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[1700×5+BA本戦] 走れメダロス!VINの白単サザンを解説

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こんにちは。vinculum所属のあんもちです。

昨シーズンのvinculumではサザンが大活躍しまして、あんもちがレート1732達成、けーわいがBA本戦出場、他4名が1700越えとなりました。 

(以降vinculumを略称のVINと表記します。)

本記事では自分の視点からの話になりますが、リストの採用理由、デッキの調整の仕方、プレイなどを解説します。

プラマイ零ちゃんと

サザン強いの?

VINにおいて、サザンの第一人者は「ガレット」であった。

これを見てサザンを使い始めた。

元サザン使いの自分としては、サザンには懐疑的であった。理由は二つ。
一つ目はガガアルカディアスのスタン落ち。トリガーケアとして強力すぎたこのカードを失ってしまったことは痛手であると思っていた。
二つ目が不利対面の存在。モルト王、ワルボロフともにしんどい。

しかし、強いと聞いて使ってみるとそれらの懸念は大きな問題ではないとすぐに理解した。
一つ目のガガアルカディアスのスタン落ちについて。この問題はエバーラストによって解消された。このカードが本当に強かった。
二つ目の不利対面について。確かにモルト王と黒単には不利であった。しかしそれ以外の対面には五分以上を取れていると感じた。
環境の進んだ現在では流石にそこまでではないが、それでも多くの対面と戦える特徴は健在である。
また、モルト王からミツルギブーストが減っているように感じ、こちらも追い風であった。

これならやれる、と思い筆者もサザンを本格的に使うようになった。
(先に気づいて実行した「ガレット」には流石としか言いようがない。)
上振れのおかげもあり、24日にレート1700越えを彼に次いで達成することができた。

メダロスを採用し始めたのも「ガレット」だった。最初はたまに活躍する自由枠として採用されていたが、使ってみると想像以上に強く、チーム内でメダロスの活躍が日々の話題となった。

メダロス単騎特攻、通称 走れメダロス

その後他のメンバーもサザンを使って結果を出してくれた。厳密に同じ構築を使用したわけではないが、概ね38枚〜39枚は共通していて、同じような理念で組まれたものであった。

採用カード

筆者はこの構築でレート1732に到達した。

・「希望の親衛隊ラプソディ」 ×1

調整の結果、このカード以外の39枚が先に決まり、最後の1枠にこのカードを追加した。
後に他の採用候補と合わせて解説する。

・「一撃奪取アクロアイト」「聖龍の翼コッコルア」 ×4

初動

・「黙示賢者ソルハバキ」×4

実質1マナとしての運用、マナ回収ともに便利すぎるカード。減らす意味もなし。

・「制御の翼オリオティス」、「剛厳の使徒シュライバー」×4

メタカード。対面次第だが、引くことで試合展開が大きく変わる対面もあるため、それぞれ最大枚数。

・「純潔の翼メダロス」×3

今回紹介するサザンのカードで最も特徴的な一枚。
初動、メタ枠、そういった明確な役割はこのカードにはない。このカードを使わずとも勝つ試合も多い。

しかし、はっきり言ってこのカードは強すぎた。2コストのカードとして最低限の活躍をしながら、両効果ともに強いこのカードはまさに革命的で、既存の白単サザンとは違う戦略やプレイを取れるようになった。

マナ武装3のタップさせる効果は盤面処理やブロッカーのタップとして強く、まさに白単サザンに新たなプレイングをもたらしたといえる。
マナ武装5の離れない効果はもちろん強く、順当にフィニッシュ性能を高めてくれた。
また、盤面が命の白単サザンにおいて、盤面に残ることが約束されるこのカードに助けられることも多い。

パワーカードではあるが、他にも採用を検討できるカードがあると思い、1枠を譲る形に。この1枠を検討しながら、あるいはカードや環境次第ではもう一枚減らして2枠にしながら調整するのが良いと考えている。

この基盤を使用したVINのメンバーのうち、ほとんど全員がこのメダロスに対して最初は懐疑的であったが、最終的には全員がこのカードの強さを認めている。
まだ使ったことのない方は是非騙されたと思って使ってみて欲しい。

・「DNAスパーク」 ×4

6マナを払って使用することも多いカード。トリガーとしても強く、このカードのおかげで不利対面に勝てることも多い。妥協なしの4投。ナンバーナインを入れるならば致し方なく減らすことも。

