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結婚ものがたり13「贈り物に込められた気持ち」

恐怖の電話や実家に行く憂鬱
そんなこんなと戦いながら
それでも、一生懸命だった

そんなある日

母の日だか、父の日だか、何かの日に
実家に行くのに合わせて

能面両親とおばあちゃんに
豪華ではないが小さな贈り物を買った

けっこう真面目な性分で
あれこれ悩みながらやっと選んだ

おばあちゃんには、小物入れ
能面母には、スカーフ
能面父には、靴下

それを持って憂鬱な実家に行き
それを差し出した

そしたら

やっぱり、能面顔のまま
「あら、なあに」と開けてみた能面母

能面父も、開けて、そのままテーブルに置いたまま
一言もなくその場を去った


極めつけは
能面母が言ったひとこと

大判ではないがスカーフであるそれを
たたんだままだったが持ち上げて

「こういうものはねぇ、涙を拭いたりねぇ」って
縁起の悪いものをくれやがってと言いたそうな顔だった

私は忘れない

絶対に忘れない

愛想でもいいから、もっとましなこと言えないのか
結局、私がやること、言うことは、認めないし、無意味に否定
それしか、なかったんだ

人からものをもらってお礼を言うどころか
ケチつけるしかできない

可哀想だな

私は、人として扱われてない

大人しくしてると思って、その人のことを上辺でしか
見れない、人の気持ちを考えることもない

立場を利用してパワハラだな


無条件で、嫁が気に入らないことはよくある

だったら、ほっとけばいいんだ

母親というのは執念深い
こんな親になるのは絶対にやめよう、反面教師の
能面母に
いろいろ学べて、感謝


贈り物というのは
その人が、相手のことを考えて選ぶ
選んでくれる気持ちを、重要視するべきなんだ

どんなものであろうと、物に込められた気持ち、心
それを
理解できないなんて、悲しい人だ

相手が気に入らないから、踏みにじるしかできない

人の気持ちを大事にできないってことは
自分のことも大事にできてないんだ

それに気づかないから人を傷つけ続ける

初めて会った時から、私に敵対心あり
気に入らなくて仕方ない態度

私は、大人しくしていたが
喧嘩を売ってきたのは、あっちなんだよなぁ

思い通りにやってきていると勘違いしてるかも
気に入らない相手に、嫌味や嫌がらせなこと言って
楽しいわけないし

もし、楽しく過ごしてるなら
むしろ、恐ろしい

寂しいんだろうな、きっと


今ならそう思えるけどね


実家に行くのが憂鬱なのは、ずっと変わらないですが。。


その時の1度きりで
能面両親への贈り物は二度としなかった




つづく

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