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TOMAP➁

他のインターンの選考が進んでいたが仕事内容や雰囲気などから、なかなか気持ちが進まない中、zoomで女性と話すことになる。それが転機であった。
彼女の名前はRさんとしよう。就活や進路に関して、悩んでいた時にとても親身になって相談に乗ってくれた。自分は周りに就活をしている人がいなかったのでとても支えになっていた。そして、彼女はすでに長期インターンで営業をされていると聞き、自分からしたらまさに関わりたかった人の一人であった。彼女の言葉一つ一つがとても響いて自分は真剣にノートに書き込むだけであった、その時は営業とは知らずに。

結局一緒に自己分析をやった後に、彼女は会社で営業をしてみないかと提案してくれた。すぐにその会社を調べると以前You tubeで見たことある、自分と同じく高校まで野球をしていてその当時は営業部長をしているというクレイジーな人がその会社にいることが分かった。その瞬間びびっときたことを今でも覚えている。この人がいるなら、おそらくその会社のメンバーも一言でいう「やばい」人しかいないだろうと。成長環境を求めていた自分にとっては、どんぴしゃな気がした。そして、すぐにRさんに逆アポをとって会社について詳しく聞いた。予想していた通り、ものすごい裁量があると同時に非常にシビアな環境だと知った。とにかくここに突っ込みたかった。すぐに選考途中の3,4社に断りを入れた。そして、面接までの間にどうしたらTOMAPに入れるのか、コツは何か真剣に考えた。何時間もTOMAPのwebサイトを見ていた。

実際に面接をしてみると、想像とは全く違った。面接官は同じ苗字の関さんという方であったが、とにかくおしゃべりで、面接が始まってからずっとポケモンの話をしていたが自分の頭にはTOMAPしかなかった。
肝心の本題はというと、手ごたえはなかった。幼少期からこれまでについてとにかく深掘られた。自分が何かをはじめた時の理由、続けられた理由、辞めた時の理由、などなど。そして、関さんから一言言われた。「君は何か挑戦してきた?リスクをとって挑戦したことないでしょ。」この時、頭が真っ白になり、急激に鼓動が速くなった。まさにだった。自分は何も言い出すことができなかった。確かに自分は野球や学校の部活など負けず嫌いで全力でやってきた。それこそが挑戦だったと思い込んでいたのか。考えてみれば引かれたレールの上を全力疾走していただけかもしれない。これまでの決断に後悔はないが、何かレールを外れて挑戦しようとすら考えなかった自分に非常に落胆した。そして受験では浪人を恐れて大学進学を決断した。リスクをとって挑戦することが正解とは思わないけど、何かで成功したり、圧倒的な何かを成し遂げている人、自分が追いかけたいと思える人は、少なからずリスクを冒している。そのような印象をもっていた。そして、「急成長しているTOMAPはゼロ百の人を求めている。50の君はもう少し会社が成長してから欲しい」と言われた。関さんの言っていることはすぐに理解できた。会社に合う合わないがあると思う。そして確かに自分は合わないと感じた。そもそも、この時からベンチャーには就職する予定もなかったから。ただ、それと同時に悔しさもあった。今までそれなりに上手くいってた方なのに否定をされたように感じたから。そして、間違いなく成長できる環境があるのにそれを逃しそうという焦りもあった。結局得意の熱意で押し切り、営業部長の京太郎さんと面接する機会を頂いた。

京太郎さんとは非常に話が嚙み合った。とにかく熱意を伝え採用という結果を頂くことができた。本当に嬉しかったし、覚悟を決めたタイミングであった。人によって挑戦の定義は違うと思うし、人と違うレールにいってもそのレールには誰かしらがいる訳であって、その人からしたら進むべくして進んでいるかもしれない。ただ、自分にとってTOMAPは一つの挑戦であったに違いない。当時はわくわくしかなく、早く仕事をしたいという思いしかなかった。ここから怒涛の7か月が始まる。

③に続く


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