【season19マスター1到達記事に代えて】令和五年の命削りリリスコントロール(途中版)


はじめのはじめに

Q.総まとめはできましたか…(小声)

A.できませんでした…

終わりませんでした。動画の進捗もダメです。
私生活(私生活ってなんだよ)が忙しいため、本記事の完成は9月半ば目処になります。

あんまり間が空いてしまうのと《悪魔嬢リリス》の項目は概ね書けたため、途中ですが投稿させて頂きます。

はじめに

【命削りリリスコントロール】(以下,【命削りリリス】)でseason11,12,14~19で最高ランクに到達できました。
season20以降は自身の生活環境が変わるため、今までのようなプレイができない可能性があります。そこで各記事に散逸していた構築思想や採用カードの解説、確率、プレイングなどを一つの記事にリライトした総集編を書くことにしました。

【命削りリリス】とは

《命削りの宝札》を採用した【リリスコントロール】の派生デッキです。勝手に名乗っています。
season9前後【リリスコントロール】の《同胞の絆》型の調整で行き詰った際《身代わりの闇》+《彼岸の悪鬼 スカラマリオン》の組み合わせを見つけて下さった方がおり、それを軸にメタビート調にデッキ調整したのがはじまりです。

《身代わりの闇》
通常罠
(1):フィールドのカードを破壊する魔法・罠・モンスターの効果を相手が発動した時に発動できる。
その効果を無効にする。
その後、デッキからレベル3以下の闇属性モンスター1体を墓地へ送る。

《彼岸の悪鬼 スカラマリオン》
効果モンスター
星3/闇属性/悪魔族/攻 800/守2000
このカード名の(1)(3)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):自分フィールドに魔法・罠カードが存在しない場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):自分フィールドに「彼岸」モンスター以外の
モンスターが存在する場合にこのカードは破壊される。
(3):このカードが墓地へ送られたターンのエンドフェイズに発動できる。
デッキから「彼岸の悪鬼 スカラマリオン」以外の
悪魔族・闇属性・レベル3モンスター1体を手札に加える。

当時流行っていた《D-HERO デストロイフェニックスガイ》や《ハーピィの羽箒》を《身代わりの闇》無効にした上で《彼岸の悪鬼 スカラマリオン》の効果で《悪魔嬢リリス》を直接サーチすることができ画期的なプランでした。

ギミック過多で迷走しいたのを…
メタビート調にしてコンパクトに。

この構築でDⅭカップの予選を突破できた成功体験と、MDでの遊戯王復帰前から追っている、あるメタビプレイヤーへの偏愛(厄介ファン的敬愛)から《命削りの宝札》を擦り続けています。

リリスコントロール+《命削りの宝札》組み合わせ自体は先駆者様が多くおられます。
特にOCGの優勝報告で《天獄の王》《キャッチ・コピー》《リターナブル・瓶》などを入れた構築があり見つけた当時は《天獄の王》の扱いがわからず、season11近くまで不採用だったのですが、現在はその方の使い方に近づけたのではと勝手に思っております(そのレシピがどうしても見つけられないため、見つけられた方ご一報頂けると幸いです)。

デッキレシピ

以降の解説では便宜上以下のseason19のレシピを参照しながら解説します。

season18及びseason19(新パック前)を突破。

テキスト版

モンスター(8枚)
天獄の王 2枚
悪王アフリマ 3枚
悪魔嬢リリス 3枚

魔法(16枚)
命削りの宝札 2枚
強欲で謙虚な壺 2枚
金満で謙虚な壺 1枚
超融合 2枚
月の書 3枚
皆既日蝕の書 3枚
闇黒世界‐シャドウディストピア‐ 2枚
王家の眠る谷-ネクロバレー 1枚

罠(16枚) (うち、通常罠11枚)
覇王龍の魂 3枚
トラップトリック 3枚
メタバース 2枚
魔のデッキ破壊ウイルス 3枚
スキルドレイン 1枚
暗闇を吸い込むマジック・ミラー 3枚
群雄割拠 1枚