・「共鳴の精霊龍サザン・ルネッサンス」 ×4

出して最も無難なカード。

・「龍覇エバーローズ」 ×4

最強なので4。
はっきり言って、エバーラストというカードはイカれている。

・「聖霊龍王アガピトス」 ×4

個人的に3投にして使っていた時期もあったが、
・複数引いても強いこと
・序盤で埋めてしまうことが多いこと
・確実に引いて使いたいこと
これらの理由から4投に。

不利状況に際して進化速攻の2打点として使うことが強い点もポイントが高い。

かつてまきはるはこう言った。
“アガピトスは、光文明のツヴァイランサーである。”
と。

・超次元

パーフェクト2枚、プロトギガハート、ゾディアック、ジャンヌミゼル。この5枚は必須。あとはお好みのものを入れていただけると。
ゾディアックの龍解タイミングがターン開始時であることに注意。

採用検討カード

以上を踏まえてメインデッキの残りの枠に何を入れるか、という話。

・1コスト 

筆者が残り1枠に採用したカード。

たくさん採用することはしなかった。
スパークやメダロスなどのように単体で強いカードを多く採用したのが今回の構築のコンセプトであり、それは1コストのカードの強みではない。
採用しようにも、他に入れたいカードも多く、1コストを使う前提のもとで信頼できる枚数を採用することは不可能だと判断した。
中途半端に採用したところで、引けないのならばデッキのパワーを下げるのみ。

しかし、他に入れたいカードを入れた上で残りの枠に入れるのならば、足を引っ張るようなことはないと感じた。

・普段なら使えない1コスト分を使って展開でき、それが次の動きにつながる。
・アガピトスとの相性が良いこと。

もし引けた場合で、状況次第でこの強みを発揮できる上振れ枠として採用した。

シーズン後期では速攻の数が増えたため、ラプソディではなく、1コストのブロッカーであるラウラギガを採用した。ブロッカーとしての役割を重く見て、メダロスをさらに1枚減らして2投とした。

みんな忘れてた逸材

・「聖歌の翼アンドロム」

チーム内のサザン使用者からの人気が高い1枚。
相手のクリーチャーをタップさせ、次のターンアンタップできないようにもする、というわかりやすく強いカード。
状況次第だが、守りの展開としてとても強いカード。
パワーが高い点も素晴らしい。

このカードでデスシラズを動けなくしてそのおかげで黒単に勝てた、という報告も多数存在する。

・メダロス 4枚目

強いのでアリ。

・「偽りの王ナンバーナイン」

シーズン後半ではインフェルノサインを搭載したシューゲイザーやUKパンクなどの呪文によって受けて展開するデッキが増えた。
このカードを採用せずとも勝てはするのだが、トリガーや先手後手でひっくり返る試合もある。呪文封殺によって勝率を上げるアプローチも良いと思う。
(2枚採用で最終日に1700越えを達成したプレイヤーもチーム内にいた。)
ただ、マナから回収するためにソルハバキを出したり、このクリーチャーの軽減のためにコッコルアが必要だったり、などと盤面を使うことを前提とすることも多い。よってこういったコストの大きいカードを採用するのならば、出すための工夫についても考えたりするべきである。

不採用カード

・「栄光の翼バロンアルデ」

もともと使っていたが弱いと感じたカード。
環境的にこのカードが有効に働く場面が本当に少なかった。
このカードは踏み方次第では形成を逆転させてしまうカードなのだが、刻むような殴られ方をあまりされなかった。
この環境ではローパワーなトリガーでしかなかった。
手札から出して強いタイミングもあるいにはあるが、後手前提な時点で物足りない。

シーズン後期では早い段階で攻撃されることも増えたため、その価値は上がってはいるが、手札に来た際の仕事を考えるとラウラギガに軍配は上がるかと。
(赤単ヴァルヴレアを見るのならば、いいカードであるのだが)
4投するならば話が別だが、そうでないのならば大した活躍を見込めるカードではない。

