hit the floor わたしの備忘録~『ジョー・ブラックをよろしく』で学んだ英会話フレーズたち⑮

Death Joeに、お前への答えはYesだと言われたビルは「何のことだ」と問う。
Joeは答える。

The question you've been asking yourself with increased regularity, at odd moments, panting through the extra game of handball, when you ran for the plane in Delhi, when you sat up in bed last night and hit the floor in the office this morning.

「最近増えてきているだろう。自分に問いかけているあれだよ。handballの延長戦の時、デリで飛行機に乗るために急いだ時、そして昨夜も、今朝はオフィスで」

このセリフに出てくる"hit the floor"
hitの一般的な意味は「~を打つ、殴る、たたく」「~に当たる、ぶつかる」「~を攻撃する」などだ。
「~を打つ、たたく」という英単語は他にも複数ある。それぞれニュアンスの違いがあるようなのでDualウィズダム英和辞典から転写しておく。

hit:
人や物を打ったりたたいたりすることをいう最も一般的な語. 手や棒を使って人や物をすばやく打つことをいい, 狙いを定めて通例1回打つことをいう.
strike:
手や武器を使って人や物を強く打つこと.
punch:
特にけんかのときに握りこぶしで人や物をできるだけ強く殴ることをいう.
beat:
手や棒で何度も, 通例強くたたくこと.
knock:
訪問を知らせるためにドアをたたいたり, 何かをすばやい動きでたたいて落とさせたり移動させたり, 人を激しくたたくときに用いる.
slap:
手の平で顔など平らな面をぴしゃりとたたくこと.
bang:
何かを大きな音がするくらい激しくたたくこと.

hit the floorには「(手や物で)床を強くたたく」「転ぶ」「(床に)伏せる」「エレベーターで降りる階のボタンをおす」など複数の意味がある。
また、the floorを「ダンスフロア」と解釈して「踊る」という意味もあるとのこと。
このシーンでは「転ぶ」が妥当かな。

死の世界に旅立つ前に現世を案内しろという死神に「なぜ自分が?」と尋ねるビル。
死神ジョーの返事は ”You fill the bill, Bill.”
“fill”“bill”“Bill”と意識して韻を踏んでいるのかな。
日本語にすると、「お前にぴったりの役目だろう」

fill the billは「(人・物が)条件をちょうど満たす, 望みにぴったりだ.~Dualウィズダム英和辞典より」という意味。

ところで、fill the billをググっているとファッションブランド名に行き当たった。

ファッションブランドのFill The Billのデザイナー金田淳一氏の言葉から~
fill the billは“ちょうどいい料理を出す”という意味合いの料理人の褒め言葉らしくて、その感じが気に入りました。“世の中に適応しながら、バランスをとってやっていこう”という意味を込めてます。


素敵なネーミングだと思った。

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