【ショートストーリー】世界中の人々が滅亡とループを自覚した世界を描いた短編
終末は週末に
死のう。
死んで全てを終わらせよう。
夜にかけるとか、生きていたんだよなとか。
とにかく死にそうな音楽をかけ、テンションを上げながら階段を昇る。
私の走馬灯は、どんなだろうか。
走馬灯って、そもそもどのタイミングでどんな尺で流れるのだろうか。
私は、これから死のうと言うのに、そんなことを考えてワクワクしていた。
ビルの屋上のフェンスを乗り越えて下を眺める。
そして
ふと気が付くと逆さまの景色が、頭から足に向かって流れていった。
そうか。
私も