BA本戦出場したけーわいのリストには採用されているが、あれはお守り的な意味合いも強い。

・「救援の翼サスペーガ」

1度試したが、強さを感じなかったカード。
マナ武装5で他のクリーチャーが出た際にドロー、つまり2コスト以下のカードと合わせて3+2でドローしながら展開、というようなことを考えた。
しかし、それができる場面ではそのドローは特に必要ではないことの方が多かった。
活躍の少ないカードであり、かつ3コストであることも使いにくいと判断してデッキから抜いた。

・「聖鐘の翼ティグヌス」

ハンデスメタ。
主に黒単へのピンメタとして採用。
ただ、そもそも黒単対面は除去がつらい、デスシラズの攻撃がつらい、あくまでハンデスは黒単の有効な戦法のうちのひとつでしかない。
たとえティグヌスを出そうが、盤面除去が刺さってしまうとそのまま負けてしまう。
ティグヌスを出すも除去でゲーム展開を掌握され、最終的にティグヌスを破壊されてハンデスまでされて全てを失うことも。
他のメタカードや強ムーブに添えることがこのカードが機能するための条件であると感じ、ほぼピンメタといえるカードにしては出力が低いと思ったため不採用とした。

・「聖霊龍王バラディオス」、「護英雄シール・ド・レイユ」

漠然と強いカードたち。
コッコルアなどの軽減、序盤に埋めた分をマナから回収するならばソルハバキが必要。それらの準備が必要で、かつ盤面制限まで考えると重いカードは使いにくいと思っている。
明確に役割をもつナンバーナインとは違い、無理に採用する必要はないかと。

対面解説

モルト王

方針: 溜めて打点を作って、ボルメテウスフレア以外のトリガーをなるべくケアして殴る。
キーカード:メタカード、エバーローズ

モルト王を遅延させて盤面を作りたい。
そのためにメタカードをうまく使いたい。

オリオティス→7マナガイムソウの動きを牽制する。
シュライバー→マナ加速呪文を重くする 後手を取って相手のマナが伸びてしまった状態では意味のないように思えるが、火の粉を5マナで撃つために単色埋めを強要する、撃つつもりで抱えていた爆剣チャージャーを撃たせないなどと活躍が見込める。

完全な対策ではないがこうして要求値を上げて時間を稼ぐことが大切。自分の動きと相談しながら投げていこう。

序盤に盾を殴ることは基本的にNG。序盤の貧弱な盤面ではあらゆるトリガーが大きな裏目になってしまう。
先ほどの要求値の話もある。手札を与えないことで動きを鈍くしたり、迂闊にカードを切れないように強制したりすることができる。
そのため、なるべく溜めて殴りたい。

エバーラストはこの対面において非常に有効なカードである。グローバルナビゲーションなどの破壊でないトリガーをケアできるのは言うまでもないが、そもそもエバーラストの効果とブレイク数で打点を盛りまくれるのがひたすらに強い。

また、このエバーラストはザウルピオの「シールドがない時相手のクリーチャーはプレイヤーを攻撃できない」という効果を無効にする。
(ただし、無効化できるのは自分のブロッカーのみなので最後にダイレクトアタックをするクリーチャーには注意する。)
そのため、次のターンにモルト王に攻められたとしても負けないならば、無理にシールドブレイクするのではく、エバーラストを立ててその次に攻撃することも選択肢としてアリである。
(エバーラストをヴィルヘルムなどで破壊されることは裏目ではあるが、エバーローズの分や他召喚酔いのクリーチャーが次のターン攻撃できること、手札次第では増えた盤面の影響もあって、アガピトスから打点を増やすことができることを考えると、悪手にならないことも多いと思っている。)

他のドラグハートも強力である。
パーフェクトを装備したところで打点が伸びずあまり意味がない、そう思った時はジャンヌミゼルが有効であることが多い。
相手のフレアトリガーの際に龍解して活躍する。
ブロック時のタップ効果でモルト王を防ぐことができる。
ガイグレンに関して、タップさせると破壊効果を誘発してしまうが、メダロスの耐性で耐えて次のターン反撃できることも。

大会でやってくれました

あまり頻度は多くないがゾディアックが効くこともある。
まずパワー上昇が少しだけ強い、スクラッパーに対して少し強くなる。
龍解するとターン終了時のアンタップ効果によって、フレアを踏んだとしても大丈夫。
またパワー上昇効果によってエバーラストのパワーが14500になるため、ガイグレンの攻撃をブロックで止めることができる。
ただ、カードパワーの観点から、龍解して使う前提のカードであり、そのタイムラグのため、あまり使うカードではない。

