見出し画像

#JOPT 2022 #01 MainEventで10thになりました

はじめに

7月16-18日に行われたJOPT22のメインイベントに参加してきました。前回は5ハンドくらいで飛んだのですが、今回はディープランしたので記録に残しておきます。ちゃんとメモしてないので記憶違いあるかもです。

デブの肩にAKs

結果

MainEvent 10th / 1307E $2730 ( 10th: $1230, Sprinter: $1000 + $500 )
2-7&Badugi 18th? / 91E (1BigBet以下になったので途中放棄)
NLH 6-max 15th? / 130E

実は2-7&Badugiが本命でStarsで勉強してたのですが、1BB以下くらいになったので終電チップ放棄して途中で帰りました…笑
初めてのトーナメントだったのですがなかなかおもしろかったです。レンジ守ってれば負けることないのと、ブラフが少なすぎるのとブラフがあり得るのに降りすぎてる印象がありました。

NLH 6-maxはFlipOut形式で運良く1発で抜け、スモールポケットの3betからセットを指し、ダブルバレルバリューのロイヤルをだして、めちゃくちゃ調子良かったのですが、最後調子乗って8歳の子とぶつかり40BBのスチールオールインを拾われ 23s < 64s?で負けました。

8歳と32歳が一緒にはしゃげるポーカーは最高です。流れ的には勝てそうだったのですが、もうちょっと運命力鍛えます💪

方針

ディープ&ロングストラクチャーなトナメは基本的に以下の方針でプレイしてます

徹底的にラベル付け (プレイしやすい人/プレイしにくい人)

VPIPからレンジの構築、ショウダウンしたハンドを確認して一般から逸脱したプレイヤーのレンジはプレイしながら想像で作ります。特に3betやBBディフェンスのハンド、LJとそれよりアーリーポジションのハンドはよく見てました。

BBディフェンスしすぎ/しなさすぎ、8人MAXのLJとUTGのハンドレンジの差はかなりのリークになるので心のメモに残しておきます。

またオーバープレイを見つけたときも心のメモに残しました。

超スモールボール戦略

異様なまでに2BBオープンを徹底してました。理由としてはプリフロップのアクションを2BB, 2.5BB, 3BBでレンジを変えている人がいない事が多く、3BBでも2BBでも同じディフェンスレンジなら2BBの方がお得でかつ広いハンドでポストフロップに参加しやすくなるからです。
意外とOOP/IPでレイズサイズ変える人もいなくIPで有利に戦えるシーンが多かった気がします。
エクスプロイトされてるなと感じたりロングボールが有効になったときはその都度変更していました。

しっかりと3bet/4bet

3bet率は15%くらいになるように調整してました。ライブではほとんどディープになることがないので使わないKxsの3betレンジや3bet率が多いプレイヤーへの4betのレンジを作ってました。

普段だと100BBを切るので強いハンドも3bet ColdCallにまわしてましたが、4betを作ると楽しいですね!

テーブルイメージを客観視

自分のVPIPはどれくらいか、3bet率はどれくらいか、CB率はどれくらいか、どう思われているか?は常に意識してました。

特に恥ずかしいハンドをショウした後には気をつけました。ポストフロップでEVを稼げるなと思う場合、たまにレンジを逸脱したプレイをする事があり、微妙なハンドを見せてしまった時はライト3bet/4betに気をつけるようにしてます。

メタ読みオーバープレイ

結構大事なことだと思ってて、3bet5%くらいの人が4betした場合ほぼレンジをキャップしてしまってるので、AK/QQもオーバーフォールドしています。3,4周我慢してプッシュした人とか、ショウハンドがめちゃくちゃ強い人がプッシュするときも通常の想定レンジより広げたりします。

逆にVPIP高くブラフ過多な人や、無理なスチールする人にたいしてはコールレンジを広げます。たまに「え、それAA持ってても同じプレイしないでしょ…?」って人がいるので、その場でレンジを想定して+EVの時はオーバープレイをするようにしました。

