マダムたちのルームシェアを読んで思うこと。人生は楽しい。

以前Twitterで偶然拝読した漫画。
それからまもなく書籍化の話を知り、手に入れるのが楽しみだった。
それが表題の、【マダムたちのルームシェア】である。
沙苗さん、栞さん、晴子さんの3人が織りなす日々は、も〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
憧れる。
の一言に尽きる。
願わくば自分もこんな老後を送りたい。もうすごい、いい(急に語彙力)。

気のおけない友人とのシェアハウスとはなんと楽しそうな生活だろう。そう思う反面、ウェブニュースでやたらとマウント合戦やらママ友トラブルやら嫁姑戦争の記事を目にしがちな私は、人間関係、特に女同士の関わり合いについて必要以上に身構えてしまう。
いくら友人であっても、家族ほど距離の近い生活をして関係を維持していくことができるのか?

でもこの3人のお話をみていると、そういった頑なな感情はするっと解けていく(ちなみにそういうエピソードもしっかり載ってます)。
クールな沙苗さん、元気いっぱいな栞さん、穏やかな晴子さん。
性格も仕事も立ち位置も全然違う3人だけど、お互いのことを尊重している姿がすごく素敵である。
いうなれば、みんな違ってみんないい、という全肯定感。バリキャリ、主婦、独身、シングル、既婚。彼女たちの友情にはそんな言葉で優劣をつけるような素振りは全くない。どんな道を選んで生きてきたって、そのひとがそのひとであることに変わりはないのだ。

さらに、年齢を重ねたことに対する、卑下するような感情が感じられない。厳密に言うと無いことは無いが、それを払拭してくれる言葉やエピソードがきちんとある。ネタバレしたくないので内容は割愛するが、歳を重ねることは、楽しむことを忘れ、若さや美しさ、無邪気さを失っていくわけでないのだということをしみじみと感じた。

あとはもう、なんといっても言葉のセンスが秀逸すぎる。
何度もいうがネタバレしたくないのであまり書きたくないが、ひとつだけ。屈強なマカロンてなんだよ。思いつかないよそんな言葉。

淡々と繰り出されるセリフの端々にクスッとしたり、漫才並みにテンポのいい会話に共感したり。
マダムたちのルームシェアの日々、その一端を垣間見た私は思うのだ。
人生って楽しいことだらけなんだな、と。


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