殴る際はガイラオウの効果を忘れがちなので注意。よくやらかす。
あとは見えてるトリガー、入ってそうなトリガーを考えながら殴り順を考える。

黒ビマナ

方針:シュライバーで相手の動きを妨害して展開する。展開さえしてしまえば勝ち方は色々とある。
キーカード:シュライバー

いうまでもなくシュライバーぶっ刺さり対面である。シュライバーを出して一方的に盤面を作って殴る。シュライバーがなくとも展開できることも。

盤面の目標として1番良いのはエバーラスト。
打点を爆盛りしつつ吸い込みや水霊の計をケアできる。このクリーチャーがアタックできるとかなり勝ちに近づく。
ウェディング、VANベートーベンなどの除去効果すらケアしてしまう。
エバーラストを展開できるならそれに越したことはない。

ぶっちゃけアガピトスで殴るだけでも結構通用する。なんならシュライバーの刺さり方次第ではアガピトスなしの小型ビートで倒し切ってしまう時も。状況次第で考慮してもらえると。 

カナシミドミノをケアできるかどうかは自分の盤面のクリーチャーのパワー次第。
他のクリーチャーが破壊されないのならば、なるべくパワーの高いクリーチャーを出すことでケアと言える。
盤面のパワーが低く、どのみち破壊されてしまうならばもう仕方ない。その場合はメダロスなどの出して強いカードをあえて出さずにキープするプレイもある。

最後にメダロスの使い方について解説する。相手の動きやトリガーが強いとうまく盤面を作れなかったり、作ったものの止められて半壊させられることがある。その時に強いのがこのメダロスである。
戦法としては先に盾を減らして、メダロスがあと2回くらい攻撃してトドメを刺すというもの。
この時注意すべきはマナをきっちり溜めることである。ヴィルヘルムのランデスがあるためだ。ヴィルヘルムランデス+トンカチで除去されることもあるため5マナで満足せずに6マナにしたい。
また、ケア可能ならばカナシミドミノをケアすべきである。メダロスのパワーは-2000のため、カナシミドミノがいてクリーチャーが一体破壊された瞬間メダロスのパワーは0になって破壊されてしまう。そのため、メダロスで押し込むだけの展開ならば余計にクリーチャーを展開しない方がよい。

刃鬼

方針:対黒ビマナの戦い方+ダイハードのケア
キーカード:シュライバー、エバーラスト、相手のクリーチャーをタップできるカード

流れは黒ビマナ対面と同じ。
明確に違うのは
・ヴィルヘルムがないこと
→弾幕で刃鬼が墓地に送られること以外に、こちらのエバーラストを10マナ以下で破壊されることがない。
・ダイハードがあること
→2体目のダイハードやブーストトリガーからのビックアクションがあるため、勝ちきれない場面ではあまり雑な殴り方はしたくない。
リソースを与えないために、ダイハードの処理の仕方を考えておく必要がある。アガピトスかスパークかでタップしてエバーラストでトンカチ、次のターンシールドブレイクの流れが良い。
そのために盤面を作りながらダイハードをタップするための方法を確立したい。

この対面はダイハードでの耐久があり、刃鬼着地がそのまま負けに直結するため、黒ビマナよりも溜めて一気に殴りたい対面。 

弾幕は無理な時は無理。無理にケアしようとしても動きが弱くて負けている。
アガピトスで打点を作って殴り切るか、エバーラストを立てると刃鬼かVANが落ちない限りエバーラストが残るため、それで押し込むか。

黒単

方針:割とどうしようもない。トリガーに期待しつつ泥臭く殴る。
キーカード:特になし、強いて言うならメタカードとアガピトス、トリガースパーク

かつてまきはるはこう言った。
“黒単を使って白単に負けるわけがない”

ガン不利対面。魔狼月下城もハンデスもその他盤面制圧も全てが重い。頑張ってやって勝てたらラッキー。

メタカードの効き方から解説。

オリオティス→軽減しながらのワルボロフ召喚の対策。ゲンセトライセへのメタ。

シュライバー→チャージャー、魔狼月下城咆哮を牽制する。特に魔狼月下城がこのデッキにはとても効くため、シュライバーは有効なカード足りえる。

ティグヌス(不採用)→ハンデスメタ。序盤のタイガマイトやタイガニトロなど。ただ、除去がそもそも厳しいので単体で使うというよりもあくまで他のメタと合わせて使う前提のカード。

