透明なルール(感想)

※ネタバレあり

図書館でたまたま惹かれて一気読みした本。
中学生の、多分日本独特、とか言われる、同調圧力とギフテッドとか、少数派の苦しみ。派手めな女の子と、たまたま同じグループになった女の子の話。

あーわかるーってなった。多分、私は中高とわりとクラスの中心にいる女子グループだったと思うんだけど。でも、その中の順位でいえば下位というか。なんて言えば正解なのか分からない。なにが可愛くて、どれがおしゃれなのか分からない。眉毛のかたち?メイク?髪型?体操着の着こなし。サブバッグ。え、どれが、正解なん?みたいな。可愛いと思っても、否定されずとも「え、それかわいー!」がなくて落ち込んだり。いや、今写真見るとそりゃそうだわ!なんですが(笑)とりあえず、いいねー!って言う係。

なんか、一緒にいて苦しいなぁと思ったりしてたわけで。ま、多分、中学時代なら誰しも思うよね。
あ、良い例えあったわ。○人グループで、何列かで歩かないといけないと後ろになるタイプ!!それそれー!!


今はみーんなママになって、ゆるく細く仲良い感じ。今くらいがちょーどいい。中学って本当閉鎖的だったなぁ、としみじみ。


そんなほろ苦さを思い出すとともに、本の中ではそれを打破できそうな爽やかな展開が吹き抜けていて、とっても清々しいです。


透明なルール、それは社会にでても変わらない。日本でも、きっと世界でも、どこにでもある透明なルール。

大人向けではないと思うけど、とても良本でした。

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