また、ポストフロップ以降をうまくプレイできる自信があるときはリンプも織り交ぜてオーバプレイをキャッチするようにしました。

スロープレイはせずエクイティの実現

レンジにドローが多く含まれていたりオーバーカードが含まれている場合は現状勝っていてもフリーカードを与えないようにしました。
考え方としては 脆弱なナッツ定理 が近いです。

リラックス

僕はあがり症ですぐフィジカルテルに出るのでブラフが全然できないタイプです。(ポーカー向いてないまである)
普段はお酒を飲んでリラックスしたりテンションを上げるのですが、今回はお酒が飲めなかったので、周りの人と話をしたり冗談を言い合ったりして気を紛らしていました。未だにこれは治すに治せてない弱点です。。。

体調管理

徹夜明けでポーカーをしても良いプレイができるわけじゃないと考えており、しかも最長3日もありコロナリスクもあるのでなるべく早く帰るようにしました。2-7&Badugiはプレイしたかっただけということもあり、終電で1BigBet以下のチップ放棄しました。爆勝ちして無くてよかったです笑

カバーされている状態の回避

トナメの基本の基本ですが、生き死にをかけるオールインは極力少ない状態をキープするように心掛けていました。例えば仮に自分が常にショートスタックであるならば、すべてのハンドに対して8割の勝率があるプリフロオールインをしても、3連続で勝つ可能性は半分程度(0.8 x 0.8 x 0.8 = 0.512)です。言いかえると、常にショートスタックであれば常にAAが配られてもすぐバストしてしまいます。なのでトナメは生き死にをかけるオールインは極力少ないほうが良いとされています。スチールできる時は率先し、エクイティの実現を優先させました。

全体の流れ

1日目 20,000 -> 430,500

ちゃんとログ残してないですがフィーチャーテーブル以外はツイートにログを残してます。(ハンドはほとんど書いてないです)

序盤はめちゃくちゃ運がよく2回、セットが刺さって2万点から5万点くらいまで増えました。刺さった上にマックスバリューを取れたのはラッキーでした!オーバープレイを直前に見ていたので助かりました。

ここから調子を乗って3betしてたら4betが連続で返ってくるようになりました😭 特にレンジを変えてはいないのですが4betに対して連続でフォールドすることになりました。3万点くらいまで下がり。

この辺から更に4bet/5betが多くなりました。オーバープレイ気味の人をエクスプロイしたのと、4bet potでブラフキャッチして10万点ほどに増えました。

中盤の200BBくらいの時にテーブルセカンドチップリーダーとぶつかりました。
アクションはCO 3bb, BTN Ks7s call, Kc6c2h, CO x, BTN b 7bb, CO r21bb, BTN 50bb, CO AI 200bb, BTN Callで, ラグが落ちてポットを手に入れました。
流石にflop 5bet AIはレンジがキャップされておりバリューが含まれてないと思い(直前に33を4betにまわしているのを見たのもあり)、カバーしているのでコールしました。負けてるところはK6, K2, 66, 22くらいかなと思いました。スプリンター賞を狙えるので、ブラフでも60%、負けてても10%くらいは勝率ありそうなので、EV = 1000ドル x 0.6(勝ちEV) + 1000 x 0.1(負けEV) = 700ドル, 今の150BBに700ドルの価値があるか考えてプライズオッズ的にも十分にプラスと考えてコールしました。 

その後は特に難しいシチュエーションはなく、運良くそのまま43万点で終わりました。チップリーダー賞を狙えるポジションだったのでもう少し無理してポットを獲得してもいいなと思いました。

2日目 430,500 -> 1,130,000

序盤、ショウダウンバリューがあるのにベットして初心者あるあるペイオフしてしまったのでトイレ休憩しました。テーブルは辛く、全体のセカンドチップリーダーも同卓してました。

中盤までは減らして25万〜40万点を遷移してました。3bet/4betがかなり多いテーブルでしたが、運良くブラフキャッチしやすいシチュエーションでダブルアップしました!

