見出し画像

見守るって

 今よりもっと体調が悪く、引きこもりみたいな感じになっていた頃よくSNSなどで「見守っているよ」と言われたのだが、かなり違和感を覚えていた。というのも「見守る」っていざ大変なタイミングで手を差し伸べられる時に言う言葉だと思っている。例えば子供とか、地域などを大人が見守られるのはいざという時に介入できるからで、SNS上でただ見てるだけで「いいね」くらいは押せるのかもしれないけど、実際には何もできない。DM送るくらいはできるのかもしれないが、実際DMで励ましてくれる人なんて全然いない。それのどこが「見守る」なんだろうね。ほぼ傍観と同じだと思うのだが…

 ある時、投薬がようやく上手く行って劇的に症状は良くなった。そんなことをSNSに書いたら「いいね」の数が以前より増えた。今までずっと傍観していたアカウントが「見守ってたよ」とでも言いたいのか、人の生き死ににも繋がりそうな状態だった所をただ傍観して、見守った気になって、何もしてないのに彼らの中には「自分が見守ってたおかげで彼の病気は良くなった」と錯覚でもしているのだろうか…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?