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(全文無料)パーフェクト・リリィでレジェタッチした話 ビートするトリーヴァ!?

はじめまして。あんと申します。
自分は、今回の20弾環境で、友人のウィーと2人で純血の信者 パーフェクト・リリィを使ったオリジナルのデッキを作り、そのデッキを使って最高レート1674を達成することができました。

最終的なリスト


14日当時の順位は66位でした


本記事はデッキの構築の過程をメインに、最終的なリストの解説も載せたものとなります。
初のnote執筆で、お見苦しいところもあるかもしれませんが、是非お付き合いください。

自己紹介

・あん
本記事の執筆を担当
デュエプレ歴約2年半 
好きなカードはエンペラー・マルコ
ライオネルカップで初のND最終レジェンドを達成
(青単ジャバジャックを使用)

・ウィー
筆者の友人 
デッキの原案、第2案(黒入り)を作った人 
デュエプレ歴約2年弱 
好きなカードはナーフ前の暗黒凰 ゼロ・フェニックス
校正や画像制作等、本当にありがとう。



第一章 リリィとの出会い


みなさんはどんな評価でしたか?


筆者は発表されたこのカードを見てなんか変なの来たなーくらいにしか思っていませんでした。場を離れないとはいえ、能力は攻撃時1タップはちょっと物足りないと。
当時はパーフェクト・マドンナが今ほど流行ってなかったこともあり、場を離れない効果についても、筆者はそれほど評価できていませんでした。

20弾リリースの2日後に友人からこんなメッセージが届きました。

場を離れないのは流石に強い、彼は言いました。また、時代遅れにも思えるタップ効果も、ブロッカーを貫通して殴れる強能力と。

オリジナルデッキを作ることが好きな彼のことだ、何らかの変なリストが送られてくるのだろう。そのリストが送られてきました。

原案


変なのきたー、という第一印象を押さえつつ冷静にリストを汲み取ろうと眺めてると、案外強いのではないかと思うようになりました。
盾さえ割り切ってしまえばクロックやスパークで勝ちまで行けてしまう。
当時はまだシューゲイザーが大活躍していた、あまり早くない環境であり、除去とホワグリによる妨害と盤面に残り続けるリリィならそこまでいけるじゃないかと。

黒の採用について聞いてみるとシューゲイザーを意識したとのこと。
青銅ではなくホルモンにしたのは、緑入りのドロンゴーを匂わせるためだとか。(ホントか?)

でも流石に4枚しか入っていないリリィに依存しすぎていると悩みだし、とりあえず筆者が未来設計図を提案して、第二案が完成しました。


黒入り型の完成

なんか意外と戦えるのでは?と思った筆者はルームマッチを提案。友人の操る “トリガーパーフェクト・リリィビート” に対戦を挑みました。結果はこちら。

VS デアリシューゲイザー 2-0
VS 青単ジャバジャック 2-0
VS 4Cヴィルヘルム 1-2
VS 赤青ドロンゴー 0-1

バケモンだ!!

流石に青単に関しては本来以上の勝率が出ただけ、と振り返りますが、母数の多いシューゲイザー対面には手ごたえを感じました。4cヴィルヘルムに関してはウェディングがキツく、負けてしまった形でしたが、ヴィルヘルム側の目線としても、リリィが複数並んだ時の圧力はなかなかのものでした。ラストに個人的に気に入っていた赤青ドロンゴーを出しましたが、カツドン波を早期に踏んでしまったことで決着がつきました。

強い

あれ?やれる?

筆者は半信半疑のまま、NDのマスター帯でこのデッキを使い始めました。
(パーフェクトリリィ3枚生成しました。)
とりあえず10戦しました。
そして、7-3の結果をたたき出しました。

なんか勝てるじゃん!!