これらを先行で押し付けて展開を作って殴るのがもっともイージーな勝ち方。

そうでない限りとても泥臭い展開になる。
特に一貫してる立ち回りは正直あまりない。うまく面作って隙で殴ってワンチャン、みたいなことばかりしている。

一応、早めに相手の盾を2枚にして、相手にシールドブレイクをさせてスパークをトリガーさせてアガピトス進化速攻を絡めて倒し切る、などと考えたこともあるが、毎回それが最適なわけでもない。

デスシラズをアンドロムでフリーズさせてそのタイムラグのおかげで勝つことも。

祝門

方針:オリオティスとエンジェルコマンドを出して早めに殴りたい
キーカード:オリオティス、アガピトス

方針のまんま。
ただ、ゆっくりやってると意外とすぐにオリオティスが効かなくなってしまうため早めに攻めることを意識する。
アガピトスを駆使して積極的に攻めよう。

ライオネルによる再利用が怖いため、もし盤面にウルソフィアが残っている場合はあえて破壊せずにそのままにしておくのが有効

白単天門

方針:相手のマナと相談する オリオティスが効くかどうか、相手のレイユが効くかどうかを考える
キーカード:オリオティス、アガピトス

オリオティスが効くか効かないかを考えて戦略を考える。
ただ、相手のトロワチャージャーや先手後手も絡むため一旦2も想定しながら動いて行きたい。
1)オリオティスを早期に投げる事ができて、かつ相手のマナがたまっていない場面

殴る。
特に相手のマナが4以下ではブロッカーも残りづらくレイユ効果も機能しない。
そのため、オリオティスを添えてひたすら盾を詰めてしまえば勝てる。
アガピトスを投げて打点と速度を確保する。
一番取りたいプラン

2)相手の動きが強い、こちらのオリオティスが遅いなどで相手のマナが溜まってしまった場合

盤面を作る。エバーラストを作りレイユをケアする。
相手のドラグハートが龍解してしまうと不利な状況になってしまうため、それをアガピトスを駆使して盤面を取って相手の展開を遅延する。
その過程でなるべく強い盤面を作って盾を詰める、という話。
レイユをケアできている場面であるため、ある程度のトリガー展開ならケアできてしまう。
これで勝ち切る。

ヴァルハラグランデが辛いため、8マナになる前にオリオティスを立てながら殴りたい。
ヴァルハラを出されると負けの場面もあり、ヴァルハラのケアが不可能ならば、盾天門→ヴァルハラ以外を最大限ケアすべき場面も。

墓地ソース

方針:5000GTを対策する
キーカード:オリオティス、サザン、エバーラスト 

サザンとしては5000GTが苦しく、墓地ソース側はどう5000GTを投げるか、サザン側はそれにどう立ち向かうかがそれぞれの戦い方。

まずキーとなるのは当然オリオティス。盤面に5000GTを残させないことでロックを防ぐ。キューブリックも警戒するためエバーラストを立てる。
この二つの条件を揃えることがまずサザン側のするべきことである。

そういう盤面を作ると相手はこちらのオリオティスを始めとしたクリーチャーを破壊するために、山札の下に置かれることを承知の上で5000GTを出してくる。
すると盤面が減ってしまうため、そこからリスタートするためにはそれなりのリソースが必要になる。つまりサザンをどこかで召喚したい。

5000GTを出されても残るクリーチャーというのは本当に貴重である。その後の墓地ソース側の攻撃をしのいだり、あるいは打点として使える。
そういう意味でブロッカーであるエバーラスト、サザンは無駄がなく本当に強い。
この2枚、特にサザンのゲームへの絡み方は特に大切。
また、盤面に残すという意味でアガピトスを召喚しておくことは有効。その後出てきたクリーチャーに攻撃してブロッカーなどを探しにいくことはもちろん、パワー8000でクロスファイアをトンカチすることができる点も強い。
メダロスもかなり強い。サザンの軽減になってくれる。