エクストラデッキ (15枚)
覇王龍ズァーク 3枚
捕食植物トリフィオヴェルトゥム 1枚
スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン 1枚
アースゴーレム@イグニスター 1枚
共命の翼ガルーラ 1枚
沼地のドロゴン 1枚
ブレイブアイズ・ペンデュラム・ドラゴン 1枚
クリアウィング・シンクロ・ドラゴン 1枚
クリスタルクリアウィング・シンクロ・ドラゴン 1枚
天霆號アーゼウス 1枚
覇王黒龍オッドアイズ・リベリオン・ドラゴンーオーバーロード 1枚
アーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン 1枚
覇王眷竜ダーク・リベリオン 1枚

構築思想

デッキコンセプト

1.ディストピア+リリスを目指す
2.1に依存せずに戦えるようにする
3.命削りの宝札を強く打つ
4.可能な限りキルターンを早める

season11解説記事より(4番はseason14より加筆)

season11に初めて最高ランクに到達した際の記事で言語化したコンセプトです。

1番についてはこのデッキを【リリスコントロール】たらしめる要素です。《悪魔嬢リリス》+《闇黒世界‐シャドウディストピア》のコンボでアドバンテージ差をつけていくのが1つの目的ではあります。
ただし、先行初手や後手1ターン目にこの組み合わせを確実に用意するのは難しいです。特に《悪魔嬢リリス》が絶妙にサーチし辛く、また限られたサーチ手段《同胞の絆》《スモールワールド》なども妨害を踏みやすく、また後手での捲りに使いづらいです。

そこで2番では初手での《悪魔嬢リリス》+《闇黒世界‐シャドウディストピア》の成立と維持を放棄しても勝てるように構築することを掲げています。必要条件でなく十分条件として採用し、無くても凌げるが引けていればさらに強いシナジーが生まれる構築を目指しています。

3番について。まずこのデッキは非常に足の遅いデッキです。テーマ間のサーチカードがなく、ほとんど素引きしたカードで戦っていくことになります。そのため、このデッキにおける《命削りの宝札》は通ったら強いカードではなく、環境デッキとのアドバンテージの差を埋めるために絶対に通さなければならないカードです。このカードの通すためのプランを用意し、また引くカードの質を上げるために構築とプレイを考慮しています。

4番については、どんなに強固な盤面を築けていてもトップされた《ハーピィの羽箒》や《拮抗勝負》で負ける可能性があるため、盤面の制圧後2~3ターン以内には決着させるという考えです。このデッキでは後手1ターン目に出せる最大火力が《悪王アフリマ》+《天獄の王》の4700+《超融合》程度で妨害を踏み越えての1ターンキルが現実的ではありません。代わりに《覇王龍の魂》を《悪魔嬢リリス》《トラップトリック》で集めることができるので《覇王龍ズァーク》を出力してキルターンを短くします。

デッキ枚数

デッキ枚数は現状40枚が最適だと考えています。理由は2つあります。
素引きに頼らざるを得ない以上無駄なカードを減らし少しでも確率を上げるのが1つ。

もう1つは相手にデッキを悟らせないためです。
環境デッキのデッキ枚数は40枚から60枚までと幅がありますが、特に【ティアラメンツ】が制限改定により40枚丁度におさめる構築が増えたお陰で、デッキ枚数でのカテゴリ判断が難しくなってきており、そのおかげでこのデッキも後攻1ターン目まで情報を漏らしにくくなります。
独自構築の強みは相手がこちらを知らないことに尽きると思うので、対戦中情報は隠せるだけ隠します。

ほかにも、
・プレイヤー名をTwitterのユーザー名とは違くする。
 ……対戦中に検索されてレシピが割れないようにする。
・アイコンとスリーブをWCSで統一して『ガチ勢感』を出す。
 ……Tier1付近のデッキを使うだろうという誤認を期待する。
・メイトやフィールドパーツも被りやすいものにして無個性に。
 ……私はメイトをラドリーやフィールドをマリンセスにしています。
など、実践しています。

得られるメリットは相手先行で《古衛兵アギド》《古尖兵ケルベク》の墓地効果を発動してこない確率が体感でわずかに上がる程度だったりしますが、わずかなことが敗因で負けるのが嫌なので徹底して行っています。