原案の第一印象をはるかに超えるような好成績でした。
こうしてあまり期待されていなかった不滅女が謎の進撃を開始しました。無論盾頼みの試合も多くありましたが、結構な枚数が入ってますし、そういうデッキを使うのも悪くないとして向き合いました。当時まだ母数の多かったシューゲイザー対面などをはじめとして白星を重ね、結果としてレート1580弱から1630強にまでレートを上げることができました。


その途中でとある有名プレイヤーの操る4Cヴィルヘルムに勝ったこともあり、我々は大いに興奮しました。

同時にカードがうまく噛み合わずに負けることもあり、まだ完成されたリストではないことも感じていました。

そして、ここで、このデッキは壁にぶち当たります。

それは、青単ジャバジャックの増加でした。当時の環境に対して青単が強いのがバレ始め、新弾リリースから少し時間が経過したこともあり、対戦する回数が一気に増えました。
我々の想定も甘く、思っていた以上に勝てませんでした。多少トリガーで返そうがその隙でカウンターまで行けることは少なかったのでした。

青単ジャバジャックの増加に伴って、ターゲットにしていたシューゲイザーの数も減少していきました。まさに向かい風。

また、それなりの回数使用していくにつれて、このデッキに感じてた違和感も言語化されていきました。
まず、結局パーフェクトリリィを引くことができないことは、未来設計図を入れても起こってしまうことでした。
また色マナのバランスも微妙で、ウルコスが出せない、せっかく闇の除去呪文が撃てない等のことも起こりえました。他の白緑のカードを、とダメ元でスカイソードを入れたりもしましたが、当然大きく改善するわけもなく。

わざわざ生成しました(泣)


ホワグリの強さも安定しませんでした。埋めれるだけの手札がなかったり、そもそも欲しい場面でホワグリを引けなかったり。そのため水文明を増やすことも検討しましたが、それまで以上に色バランスを崩すことになり迷宮入り。

こうしてずるずると負け越し、気づけばレートは1550。明確な改造についても思いつかないまま、筆者はこのデッキを一度手放しました。


第二章 復活のパーフェクト・リリィ

筆者は一度リリィを使うのをやめました。色々と他の環境デッキを使ってみたり、一瞬レート気にしてみたり、ふとモチベがなくなったり、そんないつものデュエプレ。
気づけば6月12日の夜、当時のレートは1570。最終狙おうかどうかを考えだし、一旦候補となるデッキについて考えました。

が、あまり気は進みませんでした。使用者の多いと予想するのはシータあるいは4cのビックマナ、それと青単ジャバジャックでした。それらと戦うならば刃鬼がいいかな、と思ったのですが、個人的に刃鬼の構築にあんまり自信がなかったのです。結局引いたもの勝ちの勝負にしかならないのではないかと。ただの私怨ですが、筆者は鬼丸覇というカードが心の底から大嫌いでして、そんなこともあってあまりモチベは上がらず。

トリーヴァミケランジェロも気になっていたのですが、このデッキを意識したプレイヤー達を少し触った程度の自分の知識で超えるのは難しいこと、ミラーが発生した際にあまりに時間がかかってしまうことの二つの理由で早々に却下してしまいました。

最終狙うのやめようかな…
もともとカジュアル寄りのプレイヤーだしな…


………じゃあアレ使うか…


そんなわけでパーフェクト・リリィに戻ってきました。パーフェクト・リリィを使ってどこまでいけるのか、そんな挑戦が我々の中で始まりました。


もう一度リリィを使うにあたり、黒必要なのかどうかを考えるところから始まりました。


黒入りで勝てていた頃の話ですが、当時は黒のカードが確かに活躍していました。メイ様などのシステムクリーチャーの破壊、永遠龍などのゲームの鍵を握りうるパワーカードの破壊。そうして相手の動きをズラす行為はそれなりに有効ではありました。

しかし、青単ジャバジャック相手には本当に効果がありませんでした。そもそもジャバジャックを選べないこと、対象のコストが低すぎて何も出せないデスゲート、自分の3コスクリーチャーも破壊してしまい結局時間稼ぎにすらならないデットリー・ラブ。

振り返ってそれを認識したのち、そもそもこのデッキに黒は必要なのか?という疑問が筆者の中で生まれました。確かに黒は活躍してはいた、でもそれがなくても勝てたのではないか?