スプリンター賞も狙える位置にいて、また1位かと思ったら3BBほど足りなく惜しくも1位には慣れませんでした😭

スプリンターなりそうな時は黙っていたほうが、無理なプレイをした時にエクスプロイトされなくていいなと感じました笑

終盤は浮き沈みが多く130万点->180万点->90万点とジェットコースターでした。連続で3bet/4bet pot逃したと思います。

フィーチャーテーブルに移ってからはいい場面はなく、ポット全然とれなくてT3sでオープンしたりAJoで3betしたりしてました😇

そのまま特にいい場面は無く113万点でDay2終わりました。

3日目 1,130,000 -> 6,000,000 -> 3,000,000 -> Bust

2日目のフィーチャーテーブルに引き続き3日目もフィーチャーテーブルからスタートです。みんな一ノ瀬さんの解説を聞いていたのか露骨にプレイアブルなハンドは刻み、プレイアブルじゃないハンドなのはプッシュしていたのでちょっと面白かったです笑

序盤は特に良いプレイはなかったのですが、96s < KQs < AJsで3wayでラッキーダブルアップしました。結果的にポットを手に入れましたが、このハンドでミスをしました。これに関しては後述いたします。またこの後の2ハンドで大きいポットを連続で落として、そのままバストしてしまいます😭

最初のハンドはKJs < AJsです。BTN KsJsで2BBオープン、BB コール。Ts3dJd (6.5BB)、2.5BBのCBにBBコール。ターン7h(11.5BB)、ドローやウィークJやTに向けての6BBのダブルバレル、BBの23BBオールイン。ポットオッズは、17BB入れて58BB返ってくるので3倍ほど、必要勝率は33%です。ボードはウェットで、相手の想定バリューはターンで2ペア拾ったT7,K7、フラッシュを抑えてないT9ストレート、セットです。フロップでレイズを考えていたので、スロープレイも考えていました。想定ブラフはナッツを抑えてるガット、ダブルガットやフラッシュ、Tや弱いKがあると思いました。(今考えるとストレートを抑えてないのとダブルガットを抑えてしまってるので降りても良かったかもです) ブラフしやすいボードでそこまでブラフを抑えてないのと、コールするための必要勝率が低かった(2ペアでもまくり目がある)のでコールを選択しました。

このハンドは結果的に悪くはないプレイだったのですが、これを機に少しずつプレイングに影響が出てきました笑
3bet額がすっと出てこなかったり、スタックサイズを忘れてたりしてます笑

次のハンドはA4s < T7oです。BTN Ad4d 2BBオープン、BB コール。Ac5h7c、BB チェック、BTN 2BB ベット、BBコール。ターン7d(10.5BB)、BBチェック、BTNチェック。リバー7h、BB 2.5BB ベット、BTN 8BB レイズ、BB 20BBレイズ、BTN 25BBオールイン、BBコール。
ここは一見ただの不運にも見えますが、かなりもったいないミスを2回しました。
まず最初のミスは、リバーのBBベットにはコールでいい事です。自分より弱いフルハウスはKK-22までありますが、88以上はプリフロで3betを返すのでスロープレイしてない限りレンジにありません。TT-88くらいからコールしてもらえると考えてレイズしましたが、レイズしてコールしてもらえる想定しているKK-88はコールレンジにありませんでした。またAヒットは十分にショーダウンバリューがあるので、おろすメリットも全くありません。
次のミスに、リバーの3betの20BB3betレイズに対してオールインしたことです。5BB残るのでわざわざオールインする必要は全くありません。カバーされてないレイズをラッキーと思いながらコール止めするべきでした。自分のスタックがカバーされているか?すら考えて無く、とても無謀なプレイングでした。

普段はこのようなミスはしないのですが、BBの方とは何度もぶつかっており、そのたびにチップを取られてしまったので、一種のティルト状態になってたと思われます。僕の一番の病気な部分が出てしまったなと反省しています。

今後は体を鍛えて精神面を強くすることと、落ち着いてプレイできるように訓練をしようと思います。ちなみに僕はこのような場面が多く、新人王決定戦でも40BB対1BB以下から不運かつオールインプレッシャー(4,5連続負けてヘッズでA9oを捨てた)からの大逆転負けしてしまいました笑

