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【全文無料】【赤の世界制限供養】バトラーズカップ優勝赤起幻デッキ解説


1.はじめに

 こんにちは。赤の世界制限で運だけ山使えなくなることより6色で赤だけ今明らかに人権ない状況が悲しい。どうも、宇賀です。4月7日に禁止制限改定により赤のデッキが軒並みお亡くなりになったことにお悔やみの意を表して、もはや「赤の世界デッキ」とも言える赤起幻を解説していこうと思います。
 このデッキは赤の世界をはじめとし、フェブラーニ、クロノ、ジオウⅡなどの凶悪カードを引き切って後1、先2を叩き込むことに特化させた、「ゲームスピード高速化の諸悪の根源のごった煮」のようなデッキになっております。「赤世界フェブラーニを安定化させよう」というコンセプトから始まったこのデッキは作成過程で他にも様々なリーサルプランを確立させていき、最終的に先行2ターンまでにリーサルプランを作れる理論的な確立を5割超まで上げることができました。というか体感では7割超えてます。冗談抜きでそれぐらいリーサル組めます。
 
僕がこのデッキを持って挑んだバトラーズカップは4戦中3戦で先2をぶちかまし優勝、3月中旬に行われた非公認大会でも、4-2で惜しくも決勝進出はならなかったものの先2までにリーサルを組めた試合は6試合中5試合とかなりの高確立で打点を作ることが可能になっていました。これが運だけかどうかはリストを見て判断していただけたらと思います。
 本文では、リストと採用理由、リーサルの組み方について解説していきます。全文無料となっていますので、最後まで見ていただけますと幸いです。

2.採用カード紹介

環境、プロ、運営、全てを確率で否定する!

相棒翼竜テラード

半分お前のせいだと思っている

 みなさんご存知赤の最強契約カード。こいつ一枚で審判系のカード採用と後1プランが取れるようになってる。グロウくんだけならフェブラーニだけで許されたのではないかしら。強大な力は時に自らを滅ぼす。

パイオニア バード・ドラゴン

このデッキにおける最強サーチカード

 赤の世界もフェブラーニもラルヴァンもクロノもなんでも引っ張れる上にヴィーナという次のサーチカードまでおまけでついてくる最強サーチカード。このカードがこのデッキに安定感をもたらした。Lv2効果も赤白対面とかで使ったり使わなかったりするかもしれないが、召喚時効果が強すぎてどうでもいい。

三賢神ラルヴァンダード

言わずもがな強い

 言わずもがな強い。3確

時空龍クロノ・ドラゴン/時空龍王クロノバース・ドラグーン

運だけクロノの運だけの部分のtierがワンランクアップ

 このデッキの第二のフィニッシャー。後2で4点かましたり、試合が長引いた時に輝いてくれたり、活躍の場は広い。ヴィーナなどでサーチできる点も非常に噛み合いがいい。黄タイバニにリーサルを引き伸ばされた時に、こいつを2枚並べて勝った試合があったり。

飛翔空牙テラード・ハイタイド

こいつもこいつよな

 このデッキの自由枠。テラードの蘇生だったり、OC効果の2ドローだったりが強い。後述するが、先行1ターン目に赤の世界を配置できた場合、こいつで無理やり先2で5打点作ることもできる。

超星使徒スピッツァードラゴン

頼むから超星母数増えないでくれ(涙)

 相手が伏せたバーストをこいつで黙らせる。実際に回して貰えばわかるのだが、このデッキはリーサルを出す時は基本フィールドにコアが3個以上残るので、相手のバジャーに対しても「スピッツァー提示→コアブ含めスピッツァーにコア4個乗るのでバジャーの破壊回避→赤の世界転醒時でバジャー破壊」で問題なくリーサルを通すことが可能。こいつがハンドにいるかいないかでリーサルの安定感が大きく変わるので2枚採用。

