smell the thorns わたしの備忘録~『ジョー・ブラックをよろしく』で学んだ英会話フレーズたち㉞

ドリューが以前からBontecou社と組んでビルを裏切っていたことを知ったクインス。ドリューはその事をビルに話すというクインスに「It's just life」「Wake up and smell the thorns」と言い放つ。

thornは棘という意味だが、「苦痛の種」という意味でもある。
「there is no rose without a thorn きれいなバラには棘がある」という言葉があるが、これは「美しいものには必ず人を傷つけるものがある」ということだ。

smell は、オンライン辞書Weblioに《smellという動詞は、「(~の)匂いをかぐ」として使えば他動詞となる。自動詞は「匂いがする」「感づく」などとして使う。》とある。 ~https://www.weblio.jp/content/smell

とすると、smell the thorns は「苦痛の種に感づく」つまり「人を傷つける部分に気づく」「きれいごとばかりではない」ということだろうか。
先に書いたドリューのセリフの意味は、「人生とはそんなものだ」「いい加減現実に気づけよ」ということだろう。

似ている表現、smell the roses またはsmell the coffee は「現実に目を向ける」という意味らしい。

そして、スーザンとジョー。
惹かれあう二人。
別れを予感するスーザンは「Where are you going?」と尋ねる。
「Nowhere.どこにも」「I'm here.ここにいる」と答えるジョー。
「For how long?」と尋ねるスーザンにジョーは「I hope a long, long time」と答える。
二人の感情があふれ出るセリフだ。

Joe: What do we do now?
Susan: It'll come to us.

ジョーのセリフは「これからはどうする?」だろうか?
それにこたえるスーザンの答えがとても好きだ。
It'll come to us. 字幕では「時に委ねましょう」

この場合のwillは「いつか」「そのうち」という意味がある。
It'll come (back) to me. そのうち思い出すよ
It'll dry. そのうち乾くよ
You'll see. いずれわかるさ。
など。

「いつか」という意味を表す言葉は「someday」「sometime」「some day」「one day」などもある。
それぞれの違いを書いておこうと思う。

「someday」
  at an unknown time in the future, especially a long time in the future
  ~~https://www.ldoceonline.com/jp/dictionary/someday (ロングマン辞典)
  いつかわからない遠い未来を指す。未来にだけ使える(過去には使えない)
  「いつになるかわからないけれども」というあいまいなニュアンス
  文頭、文末で使える。

「sometime」
  at a time in the future or in the past, although you do not know exactly when  
  sometime around/in/during etc
~~https://www.ldoceonline.com/jp/dictionary/sometimez(ロングマン辞典)
  “someday”に比べて、より現実的だが、はっきりとした日時は言わないとき
に使う。

some day は具体的な日付は言わないがある特定の一日をさす。
one day は特定しない未来の「いつか」 someday より強い意志

I'll see you sometime next week. 来週のいつか会おう
Someday I want to go to Paris.(なんとなく)パリにいつか行ってみたい
One day I want to go to Paris.いつか(必ず)パリに行くぞ!
Let’s go for drinks some day in this week. 今週飲みに行こう

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