見出し画像

年初の決意は…ありません!

2021/01/04 野元義久

いつもなら年越しを機に「今年は(今年こそは)こうしよう!」と考えます。
そして周りにもそれを言っちゃう。一年前の宣言の結果を忘れられるという力があるんでしょうね(笑)

でも、今年は特にあらたな考えは浮かばない。

年末恒例の予測系の雑誌からは「未来が予測できない」というメッセージが滲み出ている。
「予測屋さんが予測できないってどういうことや?」とつぶやくと、妻から「はずれたら先の仕事がなくなっちゃうからでしょ」とまっとうなツッコミを頂き、“そ、それはそうなんだけどもさ…もうちょっとなんかこう、専門家としての見通しを示してみてよ…”という心の声はしまっておいた。

世の中の流れは読みにくく、識者も明言を避けるほどに明日の前提が置けなくなりました。
私たちはコロナショックで”なんとなく乗っかっていけそうな大きな流れ=ヨリドコロ”がなくなってしまったことに気づいています。だから自分で考えて行動して、その結果に責任を取ることが迫られている。このプレッシャーに苛まれる人も増えていると聞きます。

誰かに決めてもらえない時代、どう生きていくか?

与えられた前提をもとに、理屈で未来ビジョンを描くことができない。
だから自分の感覚を大切にしてココロの声を聴き、エネルギーの向きに自分を従わせて、未来をつくっていく覚悟が必要な時代。「自由という不自由な環境」を活かせるかどうか。

私の場合、年始を機にあらた決意へと至らなかったのは、すでに決めていることがあったからです。

春の事変からたくさんの方にアドバイスを頂き、自分の感覚に向き合う作業を繰り返してきました。その結晶が来月リニューアル予定のウェブに表現されます。

新しいウェブで掲げるキャッチは 「今、あるもの」を活かして、「まだ、ないもの」をつくりだす です。

ウェブの内容を一部抜粋します。

「今、あるもの」が活きる組織(企業にとって、なぜそれが必要か)

たとえば、
「あなたの会社には目標がありますか?」と尋ねるとほとんどの方が「はい、あります」と答えますが、次に「では、その目標にあなた自身は納得していますか?」と訊くと「いやー、実は…」と苦い反応をされます。
これは組織にとって大切な“目標”という要素が活かされていない状態です。

トップはこの状態を嘆き、メンバーの姿勢を否定しはじめます。あるいは自分にダメ出しをして孤立します。これがメンバーやトップがもともと備えている“資質”を活かしていないシグナルです。

だれも一人では成し得ないことを実現するために集ったはずの組織において、自分や互いを活かしあうことがおざなりになっています。事業の発展が続くために、新たな価値を社会に届けるために、一人ひとりの足し算を超えてチームとして思いもよらない成果を出し続けられるためには基盤が必要です。

こんな感じで、社名に込めたオモイと創業から6年で培った手応えの相乗を表現しています。
そして私たちなりにどんな未来をつくっていくのかを宣言しています。

慣れ親しんだ環境が変わっていったとしても、自分(たち)という資産はある。
「今、あるもの」を活かして、「まだ、ないもの」はつくりだしていけるはずです。

…コロナショックと同時にウェブコンテンツを整えてきたので、あらためての年初の決意はありません。
変わらず、進化していくのみ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?