仮面ライダージオウⅡ

こいつでも赤の世界制限は読めなかった

 赤の世界の代理。いきなりフェブラーニが殴ってきた時には大体こいつが飛んでくる。こいつのためにデッキ枚数を多くしすぎると赤の世界が引けなくなるため、基本的にはテラードと合わせて1-4がメイン。赤の世界と組み合わせて5点になっちゃった時は対戦相手に恨まれても仕方がない。

オラクル二十一柱 XX ザ・ジャッジメント

5コス以上の赤のスピリットが1コスで出てくるって時点で強い時代だったんだ

 防御札その1。防御札のくせして次のターンで赤の世界ひっくり返すマンになるの偉すぎる。

エンシェントドラゴン・フェブラーニ/道化龍フールジョーカー・ドラゴン(以下フェブフール)

今まで本当にありがとう
四捨五入したらギリフェブラーニ

 このデッキにおける最強の煌臨元兼赤の世界ひっくり返すマン。パイオニアで回収出来てカウント増えただけでノーコスで出せる上にフェブラーニに至っては2枚ドローのおまけつき。「フェブは制限かかんなくてもいいっすよ〜w」とか言いながら内心絶対制限いくと思ってた。これからは頑張って素引きします。

秩序龍機vジークフリード

なぜか許されてしまった

 効果耐性付いたジオウⅡと思ってもらえればいい。後述のシャイソXを引っ張れるのも半端なく強い。強い以外の言葉が見つかってこない。これからもありがたく使わせていただきます。

輝きの聖剣シャイニング・ソードX/輝きの聖剣シャイニング・ソードX-転醒化身-

300→3000→300
いつもvジークにくっつくからあんま裏面見ない

vジークが持つ剣として一番強いものを考えた結果たどり着いたのがこいつ。こいつを素出しして昨今流行りのダークタワーだったり、速攻を鈍らせる世界系ネクサスを安全に焼ける。おまけに5コスなので、赤の世界を絡めたリーサルを作り出すこともできる。こいつを単体で引いた時でもやれる仕事量がダンチ。

導きの少女ヴィーナ

ライウンコマイヌだけは勘弁

1コストで打てるサーチ。このデッキは結局赤の世界デッキなので、赤の世界を探せるこいつは3確。また、先行1ターン目でネクサスを配置した場合、こいつでトラッシュにコアを送ってテラードのカウント増加条件「トラッシュにコア2個」を達成するという役割もある。

赤の世界/赤き神龍皇

今までありがとう
制限1の方がヘイト集まりそうだからやっぱ制限解除しようぜ

3年間クソお世話になりました。後輩に譲ってもらって1枚だけなんとか入手して、友人間同士でだけチェックリストで3積みごまかしして楽しんでいた転醒編。大学受験の間に再録され、受験終わった途端当時高かったエスパシオンやシャイソと一緒に3積みして赤コンでいろんなデッキを蹂躙した真転醒編。グロウを極めた転醒編前中半、そして自作のこのデッキでどんな対面関係なく相手を挽肉にした転醒編後半。どれも最高に楽しい日々でした。まだ1枚積めるなら、これからは気合いでお前を呼び寄せるよ。

百識の書架渓谷/百識の主ウィズダンブール

エデラ砦でよくね?
そう思ったあなたは要チェック

正直このカードの採用がこのデッキの勝率を大きく上げるのに貢献してくれたと考えている。エデラ砦や灼熱の谷に比べこちらの方が優れている利点として、
・バードドラゴンやヴィーナでサーチ可能
・バードドラゴンやラルヴァンで殴った時に反応して5コスト以上の赤のスピリット(=赤の世界裏返すマン、ジオウⅡになるマン)を生成可能。
この2点から得られるメリットがあまりにも大きい特に2つ目。相手にジャマーエッジを置かれても、テラードとバードドラゴンを2体同時に並べれば確定でフェブフールを開ける盤面を作ることができる。もちろんドロー枚数+1もパーツを揃えきるスピードが重要なこのデッキにおいて非常に優秀。あまりにも全ての効果が噛み合いすぎており、全てがこのデッキのためにあったと言っても過言ではない。(過言)
カウント4以上になると転醒できなくなる点にだけ注意。

