【AoE3DE】初心者向け解説 「オーダー」という概念について

さて前回の記事からめっちゃ時間が空きましたね。書きたいことは多いのに書くこと自体は苦痛、書く暇があったらAoE3DEで遊んでいたい。AoE3DEは神ゲーなので仕方がないですね。はい。

今回はAoE3(というかRTS全般)をプレーするうえで超重要な概念である「オーダー」を説明して行きます。
初心者以外は知ってて当たり前、でも初心者は知らない、知らないのにその重要性を誰も教えてくれない(知ってて当たり前だから)、そんな「オーダー」について説明しています。


「オーダー」という概念を学ぼう

AoE3をするにあたって初心者がまず学ぶべきなのが、「オーダー」という概念が存在するということです。
「オーダー」が何か?というとざっくりいうと「作戦」と「実行手順」です。

まず、RTSにおける作戦の3すくみとして「ラッシュ」「ブーム」「タートル」があるのは有名だと思います。
ラッシュ…軍を大量に生産して積極的に敵に攻撃を仕掛ける
ブーム…内政を重視して経済力を高める
タートル…防御施設や最低限の軍を生産して敵の攻撃に耐える
がこのRTSにおける基本的な戦術の考え方で、「ラッシュはブームに強く、ブームはタートルに強く、タートルはラッシュに強い」という関係性になっています。
ただし、これらの考え方は抽象的な概念にすぎず、実際にはそれをより具体的にした「作戦」が存在します。

「作戦」には例えば、IIの時代で早期に軍を貯めて攻める「IIラッシュ」、IIの時代で軍を作らずにIIIの時代に入って強力な軍を搬送して攻める「即III(またはFF)」、少量の軍隊で相手の内政を妨害しつつ早めにIIIの時代に入る「セミFF」、相手がすぐに攻め込んでこないことを予想してノーガードで内政力を高める「フルブーム」、敵がラッシュを仕掛けてくることを予想して防御をしながら内政を上げて内政勝ちを目指す「タートルブーム」等が存在します。

そして実戦ではこれらの「作戦」を実現するための具体的な「実行手順」をあらかじめ決めておいて、その手順通りに進めていきます。この実行手順というのは、
・Iの時代で農民を何人作るか?
・最初の搬送カードは何を切るか?
・建物(家や市場)を建てるタイミングはいつか?
・進化ボタンを押したら何をするか?
・IIの時代に入ったら何をするか?
等です。これらは「農民は13人作る」「家は1軒建てる」「最初は農民3カードを搬送する」「肉を800まで貯めて進化ボタンを押したら農民10人で木を300貯める」等、具体的な数や内容が決まっていて、「ある作戦をする場合、毎回同じ手順で進めることができる」ようになっています。

これらの「作戦」と「実行手順」をひっくるめたものを「オーダー」と呼んでいます。

なぜオーダーを知っておく必要があるか?

AoE3において「オーダーを知らない」というのは、ハンターハンターに例えると念能力を覚えずに天空闘技場200階に足を踏み入れるようなものです。

オーダーを知らなければ分からん殺しを食らうし、逆に知っていれば知らない相手を一方的に倒すことができます。オーダーという概念すら知らずに対人戦を始めてしまって、「自分はIIの時代にすら入っていないのに相手が軍を送り込んできて一方的に負けてしまった。なんだこれつまんねー、糞ゲーだろ」と辞めてしまった初心者は実際にかなりいると思います。

オーダーは調べることができる

上述したように、オーダーは「具体的な数や内容、タイミングが決められている」ため、定量的に説明することができます。
つまりどういうことか、
「オーダーは初心者がわざわざ自分で考えなくても誰かが作って解説したものが既にある。初心者はそれを真似するだけでいい。」ということです。

「AoE3 (国名) オーダー」で検索すれば今でも結構出てきます。(ただし、古いオーダーはパッチによって再現ができなくなったり弱体化されている場合もあるので注意が必要です。)
あるいは下記サイトで見るのもいいんじゃないかと思います。

aoe3de @ wiki - atwiki(アットウィキ)

一般的に存在するオーダーは、PVP実戦経験の長い人たちが「これなら現実的に自分のしたい作戦を実行することができる」というのを十分に検証したうえで作られています。なので誰かが作ったオーダーを真似してるだけで、少なくとも「IIの時代に入る前に敵の軍が着弾して何もできずに終わる」といった事態を避けれることができます。(よほど特殊なオーダーは除く)

対人戦の勝敗はオーダーで半分ぐらい決まる

ここまで説明してきた「オーダー」がどれぐらい重要か、というと、勝敗の大半を決するレベルで重要です。(同程度の実力の場合)
最初に説明した基本戦術の3すくみのようにオーダー同士にも有利不利、そして文明によって得意不得意が存在するため、対人戦ではそれらの情報を参考に相手のオーダーを予想し、こちらのオーダーを決定して進めていくのが対人戦の基本的な動きと言えるでしょう。

(まあ、現実には全力のグーでパーに勝ってしまう人も中にはいるんだけどさぁ…)

ただ、初心者がこれから対人戦を始める場合、ひとまず「相手のオーダーは何か」まで考える必要はないかと思います。「オーダーが使える」ということは、「オーダーを使えない相手を一方的に倒すことができる」ぐらいの実力差がある、ということなのである程度は勝つことができるからです。
自分の得意なオーダーをぶつけても負ける、そんな相手に勝つためにはどうすればいいのか?という段階になったらオーダーの読み合いをすればいいんじゃないかな、と思います。

オーダーはCPU戦でも使える

「自分は対人戦でガチらない、まったりPVE勢だからオーダーは知らなくても大丈夫」と思っている人もいるでしょう。が、オーダーはCPU戦でも非常に有効です。というかAoE3DEのPVE戦はプレイヤーが対人戦での動きをする(=オーダーを利用する)ことを前提にCPUが動くようになっているので、オーダーを知っていればより高難易度のCPUでも倒すことができます。そのため、CPU戦を楽しむうえでもオーダーを学ぶことをお勧めします。

最後に

「え?ここまで書いておいてオーダーの実例は一つも上げないんだ?」と思う人もいるでしょう(特に経験者からすると)。
そこはまあ、俺より上手な人が考えたオーダーがいくらでも調べられるので、ロシアしか使えない中級者の俺が変なこと教えない方が今後のためになると思うので書きません。(そのうちロシアの基本的なオーダーぐらいは解説するけど)

あと、RTS経験者なら割と分かってくれると思うけど、オーダー(最近だとビルトか?)にという概念に辿りつくのってRTSにおける最初の難関で、知らずに散っていく初心者も多いんじゃないかなぁ。AoE4も出て結構時間が経っているけど、同じ問題を抱えていそうな気がする。(4は買ってちょっとだけしかしなかったけど)

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