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#JOPT :19の反省点

ポーカー熱が冷めてしばらくポーカーをお休みしていたのですが、家に引きこもりっきりの中、Twitterでポーカーの楽しそうなツイートが沢山見かけて、こんな中ですがJOPT19に参加してきました。1年ぶりのポーカーのトナメはかなり面白かったので大きなミスをここに残しておこうかなと思います。

#8 Poker Players Championship

PPCは30000点持ちの300BBからの50分ブラインドのDAY2イベントでJOPTのサイドではあまり見られなかったイベントでした。僕はロングストラクチャーでエクスプロイトが有利になるタイプのポーカーが好きなので面白そうなので参加しました。60/500位くらい。

PPCでの大きな3つのミス

まず1つはPodオッズ計算ミスです。1年ぶりというのもあって計算がめちゃくちゃ下手になりました。シチュエーションは 200/400/400でルースなUTGがオープン1000、HJが3bet2500、COの僕がJJでコールドコール、BBまでフォールドして、UTGが13000のオールイン。UTGの4betは初めて見たけど、アーリーポジションのオープン頻度が多かったので、コールドコールのスチールを狙ったように見えました。Axも十分ありまたスタックも十分にカバーしておりポッドオッズも3.5倍くらいありそうだったのでコールした。しかし実際はブラインド1000, UTG1000, HJ2500, CO2500 = 7000に対する12000なので3倍もなかったって思ったけど、(9500+12000+7000) / 9500 = 3.26 倍だった。あれ、ミスじゃなかった!むしろ良いプレイ。
ちなみに相手のレンジと勝率はこんな想定でした。

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これのおかげで?ルースコーラのイメージが付いたようでめちゃくちゃバリューを稼げた。

もう一つのミスはバックスタック確認不足です。テーブルブレークして移動のあと、QQ<AAでぶつかりました。UTGの僕のQQオープンに対してBBが3BetでUTGがコールドコール。Kハイボードの2クラブ、BBが1/4ベット、UTGコール、ターンはラグのクラブ、BBチェック、UTGチェック、リバーラグ、BBのハーフポットオールイン。ここでBBのスタックが少なかったことに気がつく。ここでは2回ミスがある、まずターンでフラッシュドローがついたのでオールインしてよかった点。そして10−15BBしか持ってないのがわかっていたら、4Betオールインするべきだった。その後に同じようなシチュエーションで、リバーでオールインしやすい場面を作ってしまった。これも相手のスタックを見てなかったのが原因。このせいで1/3くらいのスタックを無くしてしまった。QQ<AAは回避できなかったが、後者のミスはバックスタックをみて早めにコミットギリギリのリレイズ等をして回避できたはず。

最後のミスは遅い時間に参加したためテーブルが後ろの方になったことです。JOPTのトーナメントはテーブルが後ろの方からブレークしていきます。序盤のトーナメントでは相手の情報を使ってエクスプロイトする必要があるので遅い時間に参加した場合はテーブル番号が後ろの方になり、十分に情報がエクスプロイトできず次のテーブルに行くことになります。更に明らかなリークを見つけたとしてもテーブル移動することによってエクスプロイトする機会を失ってしまいます。数時間ずっと同じテーブル、同じメンバーでやることがエクスプロイト戦略にとってはとても重要です。つまり早く起きて若いテーブルを陣取るというのも大事な戦術です。テーブルブレークによってフィッシュを逃しまくってたのを思い出しました。

#11 National

当初は参加する予定がなかったがDAY2を早めに飛んでしまったので参加しました。あんまり覚えてないけど 150/400 くらいだった気がする。

Nationalでの大きなミス (追記:2021/05/05)