モンスター

《悪魔嬢リリス》3枚・《悪王アフリマ》3枚・《天獄の王》2枚
season11からこの3枚以外モンスターはほとんど入れません。
《命削りの宝札》を最大枚数引くため、手札のカードを全てフィールドに置いたりして消費しなければならないのですが、その内モンスターは召喚権か誘発、コストでしか消費できません。《命削りの宝札》の制約により特殊召喚も行えないので枚数を絞る必要があります。
このデッキの場合《悪魔嬢リリス》に召喚権を使用し《悪王アフリマ》は《闇黒世界‐シャドウディストピア》に変換して消費していきます。

《天獄の王》は上記の前提と矛盾していますが、別の役割のために入れています。詳細は各カード項目にて。

手札誘発についても上記の理由により、先行で任意に消費できないため不採用としています。唯一任意で発動できる《増殖するG》1~2枚であれば許容できるのですが、先行時に引いた時は単に手札が-1となるのを嫌い現在は採用していません。

魔法

《闇黒世界‐シャドウディストピア》《命削りの宝札》《強欲で謙虚な壺》《金満で謙虚な壺》が確定で他はシーズン毎に入れ替えています。
season19では《覇王龍の魂》とのコンボや《トラップトリック》のデメリットを補うため速攻魔法を多く採用していました。
環境によって《次元の裂け目》や《王家の眠る谷‐ネクロバレー》など置物も採用しますが、基本的には罠や《命削りの宝札》のために手札を伏せるスペースを確保できるよう単発消費のカードを採用します。

通常罠

通常罠を採用する基準は、
・発動した時点でゲームをコントロールでき、
・複数枚引いても腐りにくく、
・単体~2枚以内の組み合わせで仕事する。
この3つです。コンボカードを避けパワーカードを採用しましょうということ。パワーカードでコンボした方が強いです。

《覇王龍の魂》はその点でわかりやすく、
・4000打点のフィニッシャーを用意できる
・魔法発動の抑制
・《月の書》での全体破壊コンボ
・の特殊召喚によるリーサル
と、かなりハイスペックなカードで、season11以降はデッキの根幹を担っています。

永続罠

毎シーズン必ず入れています。使い減りせず1枚で捲れる可能性があるので重宝します。
特に《スキルドレイン》と《暗闇を吸い込むマジック・ミラー》で効果無効4枚投入できるのはこのデッキ独自の強みと言えます。永続罠自体がこのデッキの《天獄の王》とのシナジーが大きいのですが、これも各カード解説にて。

各カード解説

《悪魔嬢リリス》

先行初手での扱い

先行初手にあった場合、召喚後は自身コストにデッキから罠をサーチするプレイをよくしています。これは先行初手で《闇黒世界‐シャドウディストピア》+《悪魔嬢リリス》の組み合わせでターンを返すことは1妨害にしかならず弱いという考えからです。この組み合わせを初手でキープするなら厚いバックが必要です。
この組み合わせを目指すのは相手の場にモンスターがいる中盤以降に2枚目の《悪魔嬢リリス》からでも遅くないです。先行初手は伏せで盤面を強固にすることを目指します。

チェーン確認ONとの組み合わせ

《悪魔嬢リリス》はフリーチェーン効果のため、チェーン確認をONにしていれば、こちらが優先権を放棄した際に相手のチェーン確認→こちらの《悪魔嬢リリス》のチェーン確認という挙動をします。
相手のチェーン確認がある=《悪魔嬢リリス》のチェーン確認がポップアップされないため、ポップアップまでのラグの長さで相手のチェーンできるカードの有無を判別できます。
これを利用すると《悪魔嬢リリス》が場にいる時に《強欲で謙虚な壺》など《灰流うらら》がチェーンできるカードを発動した場合、

1.チェーン確認が無い(即ポップアップ)→うらら無し(フリーチェーンがないかチェーン確認をOFFにしている)
2.チェーン確認がある(1よりラグが長く3の長考より短い)→フリーチェーンがあるがそぐわないカードだった
3.チェーン確認が長いが発動しなかった→うららがあるが発動を見送った、フリーチェーンがありつつ長考した。

