徹子VSオズワルド② 〜 第二のヒコロヒーは現れるか
8月9日OAの「徹子の部屋」。昨日の記事からの続きです。
「ダイエット」のネタを披露するオズワルド。畠中さんも伊藤さんも噛んでしまい、伊藤さんに至ってはネタを飛ばしてしまうことに。なんとかネタをやり切るも、ゼロ笑いで終わってしまう。ネタを終えたあとも、あまりの事態になかなか着席することもできず、徹子さんに気遣われながら、ようやく着席。
そんな状況で再びトークに戻る。コンビ相手なので、徹子さんも「畠中→伊藤→畠中→伊藤」という感じで話を振っていくのですが、そのためか、都度都度「畠中家の家業がワカメ漁」だと確認するくだりがありました。心なしか畠中さんも半ニヤケで、(何回言うんだよ)という風にも見えなくもなかったですが、丁寧に応対されていました。「ワカメ漁」は3回ぐらいは言ってました。おかげで「畠中家の家業はワカメ漁」だとしっかり覚えることはできましたが。
最後に、二人が声優を務めた「映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記」の話題に。伊藤さんのセリフが、畠中さんよりはるかに多い、とのこと。これを受けて、伊藤さんが「ギャラが同じだったらブチギレそうだわ」というも、これもハマらず。徹子さんに「あなたが多くギャラをもらって、それを畠中さんにあげればいいじゃない」などとよく分からない返され方をしてしまい、困惑のうちに「♪トゥールル、トゥールル、トゥールル…」とエンディングを迎え、オズワルドの「徹子チャレンジ」は終了。
当人たちはたまらなかったでしょうが、番組独特の雰囲気に呑まれる様は笑ってしまいました。これが、芸人を地獄に追いやる「徹子の部屋」か、と。
この修羅場を見事乗り越えたのはヒコロヒーさんで、アサヒ飲料「颯」のCMで共演するまでに至ってますが、極めて例外です。他の芸人さんで、このチャレンジを突破できるメンツは誰かと想像すると、ベタなところでは、令和ロマン、でしょうか。くるまさんの「分析力」とケムリさんの「貫禄(父が大和証券副会長)」を以てすれば、普通にトーク番組としてこなしそうではあります。
あとは「将来は文化人になりたい」という、はるかぜに告ぐ・といろさんは、どんな感じになるか興味あります。文化人然としてれば、普通に噛み合ったトークになるのかな、と。ただ、コンビで出演して、相方のとんずさんが、コテコテの神戸弁を放って、徹子さんに「何と仰ったの?」などと困惑させてみて欲しいとも思います。
最後に、これは杞憂だとは思いますが、「お笑い好き」がこのオズワルドを見ても「うわー、徹子にやられたな」と笑うことはできますが、お笑い好きではない、日常的に「徹子の部屋」を見ている人たちが、このスベったオズワルドや、他に散っていった芸人さんをみてどう思うのだろう、「最近のお笑い芸人さんは面白くないわね」などと不当な評価を下されてしまわないか、、と少し不安になります。「芸人+徹子の部屋」という「文脈」を理解する人向けのエンタメ、その「内輪」にいる人向けのエンタメ、と割り切るのもアリなのでしょうが、ここについては、もう少し間口が開いていてもよい気はします。でも相手が「黒柳徹子」だから難しいんだ、という話でもあります。