一番印象に残っているのは最後のPushでした。直前まで1番シートの人と5,6回オールイン合戦を繰り返しお互いアンダードッグでやりあってました。決定的だったのは、15BBくらいで BB 99 < UTG ATsで、2.5BBくらいまで減ったときです。SBでバックが2BBしかなくて、みんな期待してるのかブラインドヘッズになりました。BBは「あいつ絶対飛ばすぞ」と言ってたので23oでもオールインにはコールすることが予想されます。なので僕はランダムハンドにたいしてEVプラスであればPushしなくてはいけません。残念ながら僕に配られたのは92oでしたが、何を思ったのかランダムハンドにEVプラスだと思ってPushしました。僕の思考としてはトランプは1-13まであり8が真ん中だから9はその次、だから50%より強いと思ってました。正しくは2-14なので真ん中は9なので92oは単純計算してもランダムハンドに対してEVマイナスです。相手はA4sでそのまま負けました。92oはランダムハンドに対して36%しか勝率がありません。

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ここで反省したいところは、相手がランダムハンドの場合のエクイティ分布です。

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引用: http://roadtoagame.blog.fc2.com/blog-entry-238.html?sp

この表の黄色の部分が50%を超える部分です。Kx+, Qxs+, T8o+ あたりを覚えておけば良さそうですね。9xは98sだけのようです。ブラインドヘッズで全てのハンドでPushするシチュエーションや、アミューズメントポーカーで全てのハンドでオールインをする人とかをエクスプロイトするためには覚えておきたいですね。

追記: 2021/05/05
公開後に指摘されたのですが、BBアンティの2.5BBのSBは2BBに対して6BB返ってくるので必要な勝率は33%でした。なので全てのハンドでコールされるので有ればほとんどのバンドでEVプラスでした。

良かった点

トーナメントの基本はどれだけ相手の情報を掴んでエクスプロイトしやすい相手からEVを最大化することだと考えています。特にPPCは50分ブラインドでディープスタックでした。ちょっとやそっとじゃ死なないので十分に相手を観察する時間がありました。またミスをリカバリすることも十分にできるのもディープスタックの特徴かなと思います。

良かった点はトーナメントの特徴を活かして相手を十分に観察したりテーブルイメージを利用してエクスプロイトできたことかなと思います。1年もブランクがあったので心配でしたがむしろ前よりも冷静に考えられた可能性すらあります。特にルースそうな人のUTG, BTN, BB/SBなどはハンドをよく観察して仮想レンジを作っていました。また、強いハンドもコールに回して、コールドコールやチェックコールのレンジを作ることで、バランス良く難しいシチュエーションを作らないように出来たのも良かったと思います。

また難しいマルチウェイでのシチュエーションの勝率も覚えていたのでEVをロスせず勝負することが出来ました。(そのPushは負けましたが…)
フラドロガットドローやナッツドローの強さPLOで学んでたのでそのへんの知識が生きた気がします。

まとめ

これを機にまたポーカー熱が出てきたのでもうちょっと勉強してみようかなと思います。僕はエクスプロイトが活きやすいリングやロングストラクチャーのトナメが好きなので、そのへんを主戦場にしていきたいです。

ただポーカーの怖いところは、自分の認識できるミス自分の認識できてないミスがあるので怖いです。ミスだと思ってないミスほど恐ろしいものはないです。また9人Maxを想定してましたが今回は8人Maxだったのでレンジを調整する必要があったかもしれません。

もし間違ったことなど書いてあればコメントなどで指摘してもらえるとめちゃくちゃ嬉しいです!!

おまけ

テーブルで同卓した人が8MAXでUTGのKJoでオープンしてたのに対して俺はタイトだと言ってたのですが、僕の見立てだと割とルースな部類に入ると思っていました。

認識が間違ってたら嫌なので、実際にUTGをKJoするレンジはどれくらいの適正になるかを計算してみようと思います。スモールポケットはオープンしないと言ってたのでこんな感じにしてみました。15%強ですね。

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このレンジどこかで見たことあるなって思ったんですが、Snowieの6maxのUTGレンジですね。ショートハンドであれば割と適正〜タイトよりかもしれません。

今回は8maxなので頻度をもう少し下げる必要がありそうです。6/8 x 15.7% = 11.7% にするのが良いでしょうか?そう考えるとこんな感じでしょうか?

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9人maxだと 6/9 x 15.7% = 10.5% なのでこんな感じ?

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どちらにせよ6maxのSnowieのUTGレンジで8maxはちょっとやりすぎな気がします。(仮にタイトであればSnowieのレンジよりも狭くなるはずなのですし)

やはりSnowieは(違う

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