悪かったプレイ振り返り

前途の振り返り以外で悪かったプレイを載せます。載せているもの以外にもたくさんありますが特筆したハンドだけ抜粋しています。ポーカーは不完全情報ゲームで正解がわかりにくいです。ここでの良い悪いは自分の考えていた正しさが本当に正しかったかを重視しています。(例えばフロップでポットベットされ必要勝率が33%なのでフラドロを持っていたからコールした、と言うのはターンでフラドロが完成する確率は16%で、32%はリバーまでの完成率なので、ターンでフリーカードが貰えないと分かってない限りミス、など)

悪かったプレイ

1つ目は3日目の序盤、BTN 96s, SB, BBの4bet 3wayハンドです。
アクションはBTN 9s6s 2BBレイズ, SB 7.5BBの3bet, BBの4bet 8BBAI。SBはレイズ権がないので6BB出すと24.5BBのギャンブルに参加できます。必要勝率は25%で96sの3wayでは十分に戦えるかつSBの方がオーバープレイ気味なところがありEVが十分と思いコールしました。
フロップは4h7cKc、SBチェック、BTNチェック。ターンは8cでオープンエンドになりました。ここではAハイやQQ, JJなどのフラドロにエクイティを与えないためにベットしました。また、SBをフォールドさせると必要勝率25%で済むのにSBをおろして30%のギャンブルにできる方がお得かなって考えたのですが、ターンだと16%でしたのでミスでした。

例えばターンでの僕のEQが10%だとするとEVの計算的には以下になり

トータルEV = フォールドEV ( 0 ) + ターンベットEV ( 負けEV(0.9 x bet) + 勝ちEV(0.1 x bet) ) + リバーEV

フォールドさせることに対する価値が0なのでターンでベットすることはほぼ常にマイナスEVだと思われます。リバーのEVでバリューをダブルポットくらいコールしてもらえてトントンぐらいだと思います。
なのでターンはチェックで良かったと思っています。
また実際にリバーもトップヒットに降りられてしまっているので、想像以上にEVが低かったというのもわかりました。

2ハンド目は、3日目の中盤のJJオーバーフォールドです。HJのJJ 2BBオープンにSBから6.25BBの3betが返ってきました。ポットオッズは4.25BB出して14.5BB返ってくるので3.4倍。必要勝率は30%ほど、ESは15BBほどで、コールするとSPRが1になります。96sをショウしてるのでコールレンジが広い印象を持たれてそうと言う点、SBの方は我慢したプレイングをしておりましたので、プレイアビリティのあるハンドは安く刻んでいる印象を感じました。SBの安い3betレンジはQQ+, AKo, AT+くらいと想定しており、大半がAKoと思ってました。またSPRが1なのでほとんどのボードでオールインされると考えて、オーバーフォールドを選択しました。なお、3bet率が10%以上ある人であれば十分に4bet AIをしていいと思ってました。

しかしこれもミスで、想定していたエクイティは思っていたより高く必要勝率30%に対して大きく上回っていました。

JJ vs 想定レンジ

また、SPRが1だとしてもOOP側にはそこそこのチェックレンジがありショウダウンを目指せるハンドでした。(チェックレンジは強すぎチェックやショウダウンバリューがあるハンド)

まとめ

終始運が良くて2度のスプリンターを取り、更には10位になりました。また、ミスプレイじゃないと思ってたプレイも後で調べるとミスだったケースがあり、実りの多い大会だったなと思います。アドバイスしていただいた皆様ありがとうございました!

また終盤は運が無かったのもありますが、致命的なイージーミスをしてしまったので、己の弱さを痛感する結果でした。

次はチャンスを最大限に活かせるプレイングを発揮するための練習をしていきます!

今後

来月から家庭の都合で札幌に引っ越すので、今回のJOPTは東京から最後の大会でした。今後は札幌からの参加する事になりそうなので、札幌勢の皆様よろしくお願いします!!

また仕事が落ち着いていれば冬にあるWPT台湾かAPTの仁川/マニラに参加しようと思ってます!(ヨーロッパにも行ってみたいけど今年は難しそう…🥲)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?