サザン、エバーラスト、アガピトス、メダロス
これらの5000GTに耐えるクリーチャーを複数並べることがこの後の目標になる。

一度5000GTを出されたあとについては相手の公開領域を見て調整するようにしている。例えばハンド0ならば多少甘えた動きをしてもいいかもしれない。例えば、墓地にブルースがあるのならば無理矢理にでも対策した方がいいかもしれない。
(一度5000以下破壊をされて、まだ盤面を作れていないタイミングでブルース→墓地から5000GT召喚などという動きをされてしまうとそのまま負けてしまう。アガピトスで攻撃など、多少無理をしてでもオリオティスを探しにいきたい。)

殴り方について。
サザンやエバーラストを複数立てるなど、次に何かされたとしても盤面を失いすぎないのならば殴っても良い。
そのためにも5000GTを出されても大丈夫な盤面をひたすら目指す。
墓地ソースの公開領域次第で殴り方も考えることも。極端な話トリガーが全て見えているなら殴ってしまえばいい。間延びする展開で気づけばクロックが4枚墓地とマナに見えている、ということもしばし起こる。見えているトリガーの枚数は時々チェックしたい。

また、こちらの盤面ができているならあえてオリオティスを置かずに5000GTを許すプレイも存在する。
すると5000GTを出さなければ盤面を突破できない、5000GTを出してしまうと自分の小型クリーチャーも破壊した上に、クロックトリガーを封じてしまうという、パリストンの強制2択を突きつけることができる。

相手がめちゃくちゃ山を消費してくれるならばそのまま山切れを狙ってもヨシ。

結構難しい対面だと思っていますが、この辺りのことを意識しながらプレイしています。
(ガガアルカがあればデスゲートまでケアして完封できるのになーと思うことも。)

UKパンク

方針:オリオティスを使ってドロンゴーを咎める
キーカード:オリオティス

オリオティスで相手のドロンゴーを咎めて盤面を作って殴る。
UK側としてはオリオティスが重く、このカードを除去とプレイヤーへの攻撃を狙ってくる。
これを捌くのが序盤のゲーム展開。
カツキングから守るためにブロッカーを立てる、バウンスやトンギヌスの槍を防ぐためにエバーラストを作る。これらを意識したい。
これに関しては引きや先攻かどうかが絡むことも。

UK側のカウンターについて。
カツドン破効果でオリオティスとバトルすることでオリオティスを除去した上で展開することが可能である。

それをケアするためにオリオティスを2体並べることを目標に展開していく。
こうすることで相手のカツドン破をケアすることができる。

相手のマナが伸びるとそれなりに危険で、手札からカツドン破を撃って1体しかいないオリオティスを除去しながら展開、なんてことも。
そのためシュライバーを意識したい場面もある。

メタクリーチャーを並べるためにアガピトスを駆使する。そのため、パワーの低いクリーチャーを自爆特攻させて盤面をあけたい。盤面のパワーラインはなるべく低くなるようにしたい。
メダロスは邪魔。

サインシューゲイザー

方針:相手の動きをケアできる盤面を作りながら殴っていく
キーカード:ハレルヤ・ゾディア

序盤のサイン→オリオティス
ロビン→エバーラスト
トリガースパークからの盤面処理→ゾディアック

相手の強行動に対するこちらの動きはこの通り。
相手のマナと墓地とを確認しながら次何をされると辛いかを考えながら盤面を形成、殴り合っていく。

これはUKパンク対面に対しても言えることなのだが、サザンは相手の行動に対して対応できる手段を持っているといえる。しかしお互いの動きの強弱でそれが実現できなくなってしまったり、想定外のトリガーを踏んでしまったりすると負けてしまうこともある。
そのため、これらのデッキの使用者数次第ではナンバーナインを採用して勝率を上げることも視野に入れたい。

青白MAS

方針:過剰打点は不要、盤面処理と自爆を繰り返してシュライバーを探す
キーカード:シュライバー、アガピトス

シュライバーをひたすら立てる対面。
シュライバーを添えて相手の動きを妨害し、殴る。
青白MASというデッキの性質上、早い段階から殴ってしまって良い。

道中でエバーラストを立てる。バウンスも完封できる、

盤面を残すとスパークでブロッカーを寝かされて好きに攻撃されてしまうためMASやエメラルーダを処理したい。
そのため、アガピトスが強い。

他のトリガーはエバーラストでケアできるため、残るトリガーは基本的にスパーク系のみ、つまり過剰打点を必要としない対面である。
そのためアガピトスを用いて盤面を処理する際には不要になったクリーチャーをどんどん自滅させて盤面を開けて追加のシュライバーを出せるようにすると良い。
(アガピトスのタップ効果を使うためにも盤面の余裕は大切である。)