レーザーボレー

サジノヴァのやつが好き

小型ブロッカー処理、ネクサス処理、白晶の無効化など、何かと痒いところに手が届く1枚。6コストは重そうに見えるが、テラードのコア回収だったりそもそもリーサル通す時には赤シンボルが4点以上並ぶので簡単に打てる。テラードでカウント増やすためにコアをトラッシュに送る役割も持つ。

オラクルXX オーバージャッジメント

サンクティ打たれても打てるの偉すぎるよな

言わずもがな最強の防御札。自ターンで打つこともできるので、こいつを出すことによって自分のバトルを終了させ赤の世界で無理やり1点通したり、アタック中の相手フラッシュでクロノが転醒した時にこいつでバトルを止めて安全に2点バーンを出すことができることはいつか必要になるかもしれないので覚えておこう。

その他採用候補とその非採用理由

ハイタイド、スピッツァー、レーザーボレーあたりが自由枠になります。
ファイズを積んでももちろん強いが、Z魔神などを積む余裕はとてもないのでどうしても相手フラッシュを挟むのが、バトルが長期化した際のフィニッシャーとしてはどうしても心もとなかったため抜けました。また、初期の構築ではクローズエボルもドロソ兼除去札として採用していたのですが、煌臨元の確保が少々難しいため抜けました。他の候補はリパルサーフレイムとかですかね。

デッキ枚数について

 よく数えるとデッキ枚数が42になってます。ジオウⅡを採用するということで、デッキ合計枚数には結構こだわりがあります。
 このデッキ、先攻2ターン目までに通常ドローに加えてめくるカードの枚数が5、6枚になることがかなり多いです。例えば
・パイオニアorヴィーナから2枚(6枚オープン)
・パイオニアorヴィーナ&ラルヴァン&フェブラーニ(3枚オープン&3枚ドロー)
・パイオニアorヴィーナ&書架渓谷&書架渓谷転醒時(3枚オープン&2枚ドロー)
などなど。これに加えて通常ドローで先2までに6枚ドローしているから、合わせて12枚、ジオウⅡが煌臨する前にデッキから捲れている可能性が高いです。デッキ枚数を42にしておけば、この時ちょうど残りデッキ枚数30で、ジオウⅡがシンボル4つを維持できます。
 実際に40枚構築でも回してみましたが、ジオウⅡの乗るタイミングで残りデッキ枚数が30を割っていることがかなり多かったので、個人的にはこの42枚が最適解となっています。うっかりしてると7枚以上捲ることもあるので、ジオウⅡを抱えているときは常に自分の残りデッキ枚数に気をつけましょう。

3.リーサルの作り方とその確率

・後1フェブフール&赤の世界orジオウⅡorvジーク

これでやる側は「飯うま」、やられる側は「おもんな」と読む。煌臨組のおかげで思っているより成立する可能性は高く、22%ほど。

5回に1回って結構じゃね

先2フェブフール&赤の世界orジオウⅡorvジーク

こちらはもっと成功率が高い。単純な素引きのみで考えても32%ほどで成功。加えてパイオニアやヴィーナなどでのサーチアクションを1ターン目で行えるため、大抵上から9、10枚くらいデッキを見ることができる。そもそもサーチが引けるかの話になるが、初手にサーチが来る確率は約48%。十分。
 9枚捲れるとして、そこに赤の世界が入っている確率は53%。フェブフールが入っている確率に至っては驚異の80%。サーチした赤の世界に既に素引きしているフェブフールが絡む確率(48%)もしくはサーチしたフェブフールに素引きした煌臨組もしくは赤の世界が絡む確率(54%)を掛けたら、
0.32+(0.48×0.53×0.48)+(0.48×0.80×0.54)=64%
重複組合せを無視して計算しているのは重々承知だが、実際にはサーチが2枚絡むことも多々あるので、それを考えると少なくとも5割、多ければ6割の確率で先2でリーサルが組める。6割ってえぐないですか。大谷翔平のWBCの打率でさえ4.3割ですよ。

