all in all わたしの備忘録~『ジョー・ブラックをよろしく』で学んだ英会話フレーズたち㊲

スーザンに逢いたくて勤め先の病院を訪れたジョーは、その正体に気づいている女性患者を見舞う。
彼女はジョーのスーザンへの想いに気づき諭す。
Sun didn't burn you red-red, just brown.
You sleep, and no mosquito eat you.
そんなあなたの正体を知らせることもしていない彼女と恋なんて…。
take that nice picture you got in your head home with you
いい思い出を胸にいるべき場所に戻りなさい…と

説得力に満ちた彼女の言葉はジョーの心を動かす。

自分の世界に戻る決心をしたジョーはビルに告げる。
I have the feeling, all in all, what I made this voyage for has served its purpose.
…このセリフを訳してみる。

I have a feeling「~のような気がする」all in all 「全体的には」
「この世界で私がやりたかったことは大体やってしまったようだ」だろうか?

all in all について、起源はキリスト教で、神は all things in all places(すべての場所にいるすべてのもの)という概念から来たようだ、とのこと。
https://s32.myssl.jp/enparlor/miru/in_all.html
言葉の起源を知ることはとても興味深い。

ジョーの言葉を聞いたビルは尋ねる。
What are you saying?
この簡単なフレーズはよく出てくる。こうした簡単な単語ばかりのフレーズはシーンによって訳に迷う。
ここでは、「つまりどういうことだ?」でいいだろうか?

心の準備はできている、いつでもいいというビル。

そして場面はパーティ会場。
浮かない顔をしてワインのテイスティングをしているクインス。
You look like you need one as bad as me.君も必要なようだな。
近づくジョーにワインを勧める。

ジョー:君はアリソンを愛しているよね。出会いは?
クインス:俺はworld-class loser で、アリソンはhappy little rich girl

訳していて一番難しいと思うのはこうした表現だ。happy little rich girl そのまま単語の意味を並べれば「幸せそうな愛らしい金持ちの娘」なのだけれどもこれではあまりにもぎこちない。
「苦労知らずで愛らしい裕福な家庭の娘」ではどうだろう?

クインスの言葉の続きだ。
and for some reason she took me in.
それなのに何故か彼女は俺を受け入れてくれた。

take A in...Aを受け入れる、Aをだます、Aを惑わす、Aを泊める

ジョーはまた、尋ねる。
アリソンが君を愛していることがどうしてわかるんだ?
クインスは自分の欠点もすべて知ったうえで許してくれているからだと答える。心の奥底の邪悪な秘密まですべてを…
お互いのすべてを知っている、それでいいんだよ。と…。

ジョーの心の葛藤が聞こえてくるようだ。
スーザンに何も知らせるわけにはいかない。やはり、スーザンを置いてここを去るべきなのか。


この映画『ジョーブラックをよろしく』も終盤にかかってきた。
これから山場となる。ここに記していくのが楽しみだ。

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