上のようなケースに分けて相手の《灰流うらら》の有無を予想することができ《命削りの宝札》や《金満で謙虚な壺》を通す上で大切になります。
他のフリーチェーンでも同様の行動は可能ですが、先行1ターン目で召喚権を使うだけでこの行動を取れるのが《悪魔嬢リリス》と《命削りの宝札》を組み合わせる上で独自の強みになります。
もちろんドローソース以外でもチェーン確認を使えるので相手のカードの判別に応用が効きます。

発動回数の求め方

《悪魔嬢リリス》の発動回数を求める際、
(通常罠の投入枚数)ー(場と手札に見えている通常罠の枚数)-2
で求めることができます。

例えば通常罠投入枚数が10枚、手札・場に計5枚見えていて、デッキ内には通常罠が5枚ある場合(デッキ内の5枚はそれぞれA,B,C,D,Eとします)。
式に則るあと3回効果が使えます。
実際には以下のように処理されてます。

・1回目のリリスの効果で(A・B・C)を選択、Aが当選。残り4枚。
・2回目のリリスの効果で(B・C・D)を選択、Bが当選。残り3枚。
・3回目のリリスの効果で(C・D・E)を選択、Cが当選。残り2枚。
以降はデッキ内の残数が3枚に満たないため発動不可に。これがわかると《悪魔嬢リリス》の効果を何回以上使いたいかで投入枚数を調整することができます。

残り発動回数の無視

主に《スキルドレイン》《暗闇を吸い込むマジック・ミラー》によりコストだけ支払いながら《悪魔嬢リリス》の効果を発動することで可能になります。デッキ内に罠が3枚以上ある限り発動自体は可能なので罠を消費せずにコストを払い続けられます。
《闇黒世界一シャドウディストピア》と揃っておりデッキ内の残りの罠が5枚前後の際は無理にサーチを使用せず自ら効果を無効にした方が良い場合もあります。

召喚無効の判別

このカードは永続効果で通常召喚成功時にATKが半分になります。画面上の処理として通常召喚成功時にATK半減の演出が入り、ATK1000になった時点で通常召喚が完了します。
召喚無効がある場合、通常召喚成功前に処理の確認が入るためATK2000のまま場に浮いた状態となります。

例として相手の伏せに《神の宣告》があり、それを発動しなかった場合の画面上は以下のように処理されます。

1.手札の《悪魔嬢リリス》に通常召喚権を使用(手札なのでATK2000のまま)
2.相手が《神の宣告》で通常召喚を無効にするか確認(通常召喚に成功していないのでATK2000のままモンスターゾーンに表示される)
3.相手が《神の宣告》を発動せず《悪魔嬢リリス》が通常召喚に成功(ATK半減演出の後ATK1000になる)

この仕様を利用すればほぼ確実に相手の召喚無効を看破できます(チェーン確認OFFには無力)。

反転召喚とクロック数

ここで言うクロックは相手LPを詰めるターン数のことを指します。
《悪魔嬢リリス》は通常召喚以外であればATK2000を維持することができます。特殊召喚と反転召喚があり、反転召喚はターン数がかかりやっていることは《女邪神ヌヴィア》と変わらないのですが、このデッキでは必要なシーンがあります。その時は既に通常召喚されている場合は《月の書》《皆既日蝕の書》を使ってでも反転召喚を狙った方が良いです。

まず通常召喚及び特殊召喚した《悪魔嬢リリス》のクロック数を比較します。

【妨害なくダイレクトアタックし続けた場合】
⚪︎通常召喚の場合(ATK1000のまま)
1ターン目: 通常召喚、ダイレクトアタック(相手残LP7000)
2ターン目: ダイレクトアタック(相手残LP6000)

8ターン目: ダイレクトアタック(相手残LP0)

⚪︎反転召喚の場合(2ターン目からATK2000)
1ターン目: セット(相手残LP8000)
2ターン目: 反転召喚、ダイレクトアタック(相手残LP6000)
3ターン目: ダイレクトアタック(相手残LP4000)
4ターン目:ダイレクトアタック(相手残LP2000)
5ターン目: ダイレクトアタック(相手残LP0)