バイトの面接で決勝見れなかった(しかも募集要項満たしてなくて落ちた)


 これだけでも十分すぎるのに加えて、まだリーサルプランを持っているのがこのデッキの恐ろしいところです。

先1赤の世界→先2テラード&5コス素出し

 コア足ります。先1で赤の世界を置くのが絶対条件なのですが、先1からヴィーナを絡ませられれば意外と成立します。世界系ネクサスを置かれても、このプランならシャイソXを絡ませて強引に突破できます。

先1赤の世界→先2テラードパイオニア書架渓谷

テラードアタック→パイオニアアタック→書架渓谷転醒そのまま殴って赤の世界転醒。これのいいところは、フェブフールが絡めばジャマーエッジを乗り越えてリーサル組めるところ。

先1書架渓谷→先2テラードパイオニア赤の世界

 さっきのやつとやってることは同じです。順番逆でもいけます。

先1赤の世界→先2テラードラルヴァン書架渓谷/先1書架渓谷→先2テラードラルヴァン赤の世界

パイオニアがラルヴァンに変わってるだけでやってることはさっきのやつと一緒です。もちろん赤の世界と書架渓谷の順番変わってもいけます。

先1書架渓谷→先2テラードパイオニアジオウⅡ

先ほどの赤の世界がそのままジオウⅡに変わっている感じです。注意点として、ウィズダンブールに乗るコアが必ず2個になるように調整をする必要があります。一個だけだとジオウⅡのLv2効果が発揮できなくてただの1点になり、3個以上だとウィズダンブールの効果でアタックができなくなってしまいます。

先1書架渓谷→先2テラードラルヴァンジオウⅡ

ほとんどさっきのやつと一緒ですが、これに加えてヴィーナやレーザーボレー(ミラージュ)などでコアを1個トラッシュに置いて起きたいです。これが出来ない場合、ラルヴァンを贅沢にメインで素出しすることになります。

 これらのリーサルプランは全て百識の書架渓谷によって成り立っています。赤のコスト5以上のスピリットになれて、かつドロー強化もできる点があまりにも噛み合いすぎています。マジで強い。流石に計算式がエグいことになるので確率計算は割愛させていただきますが、これだけリーサルプランがあるなら、体感の先2率が7割超えてるという冒頭の話も信じていただけるのではないかなと思います。
 ついでに後2クロノプランがあることもお忘れなく。

4.立ち回り

 後1キルが達成できそうなら後攻、そうでなければ先攻を取ります。あとはサーチでブンブンやって集めた多重シンボルを叩きつけるだけです。
 相手に後攻をつかまされた場合は、バーストが引けていなくてもテラードで殴るのが鉄則です。そうすることで、クロノが決まる可能性を残せます。
 試合が長引くとキツいですが、審判系で耐えながら常にワンチャンを狙い続けましょう。

5.有利不利対面

不利対面→世界系ネクサス置かれる。バースト伏せられる。防御札持ってる。そのような相手。
有利対面→上記解答札を持っていない相手。

強いて言うならブロッカーいっぱい立てられて契約煌臨による除去も豊富かつミズアで赤の世界を止められる金雲、シーカーが効果を受けずにダークタワーや紫の世界もキツい超星なんかが明確に不利対面で、その他の相手には理不尽な持ち物検査を強要できます。これがバトスピだ!

6.終わりに

いかがだったでしょうか。初めてのnoteなので見苦しい箇所もあったかもしれませんが、今後も何か機会があればnoteを書こうかなと思っていますのでそのときはよろしくお願いします。制限が施行されるまであと1ヶ月もありませんが、それまではみんなで赤の世界をいっぱい使ってあげましょう!最後まで読んでいただきありがとうございました!!!

PS 一個デッキが潰れてしまい新しいデッキを模索しなければならないのに絶賛金欠なので、赤の世界を奪われた哀れな人間に慈悲を与えてくれる寛大な御心の持ち主の方がいらっしゃいましたら投げ銭していただけますと幸いです…。お願いします!

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