そして黒を抜くことにしました。結局のところ、このデッキで重要なのはあくまで1ターンを確実に得ることのできるスパークとクロックなのだからと。トリーヴァミケランジェロの存在もあり、ようやくこの結論に辿りつくことができました。

殴るトリーヴァ、始動

とりあえずNワールドを入れただけの原案

こうして我々のパーフェクト・リリィはトリーヴァ型に生まれ変わりました。トリーヴァミケランジェロと共通する部分もありますが、厚い受けと盤面に残り続けるリリィとで、殴って圧力をかけて分の悪い勝負をさせるコンセプトは最初の黒入りの頃から変わらないままです。

サイバー・N・ワールド。トリーヴァミケランジェロを使っていて強さを再認識したカードでした。この原案では補助的に入れてみたくらいの形ですが、すぐに主軸として考えるようになりました。このデッキでももちろん強かったです。

早々にパーフェクト・リリィを出すことは一つの理想ではありますが、それができない場合でもNワールドで手札を補充し、次のターン等のどこか途中でパーフェクト・リリィを添えてあげる、という動きができるようになりました。これにより未来設計図を入れて無理に4ターン目のリリィ着地を狙う必要がなくなりました。

また、それ以上にホワイトグリーンホールの出力が安定したことがポイントでしょうか。一度出て手札補充をすると、それ以降のホワイトグリーンホールが本当に使いやすかった。

母なる大地はもともと案としてあったカードでしたが、当時はデスゲートを採用していたこともあって、採用が見送られたカードでした。
それを抜くなら、と真っ先に採用したカードでしたが、リソースを確保できるようになったこともあり、想像以上に使い勝手の良いカードでした。

構築の途中で、パーフェクト・リリィを引けない場面では流石に盤面に圧が足りないと考えるようになりました。そこで採用したのがパーフェクト・マドンナ。プレイヤーにアタックこそできませんが、殴り返しを防いだり、母なる大地でさらに盤面を増殖させたりとなかなかの活躍をしてくれた一枚です。

シューゲイザーはお試しで採用したカードでした。5枚目の大地、時にはそれ以上の活躍をすると見込んで採用してみました。

おへそ


このリストを少しずつ改造しながら、ランクマを駆け上がり始めました。順調にレートを上げていき、1600に到達した頃には、概ね最終的なリストに近づいていました。

最終的なリスト

先述した通り、サイバー・N・ワールドが予想以上に強く、それをきっちり使えるようにするところから調整を始めました。
この青の枚数であれば概ね引いたN・ワールドを使うことができました。

初動にも気を配り、回した感覚を元に徹底的にバランスを整えていきました。動きの弱いデッキなのだから、そこでつまづいていては話にならない。動きの安定性は相当に高めたつもりです。

シューゲイザーは残念ながら抜きました。今回は色マナおよび他の動きを優先した形です。
別に弱くはないのですが、この一枚で大きく展開が変わることもありませんでした。色基盤に問題を抱えていたこともあり、入れ替える形でサイバー・J・イレブンを投入しました。

そうしてデッキの完成度を高めつつ、6月13日が終わりました。レートは1630。上々でしょう。



14日は13日よりもはるかに苦戦をした日になりました。レートが上がって、負けて失うレートが増えたから、というとそれまでなのですが、鬼丸覇が多かったことがここで響いてきました。
トリーヴァミケランジェロを使用してみた感触から、我々のパーフェクト・リリィは鬼丸覇が辛いことは予想できていました。
こちらはスパーククロックでターンを稼ごうが、あのカードはターンを追加してくるのです。

ですが、挑戦すると決めた以上、割り切って使用しました。
あとはメンタルが大事です。

心の中に福富寿一


すぐに1640に到達するも、そこから勝って負けてを繰り返し、苦戦しながらも、とうとう


レジェタッチを達成しました!!

最初にリリィのリストを持ってきた友人が一番驚いていました。

その後、また負けてしまい、レート1630まで戻ってしまいました。あげ直し。

こうしてレジェタッチしてすぐ負けてを7度繰り返し、とうとう

スクショを忘れた自分を殴りたい

レート1674を達成しました!!