反転召喚に成功した場合、通常召喚より3ターン早くライフを削り切ることができ、1ターンのライフカットの遅れも2ターン目には取り戻せていることがわかります。翻って通常召喚するよりも反転召喚した方がクロック的に優位と言うことができます。この3ターンの差は極端な例ですがトップ解決で簡単に覆されるデッキなので、相手にターンを渡さない=クロックを詰めて相手のドロー回数を減らす考えは重要です。

反転召喚を狙うためにセットするタイミング(《魔のデッキ破壊ウイルス》のコストとして考える場合とわけるため敢えてこう書きます)をいくつか上げると、

1.先行初手に罠4+《悪魔嬢リリス》
2.デッキ内にモンスターが少ない時
3.トップ合戦時
4.優勢時に2、3枚目の《悪魔嬢リリス》を引いた時

この4つが挙げられます。数字が若いほど消極的な理由です。1つずつ見ていきます。

1.先行初手に罠4+《悪魔嬢リリス》
同じ罠を重ねて引いている、またはまばらに引いてしまっていてる状態。どちらにせよ《悪魔嬢リリス》の起動効果を活かし辛いか、発動する意味が無い場合が多いです。
罠の質が高ければ(永続罠+《覇王龍の魂》《トラップトリック》etc…)反転召喚後のハイビートで短期決着を狙います。
質が低ければキープして罠を消費しつついなしていくのが理想ですが、結果的にセットしていれば良かった(マシだった)と思う場面が多いです。

2.デッキ内にモンスターが少ない時
消耗線時やアギト・ケルベクでデッキ内のモンスターを削られている場合は狙います。採用モンスター数が少ないためセットした《悪魔嬢リリス》を全力で守るしか勝ち筋がない時も稀にあります。《悪魔嬢リリス》を守りつつ、引けていれば《闇黒世界-シャドウディストピア》でトークンを産みながら盤面を維持して行きます。

3.トップ合戦時
単発のカードで相手を上手くいなせていた場合起こりえます。通常罠や速攻魔法を使ってお互い消耗していくとトップ合戦になりやすいです。《悪魔嬢リリス》を引けた場合はここでセットしています。セットしたモンスターを単体で取り除けるカードは環境に少ないためトップでモンスターを引かれない限り生存できます。ATK2000×2回+2回殴った後の相手エンド時に《覇王龍の魂》をサーチし、計4ターンでの決着を狙うのも有効です。

4.優勢時に2、3枚目の《悪魔嬢リリス》を引いた時
優勢時(こちらに罠や置き物が機能しており、相手の手数が少ない場合)でもこのデッキではトップでひっくり返されないためLPカットは少しでも早めたいです。その時に《悪魔嬢リリス》を複数引けていればセットしてキルターンを早めます。クロック表で示した通り、通常召喚より3ターン早く切り上げられるので率先して狙います。

効果発動のタイミング 

召喚したターンはバトルフェイズのバトルステップ時が良いです。メインフェイズは《エフェクト・ヴェーラ》に狙われるので、

1.《闇黒世界一シャドウディストピア》発動
2.《悪魔嬢リリス》通常召喚
3.バトルフェイズ宣言

ここまででリリースできるモンスター(自身も含む)があれば《エフェクト・ヴェーラ》にチェーンして効果を通すことができます。
バトルフェイズは以下の流れです。

4.リリース対象を《悪魔嬢リリス》で攻撃宣言
5.攻撃宣言時のチェーン確認
6.バトルステップのチェーン確認
7.リリース対象をリリース

攻撃宣言時、バトルステップでの誘発確認でき、コストでリリースした際に《無限泡擁》をもらっても攻撃対象を再選択可能+ATK2000に戻るため非常に有利な状況になります。

相手の《超融合》が予想される場合は《悪魔嬢リリス》通常召喚時に優先権を使用して即相手の闇属性モンスターをリリースしてしまうなど工夫も必要です。
これらを踏まえて次項は応用になります。

応用: 先行時の《闇黒世界一シャドウディストピア》と併用した《増殖するG》の検知

⚪︎前提の説明
なんのこっちゃと思われるかも知れません。
まず《増殖するG》はフリーチェーンであらゆる行動に発動できます。そこで《命削りの宝札》の発動する前に《灰流うらら》をチェックする場合デコイのつもりで発動したら《強欲で謙虚な壺》や《悪王アフリマ》の効果に《増殖するG》でチェーン確認をされると途端に判別は困難になります。流石にここで発動できるなら発動するだろうから、やっぱり持ってない!ヨシ!と言う場面に限って相手が《灰流うらら》温存していたりするものです。
まとめると、こちらの《灰流うらら》が被弾するカードの発動前に《灰流うらら》以外のチェーン確認が発生するカードを潰しておこう、ということです。先行では概ね《増殖するG》になるため、それを発動させる、もしくは無いことを確かめます。

