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10月はこれを見る!スイッチインタビュー「堂本光一×羽生結弦」EP3の感想 その2

前回noteの続き、EP3後半です。

①メンタルケア
 メンタルケアを語る場面を一般人の場合に置き換えてみましょう。
1)舞台に立つ事自体がメンタルケア
 
出勤する事自体がメンタルケア
2)ストレス発散もステージ上
 
ストレス発散も職場
3)それ(ステージ)以外の所で癒す事はできない
 
それ(職場)以外の所で癒す事はできない

 お分かり頂けただろうか?彼らの言葉は一般人には適用できない。出勤がメンタルケアとかストレス発散も職場とかどんな無理ゲーですか。
 彼らの言葉を自分を鼓舞する言葉として自分に向けて言うのはいい。だけど、勝者だけが生き残るスポーツ(またはエンタメ)の世界の理屈を、一般人に強いてはならない。なぜならこの社会には、勝者になり得なかった者も存在するのだから。

 メンタルケアに話を戻します。仕事で疲弊したメンタルをどう癒すか?私の場合は仕事の達成感が癒しになる事もあれば、羽生くんを愛でる事が癒しになる事もあります。(←聞いてねーとか言わないでね) 方法は人それぞれです。皆さんもそれぞれのやり方で心を大切にして下さい。

②嘘が現実になっていく瞬間
 堂本光一さんが語るお芝居のリアル↓↓

 お芝居なんて嘘だらけ。そんな(大げさな、カッコつけた)動き普段絶対しない。すごく優雅に見えるものほど実はしんどい。嘘だらけ、その嘘が現実になっていく瞬間がすごく楽しい。それでうまく行った時が全ての捌け口。それに適うものは無い。

堂本光一さんが語るお芝居

 優雅に見えるフィギュアスケートが実は優雅じゃない、しんどいとゆーなら、フィギュアスケートも嘘だらけなのだろう。嘘がリアルになる瞬間、その世界に引き込まれる瞬間、私たちは夢を見る。その夢は演者と観客が揃って初めて見る事が叶う夢だ。その夢を見るために大枚を叩いて、時間を作って、出向いて行って…それなりのパワーを要するのだが、演者のそれは観客の比ではないだろう。羽生くんが人生を賭けて産み出す世界に引き込まれる瞬間が私たちにとっての全ての捌け口、それに適うものはない。羽生くんとファンが揃って見る夢を、願わくばあと10年見ていたいです。

③年齢を重ねてから滑るプロ
 「今の自分だったら、この曲のこの雰囲気が1番合うなってのは何ですか?」と尋ねる羽生くんにKinKi Kidsのデビュー曲「ガラスの少年」の話をする堂本光一さん。その内容がこちら↓↓

デビュー当時はガラスの少年だった。年齢を重ねてから歌うとそれを思い起こす曲に自然となる。
若い頃に歌ってた歌だからもう歌えなくなっちゃった、ってゆー曲ではない。時代によって歌い方も変わってくる。そこに自分達が置く感情も変わっていってる。今その時に乗せられる感情がある。 

堂本光一さんが語るガラスの少年

 羽生くんにとって「このプロのこの雰囲気が今の自分に1番合う」とゆーのが何かあるのだろーか?欲張りなファンはあのプロもこのプロも今の羽生くんが滑ったらどーなるか?と想像してしまう。堂本光一さんが言うよーに、年齢を重ねて変わっていく表現をつぶさに観ていたいのだ。そしてそのプロの中にいつか「Origin」が加わる事を願っている。あの苦しかった時を昇華してもう1度今の羽生くんに滑ってほしい。今だったらどんな感情を乗せて滑るのか?いつか観れますよーに!

④専門分野
 KinKi Kidsとソロ、どっちが母体か分からない、と語る堂本光一さんに「自分の中でも専門分野はこれだって言い切れるものって何かありますか?ちなみに僕が羽生結弦としての専門分野は何かと言われたら羽生結弦って答えます」と語る羽生くんは早口だったね。澱みなく言い切ったよ。もはや「専門分野、羽生結弦」を言いたかっただけでは…そして「専門分野は堂本光一でしょ?」ってゆー気持ちが透けて見えたんですが、そー思ったのは私だけだろーか?

⑤年齢を重ねて変わっていく夢
 堂本光一さんの「40超えるとまた違った考え方になっていく、これを聞いちゃうとファンの人ガッカリするかな」の言葉にすかさず「じゃー切りましょう」と返す羽生くん。その後に堂本光一さんが「出たい出たいとゆー意識は減りましたね」と言うと「切っときましょう」と間髪入れず言う。羽生くんにとってファンをガッカリさせるかもしれない言葉は良しとしないんだろーな。確かに羽生くんに同じ事を言われたら淋しく感じるかも。でも年齢を重ねれば夢が変わっていく事は普通にあるから。この先、今と違う夢を追いかけたくなったら、それも応援するからね。自分の気持ちに正直に夢を追いかけてね。

⑦この先の羽生結弦
 堂本光一さんの大人力を感じたところ↓↓
堂:全ての肩の荷が降りた状態の羽生結弦がいずれ見たい
羽:絶対降ろせない…(中略)どっかのタイミングで降ろしたいんですけど、どーしたらいーですか?
堂:今は想像もつかないと思うし、俺もそんな羽生さん想像できない、だからそこ見たい
羽:光一さんの話を聞いてて、いずれ降ろせる時が来るのかな?
羽:その時に生まれた表現って、また新しい違う羽生結弦が生まれそう

 この収録ってANAさんの一問一答インタビューの後に行われたのかな?あの動画では「これからも羽生結弦を貫く」と言ってるわけで、あの頃の諸々の状況を考えると「絶対降ろせない」のは納得なんですよ。ニコニコしていてもずっと気を張ってるよーな精神状態の中、一瞬でも肩の荷を降ろす自分を肯定的に想像できたのだとしたら堂本光一さん凄すぎる。更に「俺も想像できない」と羽生くんの心情に寄り添いつつ「その時に生まれた表現って、また新しい違う羽生結弦が生まれそう」と肩の荷を降ろしても表現者である事に変わりないとさりげなく伝えるところ、大人だなぁ。
 堂本光一さんがこれからを語る場面で「常にチャレンジしていきたい」「たぶんずっとドM」の言葉、羽生くん嬉しそーでしたね。類友と言って良いのか分からないけど、共鳴する人との話は楽しいんだろーな。この対談を企画してくれたNHKさま、オファーしてくれた堂本光一さん、本当に感謝であります。可能ならノーカット版も見たい。もっとマニアックな話を聞きたい。何卒ご検討お願いします。

 今回の番組はパラレルワールド?みたいな世界を語りあう番組だったので、咀嚼するのにめっちゃ時間かかりました。今だに咀嚼できたか分からないし、私の生活にフィードバックできそーな要素がない。でも唯一共鳴(←使いたいだけ)できた場面は、アイデアは何気ない瞬間に降ってくる事を堂本光一さんが語る場面。私の妄想短歌が降ってくる瞬間と同じ…怒られるね。同列に語ってすみませんでした。これで終わりにします。お読み頂きありがとうございました。


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