欲と疲労とジャスミンティー
いきなりだが「忙しい」という言葉が嫌いである。
「忙しいから」と言ってくる人は、たいていそこまで忙しくないし、どこか自分や自分の美学に酔っているだけの輩を多く見てきたせいかもしれない……。
僕自身は「忙しい」と答えずに常に進捗で答えるようにしているが、その考え方を逆手に取って「忙しいから」と答える時もある。
この時は「考えるまでもなく応じたくない」と言う、あからさまな対応になっているのだ……。
なぜこんな話から始まるかというと、昨日と本日は仕事は休みで昨日は予定をキャンセルさせていただいて、猫を病院に連れて行く事になり、結果的に時間が生まれる形になった。
それならばと写真を撮りに行ったのだが昨日はアメフトの試合もあり、X(旧twitter)にて試合経過を追いながらの撮影になった。
さらにお目当ての貨物列車の運用も追いかけており、得られた情報の信憑性を高めたいとさらに追いかけるような事もしており、なんだか"忙しさ"を感じることになった……。
ふと思ったのは「昔はここまでタイムリーに情報が入ってくることはなかった」と言うこと。
贔屓のチームの勝敗もスコアリングも、夜になってネットで探して見つけられるようになりそれで満足していた。
昔が良かったわけではない。
要するにこれだけタイムリーに情報が取れる時代ならば、どこに集中するかが大切になってくるのだろう……。
何よりこれだけの事をやり遂げるのに必要なのは、スマホの操作とカメラの操作だけ……。
「集中できない≒忙しい」とまとめるのは早計だろうか?
なんだか変な疲れ方をしてしまった……。
そういえば欲についても似たようなことを感じる……。
僕自身、色々な欲があるのだが、こだわりが強すぎて、結局得られることは案外に少ない。
例えばシャツ1枚買うにしても、ワンポイント入ってるとそれが気に入らず買わなかったりするのだ……。
当たり前だが、100点の既製品など存在しない……。
どこかで割り切るしかないのだろう……。
こちらも昔は店頭に並んでいるものから選ぶという限定的な判断を求められていた気もする……。
最近、一番欲しいのはカメラなのだが、随分とレビューを読んだりメーカーのウェブサイトにて比較してみたりとやってきた。
買うとしたらこの機種と決める事は出来たのだが、ホントに買うと今度は撮影機会を求めてしまいそうになる。
「トンカチをもたせると全てが釘に見える」と言う金言と同じで「カメラを持つと全てがシャッターチャンスに見えてしまう」のだ。
そして不思議なもので、それは"今"に溺れるような感覚でありながら、ファインダー越しの一瞬に囚われすぎて本当に大切な"今"を失うことになりかねないなと感じている……。
この辺りはスマホでまずは写真と言う最近の風潮を思えばイメージできるかと思う……。
「それならばどうしたいのか?」と自分に呆れる。
何だか色んな欲に溺れているだけにしか思えなくなったからだ……。
やはり変な疲れを感じているのだ……。
本日も撮影に出た。
コンビニでお茶だけ購入した。
夏の体調不良依頼、緑茶も辛い時があるので、最近はジャスミンティーを飲むことが多くなった。
撮影地に到着し準備を始める。
今日はゆったり出来そうだと感じながら準備を進める。
準備を終えると、買ってきたジャスミンティーを飲む。
「今に集中する事が1つでも多くの欲を満たすのだな」となぜだか直感的に感じた……。
欲に囚われるよりは正しい欲を活かして他の欲を消していく。
そんな行動を大切にしていきたいと思った……。
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