⚪︎発動手順
1.《悪魔嬢リリス》通常召喚
2.《闇黒世界一シャドウディストピア》セット
3.《悪魔嬢リリス》効果発動有無までのラグ確認
4.《闇黒世界一シャドウディストピア》発動
5.《悪魔嬢リリス》チェーン確認までのラグ確認
6.《悪魔嬢リリス》の効果発動(自身コスト)

⚪︎解説
2と4で相手へ優先権を移し3と5でフリーチェーンの有無を確認しています。ここでラグがあれば少なくともフリーチェーンを持っていることがわかります。
《闇黒世界一シャドウディストピア》のテキストを相手が読んだ場合、相手から見て4と6が《増殖するG》を打ってくるタイミングです。4の場合は効果に特殊召喚が含まれているのでとりあえず打つパターン、6はテキストを理解しトークン生成条件を満たしたと判断して打つパターンです(4で打たれた場合は5以降の手順は無視して構いません)。
6の場合、エンドフェイズのトークン生成で1ドロー許してしまいますが、1:1交換に収まりますし、ドローソースを通しやすくなる方が価値が大きいです。また《強欲で謙虚な壺》《命削りの宝札》を発動したターンはトークン生成効果は強制発動しますが、制約によりトークンは特殊召喚できないため《増殖するG》を見た後にこの2枚を発動すれば相手の手札を-1 できます。
上記を踏まえると相手にとって《増殖するG》の最適な発動タイミングは《闇黒世界一シャドウディストピア》のエンドフェイズ処理にチェーン発動するのが一番ベターになります。が、そこまでこのカードが知られてないせいで、よく無駄撃ちの《増殖するG》をもらいます。

・《闇黒世界一シャドウディストピア》のエンドフェイズ処理に《増殖するG》をもらいつつトークンを特殊召喚しない場合

これも上記の応用で相手のプレイミスによる《増殖するG》の発動を狙います。手順は以下の通り。

⚪︎発動手順
条件: 《強欲で謙虚な壺》《命削りの宝札》を同ターン中に発動すること。

1.《悪魔嬢リリス》通常召喚
2.《闇黒世界一シャドウディストピア》セット
3.《悪魔嬢リリス》効果発動有無までのラグ確認
4.《闇黒世界一シャドウディストピア》発動
5.《悪魔嬢リリス》チェーン確認までのラグ確認
6.メインフェイズ1終了による優先権放棄
7.《悪魔嬢リリス》効果発動有無までのラグ確認
8.エンドフェイズの処理選択へ
9.《闇黒世界一シャドウディストピア》発動
10. 9にチェーンして《悪魔嬢リリス》の効果発動

10で《闇黒世界一シャドウディストピア》の強制発動に間に合わせようとするフリをしています。特殊召喚の条件は満たしますが、制約により特殊召喚はできません。

・《悪魔嬢リリス》維持せず《強欲で謙虚な壺》《命削りの宝札》なしで《増殖するG》を誘う場合

特に先行初手でやることがない時、相手の手札のチェックがてら行います。

⚪︎手順
1.《悪魔嬢リリス》通常召喚
2.《闇黒世界一シャドウディストピア》セット
3.《悪魔嬢リリス》効果発動有無確認。
4.《闇黒世界一シャドウディストピア》発動
5.チェーンして《悪魔嬢リリス》を発動

⚪︎解説
一見して4に《悪魔嬢リリス》のリリースが間に合いトークンが生成されそうですが《闇黒世界シャドウディストピア》適用前なのでエンドフェイズ時にトークンは生成されません。気が早い相手だと《悪魔嬢リリス》のリリース時、強制発動を知らない相手はエンドフェイズ時に《増殖するG》を投げてきます。

TO BE CONTI NUE…


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