judge of わたしの備忘録~『ジョー・ブラックをよろしく』で学んだ英会話フレーズたち㉟

スーザンとジョーのキスシーンを見てしまったビルの怒り。
William: You're at the wrong place at the wrong time with the wrong woman.

死神が自分の娘と愛し合っている様子を目にした親ならショックを受けないはずがない。

Joe: I'll be the judge of that.
ジョーのこのセリフ、不遜なこの言葉… 人間の生死を預かる死神の言葉だからこそ重い...重すぎる…。

I'll be the judge of that. それを決めるのは私だ。

judge:[名詞]裁判官, 判事, 審判(員), 審査員,適切な判断力のある人, 目きき, 鑑定家, (最高審判者としての)神.
[動詞]を判断する, 評価する,を推定する, 見積もる,の審査をする,を裁判[審理]する;A(人)にCと判決を下す
~Dualウィズダム英和辞典より

I'll be the judge 「私が裁判官だ」「私が最高審判者だ」つまり「私が決めるのだ」。このフレーズは堅苦しい言葉のようだと思っていたが、日常よく使われる表現らしい。

judge of を使った表現を挙げてみる。

be a good judge of~ 「見る目がある」
be a good judge of character 「人を見る目がある」
I'm not a good judge of character. 「私は人を見る目がない」
Do not judge me! 「私のことを決めつけないで」
Don't judge a book by its cover. 「大事なのは外見ではなく中身だ。」(諺)

ジョーのこの不遜な言葉を聞き、さらに怒りで気持ちを高ぶらせるビル。
「I'm her father.」「私の人生にずかずかと入り込み最悪の言葉を伝えた」
次のセリフはどう訳せばいいだろうか?
You have me dancing on heads of pins with my business, my family.

「dance on heads of pins」は「How many angels can dance on the head of a pin?」からきているそうだ。
これは中世の神学者たちの議論のテーマだったらしい。
「針の先で天使は何人踊れるか?」現在では「無意味なことをする」ことの例えとして使われるらしい。

字幕では「私の暮らしを壊し」とある。
have(使役動詞) me(O) dancing(現在分詞) なので「わたしを躍らせる」かな?
with my business, my family 私の仕事と家族を伴にして…
「仕事と家族もともに私を針の先で躍らせる」
踊れるわけもないので「仕事も家族も無意味なことにする」?
「生活を台無しにする」ということでいいのだろうか?

日本語に直すのがとても難しい、こうした表現が出てくるこの映画。
だからこそ、面白いと思う。

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