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では、この身の安心をどこに置こうか


エブリデイエブリミニッツ四面楚歌。

何フィート先の爆発音と銃声。
塹壕から飛び出した先向けられる銃口。
穴や壁に隠れたとて3秒後にはRPG。

なんだいあっちでみんなニコニコしてらぁ
なんだいあいつらなんだい。憎たらしい。

「戦況は悪化しておる。」
「じーちゃん、そうなの、戦況は悪化してるの。」

過ぎ去っても敵は居なくならないからあの子の生皮を剥いでやつらの戦意を削いでやれ。
折角だ、音声もセットで。

止められないのでどうぞよろしくお願い申し上げます。
止めてくれるまでは止まらない。

止めてやった?は?
何ふざけたこと言ってんの?
誰も頼んでない。そんなこと。


戦後何十年も経った、もはや高度経済成長も過ぎ去った成熟期のある国で

昭和と平成はまだ鳴り響く
「確かなものはうんたらかんたら」
うるせえや

そんなら銀座のカンカン娘か
それともりんごでも愛でるか

いっそ月月火水木金金で、休む暇も忘れ去り
そうすればきっと逃げられる

おかしなことだ
手足は吹き飛んでいないし
目も丈夫
ものはしゃべれて耳も聴ける

さて、なにがそんなに恐ろしいだろうか
そんなもんは知ったこっちゃない

あいつらみんな敵だ
こいつらもみんな敵だ

今に見てろ
なんにも変わらない

それで
どうやって目の前の銃口を薙ぎ払って
どうやっていつくるともしれない銃弾と爆弾に先手を打って

どうやって
いますぐ敵を殲滅せしめてやろうか

うっかり気なんぞ緩めてみろ
喉元に槍だ
足元には地雷だ

戦場でメリークリスマスったって
なけなしの配給品でこさえたブッシュドノエルも今しがた上官に踏み潰されたよ

あいつらはいいや
てめえらだけ美味い酒食らってら

あんたらいいなあ
うらやましいよ

だから何をしてでも敵は踏み潰さねばならない。
どこに潜んでいるか分からない。

先に。





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