しかしその後負けてしまい、結果的にこれが最高レートとなってしまいました。

その後は負けが目立つようになりました。

同様に勝ったり負けたりを繰り返していたのですが、ある時点で、メイ様、メイ様、筆者のプレミ、メイ様、メイ様、とひたすらに負け続け、気づけばレート1610まで落ちていました。

親の顔より見た先1メイ様

そのまま6月14日が終了しました。

最終日6月15日を迎えましたが、全く奮いませんでした。ろくに勝てないままレートを落とし、最終日はあまり時間をとれなかったこともあり、我々の挑戦は終わりを迎えました。


構築の解説

この構築は純潔の信者 パーフェクト・リリィを主軸にしたトリガービートになります。

メインデッキのカード

・終末の時計 ザ・クロック 4枚

流石にバケモン

20弾の目玉カードの一枚。ターンの残りを飛ばす効果は当然強力ですが、パワー3000のクリーチャーとしてトリガーすること自体も強いです。想定していない野生のトリガーとして助けてくれることも多いため、4投しました。

・3コスト初動 10枚

元過労死枠

3コストで1マナを増やすクリーチャー。次のターンにパーフェクトな2枚に繋げることが理想です。噛み合い次第ですが、3ターン目以降に出してもマナ加速と打点の両方の面で強力です。枚数は調整の結果10枚になりました。多色を嫌う場面があり、ウルコスを少なめに。
とはいえ、2ターン目までに埋める色基盤として強く、意外とパワー2000が馬鹿にならないこともあり、難しいところです。

ホルモンがお気に入りです 

・ドンドン吸い込むナウ 1枚

言わずと知れた強カードですが、このデッキにおいて回収して嬉しい自然のカードは耐久の場面でのホワイトグリーン・ホールくらいであり、あまり噛み合ったカードではありません。
一見母なる大地の回収などは強そうに思えますが、4マナかけてこのカードを撃っている時点で盤面は進んでおらず、そもそもサーチとしてこのカードを使うこと自体が耐久以外の場において強くないと考えています。
水文明があと1枚欲しいと思い、リーフストーム・トラップの2枚目の枠を削って、同じく4コストで除去として使えるこのカードを最後の水文明の1枚としました。

・リーフストーム・トラップ 1枚

場を離れないギミックと組み合わせるために最初期から入っていた一枚。4コストの除去というのが偉く、8マナある場面で除去をしながらホワイトグリーンホールを撃つことができます。
(特に5000GTに対して有効です。)
もともと4枚入っていたカードですが、色々と枠を譲り続けた結果ピン投になりました。
青単ジャバジャックに対して序盤に踏ませると時間稼ぎになるところも気に入っている点です。

・超次元ホワイトグリーン・ホール 4枚

殿堂します。

・光器 パーフェクト・マドンナ  3枚

種族エイリアンも強い

トリーヴァミケランジェロや一部のウェディングゲートのデッキなどで活躍していたカード。強いカードですが、マナ帯によってはうまく噛み合わずに出せなかったり、殴れないのがやはりネックになることもあったりで3投に。
とんでもない活躍をすることもあり、例えば墓地ソースの対面で早期に出せた時の安心感はなかなかのものがあります。

・純潔の信者 パーフェクト・リリィ 4枚

結構可愛い

このデッキの主役。複数並ぶと余計強いです。
離れない効果がメインですが、タップ効果もブロッカーの貫通に使えて想像以上に強かったです。 
環境でこのカードを破壊することができたのはヨミくらいのものでした。

・DNA・スパーク 4枚

クロック同様、ターンを稼げることが強く4投。クロックもですが、相手の打点の足りていない状況ではあえて発動せずに温存して次のホワイトグリーンホールで埋めるプレイもあります。手札と相談して、盾を増やすために使うのか、それとも温存するのか考えるようにしましょう。

・サイバー・N・ワールド 4枚

ドローソースとしてこのデッキのあらゆる動きをサポートする一枚です。時には相手の手札をリセットして動きを鈍らせる使い方もします。
殴るデッキのNは強いですよね。

・母なる大地 4枚

・受けとしてクロックやマドンナを出す
・自分の動きとしてN・ワールドやリリィを出す
・除去として使う
・相手のメイ様を呼び出してアウトを狙う、
とまさに八面六臂の活躍。マナに置く対象をマドンナやリリィにすることで盤面を減らずに展開することもできます。

