無作法 鳥の声も聴かずに鳥のいる街を歩く
無作法 道ではない道をゆく
無作法 石を拾って 川縁まで持ち去る
無作法 草を踏み新たな道をゆく
無作法 水知らない誰かの途方よりも
    隣の10人の健やかさに安堵する
無作法 冬 樹に残る葉を数え勇む
無作法 祈らずに食べ祈らずに捨てる
無作法 己の身体を我がものとおもう
無作法 笑わない喋らない動かない
無作法 森をみず 木をみる 林をみる
無作法 無作法であったと あとで知る

「れい」という 音 を彼女のこと口から聴けば
彼女の名前の「本当」がよくわかる

さて 彼女の名前は何者からどのように
 彼女を守るだろう
結構 礼節を欠くこと それ即ち許すこと
学ぶということである

 名は体をあらわす
いわずとも その姿ありようを しっかりと
みつめること
そのからだが語る
わかるということ
その名付けの由来がよくわかるということ
そのあり様から 本当の名前をしる