待たれよ

遥かにふく風よ
女の中の骨を洗って冷めたその肌のおく
ゆきを讃えよ
風よ風よ
ただいま乙女が母に叱られても出てゆく
その足に宿るのなら
風よどうか伝えてほしい
待たれよ 品行方正なのが君
自ら品を欠くようなことはせずとも
急ぐ心で待つ男、私は走らずとも
急いで本を持って向かうでしょう
ただ待たれよ乙女 さすれば叶わん