・サイバー・J・イレブン 1枚

水文明のマナ兼サブプランとして採用した一枚。青単ジャバジャックやシューゲイザー等のビート対面で安全な勝ち筋になりうるカード。
マナを伸ばすことに特化した構築ではないため、マナコストの大きいパワーカードの採用が難しいこのデッキですが、シンパシーのおかげでなんとか出せる範疇にあり、サブプランとして都合の良い一枚でした。


超次元ゾーンのカード

このデッキの超次元ギミックはホワイトグリーン・ホールだけで、そこから出せるクリーチャーだけで構成されています

ホワイトグリーンホールは
 ①光のクリーチャーを出した場合
   →手札を1枚シールド化してもよい。
 ②自然のクリーチャーを出した場合
   →マナから1枚手札に加えてもよい。

という効果ですが、
このデッキの超次元は全て光文明であり、①の条件を常に満たします。②の条件を満たそうとなると勝利のプリンプリンか時空の双英ジョン・タッチャブルかを出すことになります。

・アルプスの使徒メリーアン 1枚

ホワイトグリーン・ホールから出せるブロッカー。一応入れていましたが、一度だけ使用しました。

・イオの伝道師ガガ・パックン 1枚

タイミングをずらしたり、相手の動きを弱くしたりすることができる1枚。出番は多くないですが、あると選択肢が増える一枚だと感じています。

・勝利のプリンプリン 4枚

相手のクリーチャーを攻撃ブロック不能にする強カード。さらに光文明と自然文明を含んでいるため、ホワイトグリーン・ホールのシールド化とマナからの回収の両方の効果を使うことができます。次に紹介するジョン・タッチャブルが強く、配分を迷いましたが、攻めにも守りにも使えて安定感のあるこのカードは気兼ねなく使えるようにしたいと思い、最大枚数の4投にしました。

・時空の双英ジョン・タッチャブル 2枚

プリン同様にホワイトグリーン・ホールの効果でシールド化とマナからの回収の両方を使うことができる一枚。
余った枠を使って2枚採用。
このデッキはクロックやスパークといった、確実に相手の攻撃を終わらせるシールドトリガーをシールド化して耐久するデッキであり、プリンのフリーズ効果が必要ないシーンが実は多々あります。となると選ばれない効果の分、プリンプリンよりも強いこのカードが輝きます。

ターン終了時にそのターンに他のクリーチャーを3体出していることが覚醒条件であり、基本的には達成は難しいです。しかしごく稀に3コストのクリーチャーが手札にたくさん集まり、覚醒できることもあるため、頭の片隅には置いておきたいです。
(筆者は忘れていて、1度勝ちを逃しました。)

MRCでしかみたことなかった

なぜ光臨ギミックを採用しなかったのか

パーフェクト・リリィはオラクルであり、光臨ギミックで出すことはまず考えられることだと思います。
原案を作った友人も最初は光臨ギミックを採用していたらしいのですが、彼はすぐに不採用にしたそうです。
光臨ギミックの展開力自体は目を見張るものがあります。実質的に未来設計図のようなサーチが行えることも素晴らしい点です。
ですが、
・それが決まらない場面が起こりうる
(ブロッカー、軽量除去、シールドトリガー等の妨害)
・光臨の動きに特化するほどに、ほかの動きを取れなくなる
この2点に彼は違和感を覚えたようです。

トリガーで耐えるコンセプトは最初からあったようで枠の都合上採用できる光臨クリーチャーも多くなく、彼はすぐに光臨ギミックを手放したそうです。
そういうわけで、我々は光臨ギミックを利用しませんでした。

これはこれでなかなかやりおるのですが


対面ごとの相性

初見殺し要素を含みます。

・青単ジャバジャック 五分〜微不利

ホワイトグリーン・ホールを使い回して耐久して時間を稼ぎ、殴る、あるいはサイバー・J・イレブンの特殊勝利を目指します。
先手はそれなりに勝てるのですが、後手は結構負けます。
トータルで五分くらいかなーという印象です。

