代に貯めていた預貯金・親からの貰った財産など)は除外して清算するとされています。
 
ここで、問題になるのが、この特有財産です。
単純に考えれば「自分の独身時代の蓄えや、親からもらった援助の金員」など頭の中では、簡単に列挙できると思います。
 
そう、単純に手元にある財産を分割するだけだというイメージを持っている皆様、しかるに、そのイメージの大半は裁判で覆ります。
 
当然、このような民事事件では双方の主張に齟齬があることは、不思議ではありませんが、この特有財産に関しての裁判所の判断は意外千万な結果でした。
 
今回、その一連の裁判(財産分与調停・審判・決定)の記録(判決文)を近親者から、お借りかることができて手元にあるので了承を得て公開することとしました。(氏名等の特定箇所は墨消し)
この身近な裁判案件を、未来のことを考えるきっかけに、また今現在その調停の渦中にいる方たちの一助になればと考え、公開する価値があると思いアップすることにしました。
 
裁判の資料は、令和4年~5年の最新の判決文(審判等)です。
 
この裁判結果については、法学的な見地からの総論的な個々の説明になると徒長した説明になるので、今回の案件にかかる調停等の結果(審判)から推察される、裁判所の見解《調停(審判)と決定(裁判)》に私の考察を加え、誰でも理解できるような簡素化した内容にしました。
 
 
但し、購入に当たってのお願いです。
資料(判決文等)は原本なのであくまでも、個人の参考資料とするに留めてください。
※ なお、ご購入された方で、詳しい説明を希望される方は、随時質疑をDMで質疑をいただければ返答いたします。
もちろん無料です。
 
この投稿が、もしもの時の、あなたの一助となれば幸です。
 

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