その都合上、自滅のしにくい盤面のサザンは邪魔になる。そのためサザンをアガピトスの進化元にすることが多い。

龍解したQED+に関してもなるべくエバーラストでトンカチしたい。
ドローするカードを選ばせてはいけない。

赤単ヴァルヴレア

方針:横に並べる。(もう少し詳しく語ります。)
キーカード: サザン、アガピトス

赤単側の戦略は2つ。溜めるか、または刻むか。
刻まれる場合、アガピトスなどを駆使して盤面を取りたい。
バロンアルデを不採用にしているため、除去で次のターンにアガピトスを出せないようにしてから殴られるとゲーム展開がどんどん苦しくなっていってしまう。それはもう仕方ない。

溜めてくる場合、なるべく負けないように面を作りながら6打点を見据えていく。
6打点以外にも4打点+アガピトス進化速攻でリーサルをかけることも多い。
そのために必要なのがサザン、シューター・マッカランなどのカードが辛いため、サザンのリソースがなければうまく展開することができなくなってしまう。そのためクリーチャーを破壊されてでもとりあえずサザンを目指したい。

アガピトスも展開として有効なカードではあるが、相手の除去を考えると些か不安すぎる場面は多い。早めにシールドブレイクをしてくるのならば使いたいが、そうでない場合は、まずはサザン。

エバーローズについて。
エバーラストを出せると一気に勝ちに近づくことが多いが、6マナと重いのが難点。
(軽減クリーチャーはバトル効果で狙われるため。)
そのためリソースのなくてエバーラスト龍解が見込めない場面ではあまりハンドキープの優先度は高くない。

オリオティスはグレンモルトを咎めることができて有効である。

4投のスパークにも期待。

速攻

方針:ブロッカーで耐えて展開、大型クリーチャーの着地を目指す
キーカード:ブロッカー

特になし。
大型クリーチャーの着地がそのままゴールになることの多い対面。
オリオティスを先攻2ターン目に出すことで、デュアルショックドラゴンや無重力ナインをケアすることができる。

サザンミラー

方針:相手の盤面を潰す。
キーカード:オリオティス、エバーラスト、アガピトス、スパーク それらを成立させるためにもサザン

お互いにオリオティスが4投されているので、まず起こるのがエバーラストの立て合い。こうすることで盤面を作りながら、アガピトスなどの次の動きを仕掛けることができる。

それで盤面ができたとしても安易に殴ってはいけない。この対面はアガピトスが本当に強いため、お互い盤面ができて睨み合っている場面では我慢をする。

目指すのは相手のクリーチャーを処理して、例えスパークを踏んだとしても負けない盤面にして殴ること。
そのために必要なのはスパークかアガピトス2体など。サザンでリソースを稼いでその場面をまず目指す。
アガピトスが盤面に立ったならば、相打ちで盤面を開けながらアガピトスの展開を行って盤面の差を作っていく。

エバーラストは単体で存在しても怖くないため、いったん無視でも良い。盾を攻撃する前にどこかでトンカチすれば問題なし。
また、相手のエバーラストを破壊することでオリオティスを再度有効にするプレイングもある。

相手のリソースや盤面の差から不利を感じるならば、最悪スパークを撃ってプレイヤーを攻撃しても良い。もちろん相手のトリガースパークで負けるが、やむを得ない。
1コストのカードが多く入っているリストならば、スパークが減っているのかもしれない。

メダロスは両効果とも強い。

おわり

以上になります。
お読みいただきありがとうございました。
すでにサザンの強さやメダロスが世に知られて久しいですが、面白い、参考になる等、これを読んだ方にもし何か感じていただけたら本当に嬉しいです。

(初の試みとして投げ銭をつけました。もしよろしければお願いします。
何もないのもアレなんで、自分なりにシーズンを振り返った感想などをつけてます。)

2024年1月18日
-チームメイトの優勝を祈りながら-
あんもち


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