・墓地ソース 有利

場を離れない組が共に大活躍する対面。
(特にマドンナ)
5000GTでホワイトグリーン・ホールを封じてくる動きは厄介ですが、4コストの除去と合わせて使ってあげることでターンを稼ぐことができます。

・刃鬼 不利

コンセプト上、鬼丸覇がどうにもなりません。細い勝ち筋を全力で辿りましょう。

・4Cヴィルヘルム 微有利

コンセプトに忠実に、相手のシールドを減らして圧力をかけます。
ヴィルヘルム側の回答はガチンコ・ジョーカー、ウェディング、プリンプリン。
パーフェクト・リリィが複数並ぶと一気に勝ちに近づきます。

・シューゲイザー 有利

実際に対戦したカラーリングは初日以降使われてきたようなデアリ型(赤黒緑)、リュウセイホールの入った4C型、一部のプレイヤーの方々が開拓したらしいリース型(赤白緑)の3種類でしたが、そのどれにも有利だと考えています。

クロック、スパークがダイレクトに刺さり、結果こちらが押し付けるタイムリミットに間に合わないという試合がほとんどでした。
盤面にクリーチャーが多く並ぶデッキであるため、サイバー・J・イレブンの特殊勝利を狙うこともできます。

・祝門 五分〜微有利

パーフェクト・リリィでシールドを減らしていきます。
ハンデスが強力なデッキであり、上から引いたカードに期待することも多い対面です。
スパークや母なる大地等が回答になります。

ブラック・オブ・ライオネルがかなり辛いのですが、初見殺しや構築段階で減っている等の追い風もあり、勝ち越しました。

盾補充、ブロッカー、焼却、全てが辛い

・トリーヴァミケランジェロ 不利

かなり無理。
マナの伸びで圧倒的に劣る分サイバー・J・イレブンの決め合いでは大きく不利です。
ならば殴るしかないのですが、このデッキの速度と打点程度では、相手の耐久力を超えることは難しいのです。

時間がかかるデッキであり、ランクマ最終盤ではあまり使用者がいないのではないか、そうであってくれ、そんな風に考えていました。

・MRC  有利

サイバー・N・ワールドとパーフェクト・リリィを押し付けます。
あまり対戦回数も多くなかったですが、怖さを感じずに勝つ試合がほとんどでした。


振り返って

デッキ自体の完成度はそれなりに高くなったと思います。コンセプトとデッキの噛み合いはある程度上手くいったと思いますし、徹底的にバランスを整えたことに関してはきっちり成功したと考えています。

環境とのハマり具合はよくなかった印象です。鬼丸覇やトリーヴァ基盤が致命的に厳しく、それらは予想以上に多かったです。
1674は上手くいった数字と言えるでしょう。

盾に祈ったりトップに祈ったり相手の事故を祈ったり、自分のデュエプレ体験の中で過去最高に無様なデッキだったかもしれません。まあ、たまにはそういうデッキも悪くないでしょう。
それはそれで楽しいものでした。

調整時間の都合で他のカード案を落とし込みきることができなかったことが少しだけ心残りです。例えばヨーデルワイス。

四ツ牙を出せると強いとは思っていたのですが、上手くまとめることができずに結局不採用になってしまったカードでした。
また気が向いたら調整してみたいです。

W・ブレイカー、マナ加速、1度の除去耐性


筆者は、基本的に環境デッキをよく使うのですが、こうしてオリジナルで作ってみて調整して使うこともまた別の楽しさがありました。

ダメ元で挑戦し始めましたが、いざレートを落としきってしまった時は結構悔しかったです。
(最終取りたかった!!)
今度は環境の兼ね合いも考えたいですが、またいいカードがあれば挑戦してみたいですね!!

終わりに

長くなってしまいましたが、お読みいただき、本当にありがとうございました。

この記事を読んで、パーフェクト・リリィに対して少しでも興味を持っていただけていましたらすごく嬉しい限りです。

使ってね❤️


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