集客に欠かせないキャッチコピー
1.一般社団法人にとってのキャッチコピー
キャッチコピーとは、あなたを一目で分かるカタチにした言葉のことです。
「キャッチコピー」などというと、一般の企業が売り上げを最大化するためにつくるもので、一般社団法人には必要ないのではないかと思われるかもしれません。
しかし、あなたが解決しようと考えている社会問題を広く知ってもらうためや、その問題を解決することに意義があるということを広く知ってもらうためには、多くの人を巻き込み、共感を得る必要があります。
2.キャッチコピーをつくるポイント
まず大事なことは、どの人に(ターゲット)・どのようなメッセージを・どのように(手段)伝えるのかを考える必要があります。
多くの人に関心を持ってもらうためには、わかりやすい(小学生にも分かる)、そして共感を得るようなメッセージを準備する必要があります。
そして、メッセージは広く一般的に伝えるのではなく、ターゲットを分けてそれぞれに刺さるように作り分けるほうが効果的です。
メッセージを発信する際に、SNSやホームページを活用する方も多いと思います。
しかし、ここに少し衝撃的なデータがあります。
ホームページでは、訪問者が訪れて3秒で、そのホームページが自分のためのホームページかどうかを判断すると言われています。
たった3秒です。
せっかくホームページに来てくれたとしても、3秒で訪問者の心を捉えなければ、訪問者は逃げて行ってしまいます。
そこを逃がさないために、パッと伝わるキャッチコピーが重要なのです。
それでは、キャッチコピーをどのように考えていけば良いでしょうか。
その際には、いくつかのポイントがあります。
・デパート形式ではなく、専門店形式になっているか?
・メリットがすぐにわかるか?
・定量的に効果が見えるか?
順番に見ていきましょう。
まず、デパート形式ではなく専門店形式になっているかどうかというのは、あなたのサービスが絞り込まれていることが前提にあります。
あなたのサービスは幅広いため、何でもできますと言ってしまいがちですが、それでは逆に「何もできない」ことと同義です。
何でもできますというのがデパート型であり、ピンポイントで絞り込まれた内容を提供するフレーズが専門店型です。
次に、メリットがすぐにわかるかどうかというのは、メリット表現になっているかどうかです。
キャッチフレーズでしばしば見られるのが、強み型になっている表現です。
例えば、「おしゃれなラーメン屋です」というものです。
もちろん強みをアピールすることは大切なのですが、
これではぱっと見た時にメリットが分かりづらいですよね。
そうではなく、「女性一人でも気軽に入ることのできる雰囲気です!」や、「注文から提供までたった30秒!時間のないビジネスマンの方歓迎のラーメン屋です」
というようにメリットがぱっと分かる表現が重要になってくるのです。
こうしたメリット表現にしてあげることも考えてみてください。
最後に、定量的に効果が見えるか、というものです。
定量的とは、数字で表すというです。
具体的な数字を表現してあげることにより、
見込み客である訪問者は具体的にメリットを理解できるようになります。
例えば、
「高級感のあるネットカフェです」
というのは定量的ではないです。
どんなネットカフェか分からないでもないですが、これをパッと見ても訪問者の心は揺さぶりませんよね。
結局3秒で他のサイトに逃げられてしまう可能性が高いです。
これを、以下のようにすると、どうでしょうか?
「新規で来られた方の90%がリピーターとなる、○○駅から徒歩3分のネットカフェです」
このポイントは、以下の通りです。
・専門店型の表現になっている
→「地域(○○駅)」と「リピート率」
という軸で専門化している
・メリットを訴求している
→初めてでも楽しい・安全!
・数字が入っている
→90%、徒歩3分
このキャッチコピーを見ると、訪ねてみたくなったり、ホームページをもっと読みたくなったりするのではないでしょうか。
キャッチコピーには完璧はありません。
常に練って改善を考え、より良いキャッチフレーズを創りだしていく必要があります。
お客さんの反応を見て、受けがいいもの・悪いものを探りつつ、キャッチコピーを磨いていくことが大切です。
ちなみに、こういったキャッチフレーズができると、
名刺にも印刷すると、実際にあった人にはさらに効果的です。
ここまでキャッチコピーについてお話をしてきましたが、いざつくるとなると、なかなか難しいかもしれません。
どういう風に書けば読みたいと思ってもらえるのか。
どのような情報が必要とされているのか。
何を伝えればメリットと感じてもらえるか。
ひとことでまとめ、一目で惹きつけるようなキャッチコピーをつくるのはそう簡単ではないでしょう。
お客様目線になって考える、ということもよく言われますが、お客様の気持ちになって、商品を作ったり、広告を作成したりということは皆様すでに意識されているのではないでしょうか?
ただ、そうは言いながら、実際はお客様の気持ちになりきるのは難しいのです。
そこで少しヒントを。
実際にあなたがスーパーやネットショッピングで買い物をしていて、純粋にお客さんであるときに、なぜ数多くの商品からそれを選んだのかをメモしてみてはいかがでしょうか。
そして、それをあなたのビジネスに置き換えてみる。
安いからなのか?
もちろん価格で選ぶときもあるかと思いますが、日常の中で価格が少し高くても選ぶときがあると思います。
なぜ、それを選んだのかそこがヒントになると思いますので、日常の買い物の中で少し意識してみてください。
自分が普段お客さんとして、どう考えているか、どうしてそれを選んだか、ということを深く考える機会はあまりないのではないかと思います
想像だけでお客様目線になるより、わかりやすいのではないでしょうか。
そのうちに、あなたの事業にも活かせるヒントが見つかるかもしれません。
そして、そこからあなたの商品・サービスのメリットをひとことにしてみて、キャッチコピーへとつなげてみてください。
繰り返しになりますが、一回で完璧なキャッチコピーはできません。
つくってみて、反応をみて、改善する。
それを繰り返すうちに、あなたに最適のキャッチコピーが出来上がるでしょう。
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