何もない日

年末、私は卒論を書きながらバイトして友達と遊んでと慌ただしい毎日を送っていた。

卒論を書き終えてもバイトをハシゴしたり気づいたら連勤していたりと休まらなかった。

おかげでなんとか卒論は年内で最後の編集まで終えて完成させた。

卒論終わらないことも考えて年明けはバイトを減らしていたから何もしない日が増えた。
やらなきゃいけないこともなく、時間にも追われず、のんびりテレビを見て、ゲームして、家が飽きたら散歩する。そんな一日。

なんて自由なんだろうと思った。

私は自由を最大限活用している。そんな気がした。

人といるのはものすごく好きだけど、気をつかって疲れてしまうこともある。些細な言動が気になってしまいそんな自分にいら立つこともある。

だから、思いのままひとりで何もしない時間は幸せだった。

師走というその名のごとく12月は慌ただしかったからなおさらかもしれない。
自分を大切にできている、そんな気もした。

今日からまたバイトが始まり、友人との予定もあり、少なくとも2週間何もしない日はない。
何もしない幸せを覚えてしまった私だが、
それはいつかのご褒美に
また慌ただしく毎日を過ごす。

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